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「マゾヒストたち」好評発売中! 



 新宿の紀伊国屋書店に入ったら、のけぞってしまった。

 入り口近くの目立つところにこのポップ! 

 これを手に取って、立ち読みする勇気が僕にはない(>_<)

    ↑ とかいいつつ、写メ撮ってるくせに (。。)☆\バキ

 まぁ、もう買って読んでいるから別にいいやと思ったんだけど・・・

 勇気を出して、知らないフリして写メだけ速攻で撮影しました。

 さすが新潮文庫の圧力か、紀伊国屋書店が凄いのか、売れる本は目立つところに並ぶんだね。

 ワイレア出版だと難しかったのかも?

 ベストセラーになって欲しい気もするけど、なんとなく恥ずかしい・・・

 
 

■ 緊急出版?「マゾヒストたち〜究極の変態18人の肖像」


■ Mのラウンジ



[ 2019/11/21 16:04 ] トピック | トラックバック(-) | CM(0)

Mのラウンジ 

エムのラウンジ

 東京駅の日本橋口です。こんなの前からあったっけか?

 先日触れた「マゾヒストたち」はきちんと購入し、本の中身は以前から知っていたので、ザッピングのつもりで眺めていたら、思わず熟読モードで一気読みしてしまった。

 連載時には分断されていたコンテンツが、すっきりと繋がる構成で、とても面白い!

 誰にでも気軽にお薦めはしないけど、この世界に興味がない読者でも、文化人類学的な知見は深まるのではなかろうか。

 かろうじて、この世界に身をおいている僕(たぶん)が今読んでも、常に新鮮な感じがするのは、やはり相当に特殊な世界だからなのかもしれない。

 僕が言っても説得力に欠けるんだけど、別世界である。

 この世界は、奥が深い。

 出版記念イベントにも逝ってみたい気もした。というか実は、直前まで迷っていた。

 六反りょうの「亭主元気でマゾがいい」のサイン会の時にも思いましたが、SMバー以外の場所で、自分と同類項の人たちと顔をあわせるのが、どうにも苦手で…(>_<) 

 恥ずかしがり屋さんというのもあるけれど、このテの趣味のない知り合いにバッタリというリスクも怖い。

 今どきSMに興味を持っていることに羞恥は感じなくても、自分がマゾであることに関しては、意味不明な忌避感はあるものです。それをコンプレックスと言ってもいいけど、もっと複雑な心境がある。

 ダイバーシティの令和になっても、昭和のトラウマは引きずっている。

 しかし、「世の中はマゾでできている」というナイスなお題のイベントだ。

 主催は新潮社(ではないが)みたいなものだし、祝祭の意味も兼ねて、勇気を出してちょっくら逝ってみるか?

 先日、ヤプーズの龍パイセンから頂いたコメントにも背中を押された。

 この人と個人的に会うのはもっと勇気が必要だが、イベントに顔を出すついでなら、少し気が楽そう。

 というわけで、絶対に秘密で逝ってきました。

koenj-catshop.jpg
 高円寺駅からイベント会場までの商店街を歩いていると、こんなカワイイお店が・・・

 六本木や新宿でなく、これほどのどかなロケーションで、SMイベントを開催して大丈夫?

 現場に到着すると、やはり行列が出来ている。

 ここまで来ておきながら、あれに並ぶ勇気がでない(>_<)

 思っていたよりも客層が若かったので、

 「僕は無関係ですよ〜」

    という顔して、いったんは通り過ぎた。

 前夜にメールで予約していたので、並ばなくても席は確保されているハズだが、若い女性もそれなりにきちんといるので、近寄ることが出来ない(>_<)というのはウソで、開場予定時刻は過ぎていたから(開演まであと10分というタイミング)、階段を上って、受付らしきところまで行ってみると、キャパはマックスで50名程度の狭さだ。

 これじゃ満員で立ち見じゃん(>_<)

   * * * * * * * * 

 ちゃんと座って見れました (^^)

 トークショーの内容は絶対に秘密なのですが、おおいに楽しませて頂きました。

 登壇するマゾヒストたちは皆さん頗る真面目な、真摯な紳士(いや、シャレじゃなくてネ)で、本来お持ちのサービス精神からユーモラスに話されているだけだと思いますが、衝撃的な行為や、常識ではありえない性癖のカミングアウトに尻込みしつつも、なぜか爆笑することもしばしば。

 この年齢になると、なかなか心の底からは爆笑できなくなるんだけど、はっきり言ってマゾヒズムは滑稽なものだということを、自虐的に再確認したように思う。

 まあ、この世界に興味ない人にとっては、意味不明な部分も多いだろうし、とても中野サンプラザでやれる代物ではなかろうが、内容の濃いトークイベントでした。

 巧みの話術で仕切る司会者が著者の松沢氏だから、取材時のインタビューが再現されているかのようで感銘を受けた。

 ラスト(ラス前?)にメインのゲストスピーカー、龍パイセンが大取りで登場。

 ナマで見るのは初めてだが、この日のキャストでは一番のイケメンだ!

 しかも、肌にシワがない。 

 僕と同世代ぐらいのハズなのに、なんとも若々しい。

 さすが、リューザップの威力か?

 いや、マジでどこかの美術館の学芸員かな?と思われるほど、穏やかで上品な物腰が印象に残ります。

 こんなに優しそうなオジさんが、あのヤプーズマーケットのCEO?と言われても、にわかには信じがたい。

 しかし彼は、僕には出来なかった「北川プロに電話をして、奴隷としてビデオに出演する」という快挙を、昭和の時代に成し遂げて、今がある。

 この世界が少しだけオープンになりかけの頃とはいえ、M男にとっては暗黒時代で、マゾ・ビデオの夜明け前だ。

 龍さんは、この世界の、かけがえのない先駆者なのである。

 開拓者と言ってもいい。

 ヘタレの仮性マゾの分際で、おこがましいのを承知で、きちんとご挨拶しなければ!と、イベント終了後に名刺交換しましたが、黄金!色に輝く上質紙に、

 Fetish Produser凛龍 -rinryu- と明記されていた。

 ハングリーなボクサーからM男優へ、そして素晴らしいパートナーと出会い、自分の思い描くファンタジーのビジュアル化に成功した。

 何かと苦労も多かったようですが、ついにMのラウンジに上りつめた勝ち組のマゾヒスト。

 今後は海外も視野にいれたプロデュースを手がけていくらしい。

 黄金の名刺が眩しかったのではなく、ただならぬ貫禄と情熱に、目が眩んだような気がした。


 僕も Ryuzap やってみようかな(>_<)



 

初期のヤプーズの作品。僕のお気に入りです。

調教ヴィーナス監禁ファイル 残酷な女神達
 



 
[ 2019/11/18 16:16 ] つぶやき | トラックバック(-) | CM(1)

緊急出版?「マゾヒストたち〜究極の変態18人の肖像」 

mazo_tachi_flyer.jpg

 マゾ人口は絶対に増えている。

 昭和の昔から、それなりの数は存在していたが、自己主張する(出来る)Mが増えたのが平成だったように思う。

 とはいえ、SMバーなどで自分のことを「エム」とはカミングアウトできても、

 「マゾヒスト」

   とまでは、なかなか言えない気がするんだよなぁ...(>_<)

 正直に言うと、僕はマゾではないのかもしれない、などと最近は思っていたりする。

 というのはウソですが、いつか人間になりた〜い!とは思っている...  

 
↑ 妖怪かい (。。)☆\バキ



 M男とマゾは(ほぼ)同義語かと思われますが、「マゾヒスト」は違う(たぶん)

 このフルネームは、それなりにリスペクトされるべき尊称であって、古くは沼正三とか、凛龍のヤプー0号氏の呼び名としてふさわしい。

 僕みたいな中途半端でユルいMは、自虐的な意味を込めて「仮性マゾ」などと自称してます。

 それはともかくとして、かつて「スナイパーEVE」に連載されていた「当世マゾヒスト列伝」が、書籍化され、なぜかこのタイミングで先日、新発売された。しかも新潮文庫で。
 
 この雑誌を僕は創刊号(2001年7月)から熱心に愛読していたので、内容はよく覚えていて、今でも時々、押し入れからバックナンバーを取り出しては、ニヤニヤ(ハアハア)しながら眺めたりもしている。(グラビアを)

 奇しくも同誌は今年廃刊になってしまったのですが、おそらく定期刊行物としては初めての女王様専門誌で、M男性のみを読者に想定したその編集コンセプトは画期的でした。

 これはそのオマージュ出版なのかもしれない。まだM男がクローズアップされることも稀だったご時世に、熱視線がそそがれた素晴らしいシリーズ企画だった。

 これと似たような試みが、早川舞女王様により「その時歴史が鞭打たれた」で、同じマゾヒストたちに取材されて別媒体で紙面化されているが、これよりさらに10年昔のハナシだ。

 だから懐かしい気持ちで、遅すぎる書籍化を祝福しています。

 そうはいっても連載当時は「とてもじゃないが、真似できない」ハイレベルな達人たちのルポルタージュを、かなりな距離間でもって、ちょっと歪な親近感を抱きながら読んでいたんだと思う。

 今となっては、ここに登場している有名マゾヒストたちの何人かと実際にお会いする機会を得て、まっとうな親しみを(勝手に)感じてはいるのだけれど・・・

 この本にも書かれているように、マゾヒストやM男性は、ひとくくりに出来ない多様性に溢れている。

 しかし、けして同じではないけれども、言い尽くしがたい何かを、僕らは共有もしているのだと感じる。

 それはマゾヒストに限らず、全ての人間に普遍的な宿命とも言えるであろう。

 人間として(いや、時には女王様の奴隷として)思索と実践を積み重ねてきた変態たちの肖像。

 そのトラウマと恥辱に満ちた黒歴史に、著者はあたたかいスポットライトを浴びせる。

 連載時のインターバルを補うように、随所に挿入されている書き下ろしコラム記事が面白かった。

 SMの文化や伝説が、本来は寡黙なマゾヒストたちの目線で語られる時、そこに新鮮な刺激や発見がないはずはない。

 このタイプのコンテンツが、「新潮」というメジャーなブランドから、一般社会の健全な人々にも共有される意義は大きいと思う。

 ちょっと変わった「特殊な趣味」が、多様性に寛容となった現代社会に価値あるインパクトを与えてくれる。

 世界はマゾでできている。

 確かに、マゾヒストはもはや、マイノリティではないのかもしれない。

 しかし真の意味において、赤裸々に自己主張するマゾヒズムは希有であり、ユニークだ。

 サブカルチャーからも脱皮しつつある男性マゾヒズムに、新たなスタンダードが掲示された渾身の力作。

 
マゾヒストたち_cover


 *この出版を記念して、登場するマゾヒストたちと著者によるトークセッションが高円寺パンディットで11月17日に、開催されます。


  トークイベント『世界はマゾでできている@高円寺パンディット』

 こちらも緊急開催!なのかな?

  世界はマゾでできている。

 けだし、名言だと思います。


 


 
[ 2019/11/14 20:58 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(4)

バスキア展のエクスタシー 



 久しぶりに、「突き抜けたワケのわからなさ」みたいなインパクトを感じた。

 こういうのは、副交感神経にいいんだよね。認知症の予防になるかも。

 ブルース・リーの「考えるな、感じろ!」という台詞を思い出す。


 どことなく、バスキア君に似ているような少年が出てきます  ↑ 

 バスキア君とは、彼が生きていれば年齢が同じで、ただそれだけの親近感なのですが、同じ時代の空気を吸っていたというシンパシーは、意外と大きなものでありました。

 意図やモティーフが明快に判る絵もありますが、あまりにもプリミティブで「なにコレ?」と思わずつぶやいてしまうのが快感。まさに爆発です。

 若い人たちにはもちろんのこと、どちらかというと、バブルを謳歌し、それがはじけて凹んだ時代の目撃者といえる、前期高齢者の方々に強くオススメです!

 「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」

会期:2019年9月21日(土)~11月17日(日)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
住所:東京都港区六本木6-10-1


basquiat_exhibition_MmJGVZc.jpg









[ 2019/09/29 11:23 ] 美術 | トラックバック(-) | CM(4)

柊一華写真展「ガールズ」のエクスタシー 

Girls_exbition.jpg

 今さら言うまでもないことですが、女王様というのは、存在そのものがすでに芸術だ。

 だから、その身体や表情が撮影されたならば、その写真は必然的に、爆発なんだ!

 などという意味不明な期待と勝手な思い込みで、現在、六本木で好評開催中の、柊一華写真展「ガールズ」を観てきました。

 今どき「女流カメラマン」などという言い方も、不適切になってしまうのを承知であえて言うと、なるほど、確かに女性が撮影したんだろうな、と感じました。

 よく被写体との距離感や信頼関係といった項目があがるけれども、やはり現役プロ女王様による撮影であり、モデルとなった同業者達も、仲間意識とでもいうのか、少しまったりした、いい感じでゆるい!というのが、僕の個人的な感想です。

Girls_Photo_Ruiko.jpg

 SMクラブの女王様なんて、腹を括らないとできない。

 その強さがあればこそ、一瞬に垣間見せる優しさも美しく光る。

 それは、芸術の創造性が生み出す緊張感というよりは、どことなくリラックスした雰囲気が感じられて、心地よい。

 もしかしたら、女王様が何かのはずみで見せる、調教ルームでマゾが目撃したかもしれないものが、そこにあるような気がした。

 今回の展示作品を眺めていてふと頭に思い浮かんだのは、以前、このBlogでも紹介した、フォトグラファー・Kazukiさんのこと。

リエ&京子
 *許可を得ず、無断で掲載しています!(たぶん) 
 Ⓒイタリアの雑誌「NU」から。現役時代の朝霧リエさんと京子女王様


 「女王様撮らせたら、この人!」的な存在感があって、昔はよく北川プロの女王様達を撮影されていました。

 真逆とは言えないまでも、少なくとも男目線というフィルターを通した女王様像であり、今回の「ガールズ」とは印象的なコントラストを感じます。

 何がどう違うのかよくわからないけど、どちらも魅力的であり、真実なのでしょう。

 篠山紀信曰く「写真は時代を映す鏡」とも言われるように、今やインスタやTwitterで見ることのできる写真(画像)も、まさに時代を映しているように見えます。

 厳密には画像データとして端末に保存されたような無数のイメージは、現代性を象徴する曖昧かつ具体的なアートの素材にはなるのであろう。

 それらがどう爆発するのか。あるいはしないのか。



 フランスの哲学者で批評家のロラン・バルトの有名な写真論「明るい部屋」に、「写真のエクスタシー」というフレーズが出てきます。

 それは「エロティックな写真による興奮」( エッチな写真 )という意味ではない。

 写真には、「撮る人」と、「見る人」が存在する。

 撮る人も見る人の一人となり、そこにはもう一人、別人格として「撮られる人」が存在する。
 つまりその写真に写っているその人です。
  (もちろんその被写体も後日、「見る人」にはなる)

 このヴァーチャルな他者の視線は、世阿弥のいう「離見の見」に通じるものがある。

 「撮る人の思い」と「撮られる人の思い」そして「見る人の思い」が交わることにより、共感も生まれれば、反感も生まれるでしょう。

 写真の魅力とは、この「感じる」ことと、「感じ方の違い」にあり、この差異によりコミュニケーションが生まれる。

Sunny_Room_Barut.jpg


 これをバルトは「写真のエクスタシー」と表現したわけです。

 見る人の数以上に差異は生まれ、共感はカオスとなる。

 ネットによる拡散と勘違いのうねりも加わり、新たなエクスタシーが生まれているのかもしれない。

 昭和の時代には、お店の指名アルバムや雑誌広告でしか拝めなかった「女王様」像を、今回このように、印画紙に焼かれた、昔ながらの「写真」として、しかもギャラリー空間というパブリックビューイングにより、つくづくと味わいながら眺めてみることにより、あらためて写真のエクスタシーというものを感じるのです。

 スマホではなく、この大きなサイズで見て今回はっきりとわかったのは、女王様の存在感というのはやはり偉大なる芸術であり、僕の心の中でいつ爆発するやもしれぬ危険な魅力に満ちあふれているということなのでした。

 エッチな意味でなくてね(>_<)

 いや、少しはエッチなんだけれど・・・ (。。)☆\バキ


Girls_Ruiko_2019_9_27_atmage.jpg
 *主宰者の許可を得て撮影・掲載しています(たぶん)







柊一華写真展・ガールズ

港区六本木4-5-2 B1 atmage

Tel:03-3479-0055

2019年 10月19日まで





■ SMは爆発だ!


[ 2019/09/28 09:52 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(1)

Different strokes for different folks 



 日常的な出会いから、Femdom的なSMプレイをしたり、女王様との主従関係を結ぶのは、難しいとは思う。

 だからこそ僕たちはSMクラブに逝くし、そこで刹那的でもファンタジーを享受できる歓びに耽る。ただ、プロ女王様へのアプローチは、昔に比べるとかなりハードルは低くなったようにみえる。また、プロ女王様になる女性の数も増え、狭くて閉じていた市場は大きく成長した。

 それを可能にしたのがインターネット。

 それ以前を暗黒の時代とまで言わないまでも、先日の Sardax氏による投稿に、僕と同様な郷愁感で反応した米国人がいました。その彼がTwitterでも投稿している懐かしのキャッチ・コピーが

    Different strokes for different folks

 この表現、ひさしぶりに見たけど、日本では昔から知られている有名な英語のイディオムで、「蓼食う虫も好き好き」という意味です。

stroke は「(鞭などで)打つこと」、「一撃」という意味もある。


 プロ女王様が内気なマゾをターゲットにセッションの募集をしかける個人広告に使われるとは、ちょっと想定外というか意表をついていると思うんですが、いい感じ。

 まあ、今風に僕が意訳するなら、 「みんなちがって、みんないい」とでもなるでしょうか。

      
  folk=people(人々)ですが、あえて韻(文節の語尾を〜ksという音でしめる)を踏ませた表現で、ここは金子みすゞ調で詩的にトランスレートしたいところ。

 直訳すると「それぞれ好みの異なる人々に、それぞれの異なる一撃を(加える)」とでもなりますか。

 まさに、SMの世界というのは、十人十色。

 あまりにも当たり前で、わかる人には、わかっちゃうんだ。 

 この広告を出した女王様は、僕にはそんなに痛く打たないし、Whipping MistressのMoto氏になら痛烈な一撃でぶちのめす(>_<)

 そういう期待をさせてくれるキャッチで、ツワモノもヘタレにも、誰に対してでも各自のファンタジーを刺激し、誘惑し、「よし、電話してみよう!」という勇気を与えてくれる。

 しかし、Sardaxの友人でもあるこの米国人は、自宅から電話するのは危険かもしれないという被害妄想を抱いていたようです。

 (僕もおんなじでした。まだ携帯電話のなかった時代、公衆電話からかけていた)

 早い時期から商業的にBDSMの世界に関わっていた彼ですら、この種のKiky(倒錯趣味)の世界へ足を踏み入れるのには、ためらいがあった。

  Your desire is MY COMMAND

       貴方の願望は、私(女王様)の命令

 こんなことも書いてあるけれど・・・本当だろうか?

 甘い期待を膨らませても、裏切られるんじゃなかろうか?・・・

 今ならそれほど悩まず、TwitterやSNSで、お気軽にダイレクトメッセージが送れる時代。

 しかし、かつては、自分の Submissive desire を実現するためにプロ女王様と会うためには、多くの時間と苦悩を必要としていた。

 変態な自分と、そうではない日常の自分との間には、大きな亀裂があった。

 その裂け目を、くっつけてしまうようなリクスは犯せないという自制心がブレーキをかける。

 時として、ためらいながらも、アクセルを踏むこともあります。

 アクセルとブレーキを踏み間違えるようなことではなく、冷静に考えたうえで、決断する。

 そうした体験や犠牲を伴う勇気が、今の時代にも価値を持つのではないか、とでも言いたげなコラムを彼は書いています。


 僕も、ちょうと10年前に、昔のSMクラブの広告という記事で似たような気持ちを吐露していました。

 新宿伊勢丹前の明治通りの向こう側の路地を逝くと、今はもうなくなってしまったカバリエという小さなアダルトショップがありました。

 2〜3人も入ればもう満員という地下の小スペースに、外国のBDSM系雑誌が所狭し並んでおり、インターネット以前にはここと、やはり風前の灯火?六本木セビアン、目白のアールぐらいでしか海外の情報やメディアは入手できませんでした。

 そういう場所で、ロンドンやニューヨークほどではないにしても、フリーランスで活動している同好の志による個人メッセージや広告もどきみたいな掲示物を見かけたおぼえがあります。

 そうした一期一会の文言を信じて、リスクを承知で賭ける勇気は、内気なマゾにはハードルが高かった。

 それは今でも、女王様のブログやTwitterを見て、コンタクトをとるかどうかの判断材料にしているのと同じ構図でもあるだろう。

 Different strokes for different folks

 表現や文体は異なっても、現代の女王様ブログ等にも、本質的には同じメタ・メッセージが込められている。

 それらを信じられるポジティブな気持ち。

 一期一会の出会いに賭ける勇気は、バカでノロマで、ドジで変態なマゾの自分にだって、昔はあったのだと...

 そんな自分を、自分で褒めてあげたいと思っているのですが、何か問題ありましたでしょうか?






[ 2019/08/31 09:40 ] えすえむだけが人生だ | トラックバック(-) | CM(5)


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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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