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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

読書の秋、あるいは妄想の季節 

Venus_in_fur


この拙ブログの読者の皆さんならば、「毛皮を着たヴィーナス」を知らない人はいらっしゃらないと思いますが、きちんと読んだことのある人は、それほど多くはないのかもしれない。

 それだけならまだしも、マゾヒズムの語源となった作者のエロ小説だと誤解されているなら、悲しい。

 はっきり言って、エロい作品というほどではありません。

 曖昧に描かれていて、やることはやってんだろう?っていう露骨さもないからネ。

 そういう意味では、純文学の水準だと言える。

 日本で初めて翻訳した佐藤春夫があとがきで、「好色本だと思っていたがそうではなかった」という趣旨の所見を書いている。(つまり残念に思ったのか?)

  佐藤春夫訳のものは絶版で、現在入手可能な種村季弘訳が有名ですが、僕は大学時代に佐藤春夫訳を読んでちょっとしたカルチャー・ショックを受けた。

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 佐藤は言う。「性的ではなく、性愛の心理的一面を深く掘り下げた誇張と歪曲に新しい詩情を感じる」と。

 アブノーマルな性癖としてのマゾヒズムの中には、極めて真っ当な愛のエクスタシーが存在する。

 そういうコトを気づかせてくれる、世界名作文学の一つなのだ。
 

 未読の方は、読書の秋の一冊にいかがでしょうか。


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  ↑ ※上の英文は Sardax の翻訳から引用させていただきました。


■ 毛皮を着たヴィーナス マゾッホの原作小説について


■ マゾとサドはどちらがより変態か?
マゾvsサド

■ サドとマゾッホの会話

マゾマゾ:マルキ=ド・サドさんは、多少のMっ気があるでしょう?

サドサド:多少どころか、実はドMなんだ。



■ 寝取られ
















[ 2023/10/01 10:17 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(0)

思ひ出すことなど 



  ドミナの周年祭や誕生会パーティーなどで、時々、オリジナル・タオルがお客さんに配られたりします。

 ここで紹介しているのは、アキホ・フェスで来客に配布された手ぬぐいサイズのフェイスタオルです。

 ナイスなイラストで、使うのがもったいなくて、ずっと未使用のままキープしていたのですが、つい今夏の暑さに負け、顔の汗をぬぐってしまいました。

 その時、イラストのどの部分で自分の顔を拭いたか、おわかりでしょうか?

 それは絶対に秘密というほどではないですが、人によっては微妙にポイントはズレるかもしれませんね。

アキホ1

 イラストの女王様が誰かにもよるでしょう。

 この当時の La Siora では、色とりどりに個性的なドミナ達が現れては消えていく流れの中で、安定した人気の女王様としては、彩月さんや美玉さん、真珠さん、紫さん、和ルイ子さん、Tamakiさんなどが在籍されており、指名するのに苦労、苦慮せざるを得ない時代。中でも アキホ・フェチなるブログで、イケイケどんどん的に頭角を現していたのが晃穂さんでした。


 晃穂さんとは一度だけセッションでお世話になりましたが、最初で最後の、一度だけのプレイにしては思い出深いものになりました。

アキホ2

 初めてだから様子見とか手を抜くということもなく、全力投球のテンションの高いご調教には魅了されたものです。

 その後、リピートに繋がらなかったのは、たまたまというか、もっと相性のいいドミナとのセッションに出逢ってしまったからという感じで、もし機会があればまた、ぜひ晃穂さんとならプレイをお願いしてみたいと思ってはいたのです。

アキホ3

 そんな折もおり、10周年祭でアキホ・フェスを行うということで、遊びにに行ったことがありました。
 
 このイベント会場で僕は、晃穂さんのために「マゾヒズムの発明」という、やや学術的なプレゼンテーションを行いました。

 初セッションでは自分の性癖をカミングアウトしなければなりませんが、その頃の僕は、春川さんのイラストや欧米のBDSMフォトなどをスライドに使ってTEDのトークみたいにプレゼンテーションを作成して女王様にお見せしてからセッションを始めておりました。

 それをイベント用に一般化したもので、その後マイキーのSM落語の前座でもやったことあるので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。mugi さんが来てくれました。
 (mugi さ〜ん、お元気でしょうか〜?)

 イベントで縛られたり、鞭で打たれたりというショーは出来かねますが、好きなこと話すだけのトーク in 羞恥プレゼンならやれる程度にはマゾ度が進化したようです。

 まぁ、そんなことを、冒頭でご紹介したタオルを見て思い出したりしました・・・

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 ↑ 晃穂さんとのセッション風景 ↑

 左側の壁に、いつものように春川ナミオ氏のイラストを掲示してます。

その一番左端の、北川プロのパッケージにも使用されているあのスタイルの顔面騎乗を、晃穂さんがして下さっているところです。

 真面目で気立ての良い、誠実な女の子でした・・・あぁ…(>_<)



 どうでもいいか、そんなコト (。。)☆\バキ



■ 私の恥ずかしいマゾヒズム
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■ 恥ずかしいマゾの私
恥ずかしいマゾの私_02




















[ 2023/09/27 18:14 ] マゾの思い出 | トラックバック(-) | CM(0)

ガラパゴス・マゾの一期一会 

美玉

  世の中には1度ポッキリの女王様というのが存在します。

珠希

 美人で人気があり、指名もとりにくい中堅どころのドミナではあっても、いざ実際にセッションをともにしてみると、しっくりこない。

 女王様としては別にどこも悪くはないんだけど、何かが微妙に違う。

和ルイ子

 何を贅沢なコトを言ってるんだと思われるでしょう。

 指名を決意する前までは好みのタイプだと思っているのに、妄想を自分勝手に膨らませすぎていたというのか…

紫


 ほとんどが自己責任だとは思うのですが、満足できずそれっきりになってしまった数多くのドミナたち・・・

 傲慢なエゴマゾによるこだわりが原因に過ぎない。

真珠


 写真で判断したものが、実物に対面してみるとガッカリというケースは、よくある一般的な現象でもあるとも思うのですが、浮き世離れしたSMプレイをいざこれから行うとなると、また別のハードルが高く出現してくる。

エミ


 みんな可愛くて、一生懸命だったのに、リピートにつながらなくてごめんなさいという気持ちで、不本意ながら失望という名のファイルに封印させていただくしかない… (>_<)

アキホ


 そのような女王様のことを、失礼ながら「一回ポッキリの女王様」と、僕は勝手に名付けております。

 ただ、これだけは申し上げたいのです。

 僕が期待はずれに感じたのは、僕が悪かったのです。

 会う前までに、期待と妄想を膨らませすぎていた。

 貴女たちは、僕が指名を決断し、会うまでの間、僕の心をゾクゾクっとさせてくれました。

 現場では一生懸命に僕のために女王様を演じてくれていたのに、それを僕が受けとめることが出来なかったのを、今は後悔しています。

 今だからこそ言える綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、感謝の気持ちだけは忘れていません。

 貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。








[ 2023/09/25 11:01 ] マゾの思い出 | トラックバック(-) | CM(8)

モダンな FemDom アート 

Loviante_02

 最近、ちょっと気になっている FemDom Art をご紹介します。

 
 教会らしきところへ奴隷を「持参」していく貴婦人の姿。

 これだけならどうということのないFemDom的な描写ですが、注目したいのは二人の前方(画面としては後方)の壁に見える、祭壇画のように圧倒的な存在感で迫ってくる大理石の彫像。

 数年前、イタリアのサン・ピエトロ大聖堂を訪れた時の記憶が蘇った。

 中世のイタリアにありそうな荘厳な様式で、神秘的とも、不気味とも言える雰囲気が祀られています。

 なにやら意味深な寓意も見えそうな、妖しい美しさが光ります。

 鞭を持つ女神?のような、その下に全裸で拘束されている男たちのレリーフ。

 教会でなく礼拝堂かな?

 僕のよく知らないアーティストですが、想像力を膨らませてくれるような作品。

 西洋美術の伝統をバックボーンに持つアーティストの作品は、ひと味違うと思います。


貞操帯の中で勃起している奴隷を女王様が見つめる

 同じアーティストによる別の作品です。

Loviante_01






[ 2023/09/22 17:23 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(2)

セッションの後で・・・ 

セッションの後での団欒

 どれほど厳しいご調教であったとしても、終ってしまうと寂しいもの。

 やや緊張感の漂うセッションが終了して、お互いにまったりできる心地よい時間が好きです。

 失敗やアクシデントも笑い話となり、反省会ではありませんが、プレイを気楽に振り返るのも楽しい。

 タブーやNG項目も乗り越え、お互いに心の暗部を覗きこみ、秘密の果実を分かち合った絆がそこにある。

 女王様はもう上から目線ではなく、ごく普通の女の子のような口調にもどり、あどけない笑顔を見せてくれる。

全然大きくならないネ

 ああ、面白かった。貴方、前より反応がよくなってたワヨ。

 あ、ぁ あの時の女王様の手つきが、ちょっとエロかったです・・・

 「あの時」、ってどういう時のこと?

 いえ、アノ… 僕の、その、ペニスを・・・

 でも、結局、逝かなかったじゃない。

 ええ・・・

 いつも早いくせに、どうしたの?

 はあ、まぁ、そういう時もあるんですよ。

 私のせい?

 いえ、とんでもない。僕のせいです。

 自分できちんと射精管理できないの?

 うっ… え〜と、そうですね、難しいかな。

 私が射精管理してあげましょうか?

 えっ? いや、光栄ですけど、あまり意味ないかも。

 勝手に射精するし、肝心な時には逝かないからね(笑)

 自分でもよくわからないんです。

 もう、やってらんないわ! 自分でオナニーしてもっと大きくしてごらんなさい!

オナニーしなさい!




 以前、「ご挨拶の儀式の魅力 」でご紹介したセッションの時のことでした・・・


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マゾ花版「深い流れにとまどいながら…(仮)」



■ 忘却とは忘れ去ることなり
忘却とは忘れさること


■ わが汚辱の人生
 踏まれても

■ ぶらチンポ
ぶらチンポ_2









[ 2023/09/16 14:27 ] えすえむだけが人生だ | トラックバック(-) | CM(2)

時の流れに戸惑いながら 

深い

  ちょうど昨年の今頃、「深い流れにさまよいながら…」で見た写真です。

(もうあれから1年かぁ〜 早い… 時の流れにさまよいながら…)

 今あらためて見ても、やはり興奮する。

  何故なんだろう?

 女王様の肩ごしのピン・フォーカスで tomomi さんに視線は集中するけど、いつもと違って第三者の視点が独特な感じ。

 この奥行きの空間は、見る者を惹き込む。

 いや、この2人の間には、絶対に入り込めない圧倒的な排他性が凄いのだと思う。

 被写体の存在感、奴隷の惨めさ、女王様の威圧感など、綿密に計算されつくした構図が、Fem-Dom Art フォトグラフィーとしての質を高めている。

 関西のSMクラブ「夢楽園」をご存知の読者には、ピンと来る場面なのかもしれない。

 恥ずかしい姿でエレベーター内に放置されるという、夢のようなファンタジー。

 普通の感覚なら悪趣味な露出プレイと言われてしまいそうですが(まぁ、実際、その通りかもしれんが)このスリルと興奮は、なんとも言えない。

 実は僕も最初は「冗談じゃない!こんなコトやってられっか」って思ってた。

 僕はそこまでヘンタイじゃないんだ! (。。)☆\バキ… と。

 しかし、夢楽園という施設の特異性、つまりマンションまるごとお店の敷地内〜というロケーションであれば、逝けるの?かも鴨川〜的なレベルには成長したのです。

 己の恥ずかしい姿を見られるという羞恥は、眩しくて心地よいものだと、昔はわかっていなかった。
  (今もかもしれませんが…)

 本来なら恥ずかしがり屋さんの僕にとって、あり得ない、不可能なプレイで、たとえ妄想だとしても、精神的にも受け入れ難いものだった。

 そういう意味では黄金プレイと似ている。 … 似てネ〜か(>_<)

夢楽園もどき

 こちらは近年のスナイパーEVEからのグラビア。

 随分違うけど、夢楽園ってこんな感じだったかなと、ふと思う、ような印象。

 それにしましても、tomomiさんのシナリオ、女王様とのダイアローグの巧みな話芸はもちろんのこと、フォト・コラージュの才能・情熱は実に素晴らしい。

M男ブログとしての世界遺産に登録させて頂きたい。

 ご自身の豊富なご体験と、クリエイティブな妄想、そして一流の美学がないませになりながら、読者を異世界へと誘ってくれる。

 偉そうなコトほざいてしまってスミマセン。

 tomomiさんの影響で、僕も公開羞恥プレイの魅力に、やられっちまった哀しみが、最近の自分の記事にも反映されているのかもしれない気がします。tomomiさんのマジックには遠く及びませんが・・・

 ちょっと僕とはテイストのやや異なるマゾヒズムも正直感じられる部分もあったりするのですが、そういう違和感を越えて、普遍的な芸術性にはいつも感動しております。

 どうもありがとうございます。

 今後も楽しみにしております。






[ 2023/09/14 15:56 ] マゾの思い出 | トラックバック(-) | CM(2)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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