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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

拝啓クィンローズ様 

クイーンローズ初代

 貴重なグラビアを発見しました。

 昔のSM雑誌「SMセレクト」に連載されていた「拝啓クインローズ様」というシリーズ。

 その歴代クィーンをまとめて特集したグラビアです(掲載年月日不明)

 
クイーンローズ二代目

 僕は年齢的にリアルタイムの読者ではありませんでしたが、子どもの頃、近所に捨てられていた古雑誌の中で偶然この「SMセレクト」を見つけました。

 他にも「SMファン」「SMキング」などといった多くのSM雑誌がありましたが、M男ものグラビアが掲載されていたのは唯一これだけで、鮮明な印象が残っています。

 ただ、シリーズ・タイトルをずっと「クィーンローズ」と勘違いしていた。


2ndQR_Mina_1.jpg


クイーンローズ2代目_2


 このシリーズは、まだ珍しかった女王様のグラビアとしては異例の息の長さで、他のSM雑誌と比較しても突出していた。


 当時小学生だった僕は、  SM_Select_72_05_cover.jpg

この雑誌にだけは必ず女王様グラビアが掲載されている


 ことをなぜか知っていた。

2ndQR_Mina_2.jpg


 かろうじておこづかいで手に届く値段ではあったけど、子どもに買えるわけがない。

 どこの本屋に行っても、これはたいていレジのすぐそばに陳列されており、立ち読みは困難でした。

 子どもがそんな本に興味を示そうとすると、お店の人がハタキでぱたぱたと埃を払うように追っ払われてしまう時代。

 そんな「サザエさん」に出てくるような場面を本当に経験しながら、会計待ちのほんの一瞬の隙をつき、手に取ってはこの「クインローズ」のページをチェックしていたものでした。


クイーンローズ3代目


 普通のヌードが載っているアダルト雑誌よりは「危険」な匂いのする禁断本のような雰囲気が子ども心にもなんとなくわかりました。

 チラッと見かけるだけでも独特の緊張感が走ったのを覚えています。


 「SMセレクト」は「奇譚クラブ」や「裏窓」といった、戦後のカストリ誌が当局から受けていた弾圧のほとぼりが冷めはじめた頃、東京三世社から1970年に創刊されました。

 70年代中頃からSM雑誌の出版ラッシュが始まりますが、その先駆け的な存在です。

SM_maga_covers.jpg

 この時期に雨後のタケノコのように乱立していたSM雑誌には安易なつくりのものも多かったのですが、「SMセレクト」はかなりしっかりとした読み応えがありました。

(*この当時の状況について、マゾヒストの喜びのKazowkさんが日本のマゾヒズム文献史で詳しく言及されています)

 セレクト誌の初期の編集やモデル撮影時の緊縛には 須磨利之 が関わっていたらしく、奇譚クラブなどの正統派SM雑誌の遺伝子が引き継がれていたのだと思われます。

 だからこそ、M男性読者向けの目配りがあったのであろうと納得がいく。


クイーンローズ5代目

 
 30年ほど昔の大学時代、高田馬場の古書店街でこの時代の「SMセレクト」誌を買いあさりましたが、僕が入手できたのは70年代後半あたりの5代目ぐらいからで、ここで紹介しているものは、あるマニア氏がスクラップしていた貴重な切り抜き写真の一部です。

 なぜかその切り抜きには四代目がぬけている(>_<)

 4代目は誰だったのか、どなたかご存知ないでしょうか?


クイーンローズ6代目


 なぎさ女王様は以前マゾロポリタン美術館のほうで紹介しました。


クインローズ七代目

 今あらためてながめてみても、現代のマゾフォトよりは異様にパワフルです。

 小説や女性緊縛写真など他のコンテンツにも、本当のマニアが納得する迫力が感じられる。

 いつのまにかクイーンローズ・シリーズは終わっていたけれど、その後もシリーズ名を変え同じような構成で女王様とマゾ男性のプレイ写真を「SMセレクト」だけは掲載を続けました。

 この種のグラビアが本当に希有な時代によく頑張っていたと思います。


クインローズ8代目

 企画のパクリは当たり前のこの業界で、なぜ他のSM誌がこれに追随しなかったのか不思議です。

 M男モノなんて売れないだろうと思われていたのでしょうか。

 そうであれば、「SMセレクト」には先見の明があった。

 70年代後半から80年にかけて、数々のSM雑誌が創刊されては消えていく中、「SMセレクト」が20年間持ちこたえたのは、市場的には規模の小さいM男というマイノリティーも視野に入れた、丁寧で誠実な編集方針に負うているところが大きかったように思われるのです。

2ndQR_Mina_3B.jpg




【Femdomメディア史】

奇譚クラブ  SMキング keel  

  Mエグゼクティヴ 



■ SMセレクトのマゾ写真



■ 奇譚クラブのマゾフォト

PU_Kitan_OLD_MazoPhoto.jpg




 
[ 2012/03/16 12:06 ] FemDom メディア史 | トラックバック(-) | CM(10)

女神の愛 

女神の愛

 久しぶりにM男向けの雑誌を買っちゃった。

 昔は「家畜人」や「Mistress」、「カルメン」や「女王様バイブル」など、様々なM男系&女王様雑誌を手当たり次第に買っていたものですが、最近はほとんど買っていません。

 特に昨年の震災以降は、自分の快楽的消費活動には、何となくストイックになっていました。

 それは別にしても、雑誌や書籍を本屋さんで買うこと自体が減ってきている。

 その代わりAmazonで購入したり、電子書籍をダウンロードする機会が増えました。

 昨年の「スティーブ・ジョブズ」は上巻を単行本で買ったけど、下巻は電子版でダウンロードして iPadで読みました。その方が彼の供養にもなるような気がして。

 しかし、読んだ後で結局下巻も紙の本で購入しましたが...(下巻のほうが内容的に面白かった)

 本棚に上巻だけあって下巻がないっていうのは何だか気持ち悪い。

 余計な出費とは思ったけれども、追悼の意を込めて、積ん読です。(>_<)

 買っても読まない本が多いのに、すでに読んだ本をあらためて買ったのはこれが初めてかもしれない。

 そんな折もおり、この「女神の愛」が昨年末に発売されていました。

 表紙にでっかく春川ナミオの文字。

 そしてマネの「オランピア」を真似たような(←ダジャレじゃないからね~)表紙の写真。

 雑誌タイトルといい中身といい、いつもの僕なら絶対に衝動買いするところなのですが、その時はジョブズの喪に服していたこともあり、思いとどまりました。

 まだ東北では大変な人がたくさんいるのに、こんな本買ってナニしてる場合じゃない(>_<)

 年が明けてしばらく忙しかったこともあり、そんなことも忘れていました。

 ご無沙汰していた行きつけの本屋を先日久しぶりにのぞいてみると、まだ5~6冊平積みされていた。

 とっくに売り切れていてもおかしくないタイミングなのに、あまり売れてないのだろうか....

 僕がこれを買わないでどうするの?といわんばかりに見えました。

 というわけで、福島の人たちに悪いとは思いましたが、遅ればせながら購入したわけです。

 ちょうど1年たったし、オナニー解禁です(>_<)

 これは、大満足 の一冊でした。

 「S女性(サド少女)とM男性(マゾ少年)のための新たな専門誌」と銘打つだけあり、確かにこれまでのSM雑誌とは一線を画している印象です。

 冒頭のグラビアとリンクしたDVDの出来といい、ディープな体験手記やマニアックなイラストといい、なにもかもが素晴しい。

 いやもう、本当にマジでぬけました。被災者の皆さんごめんなさい(>_<)

 心の底から申し訳なく思いますが、快楽なくして何が人生と団鬼六氏も生前おっしゃっていました。

 僕は一般のAVはまったく見ないので知らなかったのですが、川上ゆうはかなりよかった。

 真性Sではなさそうだが、まさに女神のような癒しの痴女プレイはヘタレM男にはうってつけ。

 プロ女王様にはない独特のフェロモンで僕のマゾヒズムを金縛りにしてくれました。

 本体の「読み物」としてのコンテンツも、近年まれにみる充実ぶりに思えました。

 暗藻ナイトのマゾ・コミックは、描き下ろしなのに絵が10年前と全く変わってませんね(^^)

 この人はいい意味で成長してないというか、懐かしかった。

 なるほど、女王様ではなくまさに「女神様」の愛といった感じで、全体的には「ゆるめ」でしたが、僕にはちょうどよかった。

 やっぱり紙の本はいいですね。


 
■ SMスナイパー廃刊



■ スティーブ公認の伝記



[ 2012/03/10 01:05 ] FemDom メディア史 | トラックバック(-) | CM(6)

女王様バイブル vol.9 

女王様バイブル9表紙

 現在発売中の女王様バイブル vol.9(三和出版)に、僕の書いた顔面騎乗の研究論文が掲載されております。

 その前の号で、昨年僕が監督したDVD「顔面騎乗に花束を!」の インタビュー取材 を受けたのがご縁で、編集長から原稿依頼が来ていたのです。

 普段、ブログではふざけたことばっかり書いているので、きちんとした紙媒体に

「学術的に顔面騎乗を語って下さい」

 と言われてしまい、少し戸惑ったのですが、まぁ、専門分野とは言わないにしても得意分野ではあるので、お引き受けしました。

 ブログとはややテイストの異なるアカデミックな顔面騎乗論を展開してみたつもりですので、機会がありましたら読んでみて下さい。

 僕の拙文はともかくとして、いろいろな意味でおすすめです。

 いつものように豪華DVDが付録でついていますが、表紙にもあるとおりこれはもう「付録」というレベルではありませんね。

 初めて目にするトレンディな女王様情報メディアとなっているだけでなく、プレイスタイルなどもこれまでにない斬新な感覚で、エキサイティングな映像がズラリと並びます。

バイブル_9_やよい女王様_1s


 特に巻頭グラビアも飾っているやよい女王様はチャーミングで、言葉責めが素晴らしい。

 独特の手法でエゴマゾの脳天に炸裂するエレガントな調教は、見ていて興奮した。このセッションはマニアックではあるが実にクオリティが高く、やよい女王様のユニークな個性が光る秀逸な作品に仕上がっています。顔面騎乗を鼻責めに応用するあたりも新しいと思いました。

 甘美会の貴重なコンテンツもダイジェストで収録され、古い世代のマゾヒストを魅了するようなプレイの数々。

 さらにウレシイことには、北川プロの往年の名作「ザ・顔面騎乗」がノーカットで収録されています。

 これはある日の会話で話題になっていたヤツで、たまたま僕は未見だったから、北川さんには申し訳ないけど得した気分。

 かろうじて 北川プロのオンラインショップで今も入手可能なタイトル なだけに、微妙に貴重な付録と言えます。

 この他、大阪SMクイーン・インタビューというコーナーもあり、まだ19才の女子大生がどのようなきっかけでプロ女王様への道に足を踏み入れたのかというエピソードなど、興味深い内容がてんこもり。

 M男媒体としてこれほど充実したパッケージは近年まれにみるレベルではないでしょうか。

 読者ターゲットはM男性とはいえ、

一般誌としても評価されていい水準 にあり、

 S女さんや女王様が読んでも面白くてためになります!
 
 などと、自分の原稿が掲載されているからヨイショしているわけでなくて、本当に充実した内容の一部に自分の拙文が構成されていることに、分不相応な栄誉を感じている次第であります(>_<)



視線の虜囚

バイブル_9_やよい女王様_2

目チカラが絶品の柳田やよい女王様。お尻もセクシーで顔面騎乗に相応しいフォルムだ





【関連エントリー】

■ インタビューされてしまいました...

■ 別の日の会話

■ 顔面騎乗に適したお尻とは?



【Femdomメディア史】

奇譚クラブ  SMキング keel  

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[ 2011/03/02 16:30 ] FemDom メディア史 | トラックバック(-) | CM(2)

マゾヒストの宝本 

 いい感じのBlogを見つけました。

マゾヒストのお宝本


マゾヒストの宝本

 雑誌「Mistress」などのM男系グラビアが丁寧に紹介されています。

 目次なども載せており、さながら現代版 風俗資料館 のようです。

 このようなM男的に資料的価値の高いブログやサイトは稀少なので、今後が楽しみです。

「Mistress」は今からちょうど20年前の1990年5月に、「女王館通信」として司書房から発売されました。

女王館創刊号表紙

 創刊号からしばらくは「モデル系」女王様が表紙を飾っていましたが、途中からSMクラブの現役ミストレス嬢を登場させるなど、斬新な手法でM男の心をわしづかみにしました。

 M男向けの企画ページがSMセレクトやコレクターでは、数ページ程度しかなかった時代と比べると、雑誌まるごとM男向けというボリュームに感動したものです

 M男だけを直接の対象としていたわりには発行部数も多く、マニア以外にも読者層を拡大した功績があったように思います。

 また、この雑誌はイギリスの Sardaxも愛読していたことで知られています。



僕のお宝本 Mistress vol.16
Mistress_vol_16_cover


【Femdomメディア史】

奇譚クラブ  SMキング keel  

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m(_ _)m

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[ 2010/05/17 21:51 ] FemDom メディア史 | トラックバック(-) | CM(4)

緊縛の女王・絹川文代 

 別にこれまで内緒にしていたわけではありませんけれども、僕はM男の分際で女性が縛られている写真にも萌えてしまうのですが、どこか間違ってますでしょうか?

絹川文代_01


 絹川文代の名前を聞いてピンとくる人は奇譚クラブ世代の古いマニア、それもS男性に多いと思う。

 昭和30年代中頃から緊縛写真のM女役として大人気のモデルでした。

 なので、僕としては特にそれほど気にしてはいなかったのですが、昭和なつかし奇譚クラブ分譲写真というブログで、彼女が女王様としてマゾ男を虐めるショットが紹介されていたので驚きました。

 詳しくは不明らしいのですが出版社から流出したナマ写真で、実際には掲載されなかったものなのかもしれない。

 この時期はまだM男向けグラビアは登場していなかったと思う。

1958_12表紙

 しかもこの頃の「奇譚クラブ」は、当局の弾圧を受けて休刊したり、自主規制に気をつかっていたいわゆる「白表紙」時代とも重なり、あまりヘンタイ路線には頑張れないムードだったからボツになっていた可能性も充分考えられます。

 ヘンタイ雑誌には見えないくらい地味な装丁になっている。

 もっとも「奇譚クラブ」の表紙は昔からなんとも言えない独特の趣きで、表紙だけ見てそれとわかるようなイメージのものは少なかったのではありますが。




 さすがにナマ写真からスキャンされただけあり、上の雑誌掲載写真とは比べものにならないほど画質がよい。
絹川文代_02

 
 今見るとサマになっていないような気もしますが、この当時の常識からすれば、かなりインパクトがあったのではないでしょうか。
 
 僕もリアルタイムで購読していたわけではありませんでので、状況は想像するしかありませんが、この当時のことをもし覚えていらっしゃる御仁がいらっしゃいましたなら、コメント頂けると嬉しく思います。

絹川文代_03

 こんなポーズ、今どきのSM雑誌じゃありえないですね。

 絹川文代も「なんだかネ~」みたいな表情に見えます。

 この貧乏くさいセット?(家屋)と衣装で女王様のイメージを映像化しようとした努力は評価したい。

 ちなみにM男モデルの名前が小沼正三さん。小さい沼正三?



m(_ _)m

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[ 2010/04/06 01:33 ] FemDom メディア史 | トラックバック(-) | CM(3)

SMシークレット 

類は友を呼ぶ






1998年6月号


1999年8月号


2001年8月号



 僕がやりたくても出来ないのは、自分の恥ずかしい写真をブログで公開すること。

 もっとも、公開したくたって、そんな写真は存在しないわけだが、そのような発想も含めて、今の世の中はスゴいなと思う。例えば、メール調教などというジャンルがある。リアルで会ったことはなくても実在する女王様からの「命令」が現実に届くというリアリティ。これはバーチャルを越えた新しい倒錯なのだろうか。未知の女王様に命令されて自分の恥ずかしい姿をブログで公開させられる、なんていうのは、ネット時代が可能にした新感覚の羞恥プレイと言える。ちょっと昔には伝言ダイヤルみたいな「ボイス調教」などというのもあった。

 出会い系も変態チャットもない時代に、倒錯した性癖を持つ人々のためのコミュニケーション手段は限られていた。「奇譚クラブ」など、それっぽい雑誌への投稿から交流が芽生える「まれな」ケースを除いて、一般的な方法はほとんどなかったのではないだろうか。

 1980年代、「SMスナイパー」が創刊された頃から、SM雑誌には個人広告のようなものがチラホラとページの隅っこに見られるようになる。まだSMクラブの広告が少ない時代。アダルトショップには、ミニコミ誌のような交流媒体なども登場した、それまでなりを潜めていた変態による仲間を求める動きが少しずつ活性化し始める。しかし、嗜好が細かくてやっかいなマイノリティーが、理想のパートナーに出会えるようなシステムはまだきちんと整備されてはいなかった。

 「SMシークレット」は、そんなマニアの要望に応えるべく、初めて全国的に流通した媒体ではなかっただろうか。(当初「シークレット」という名称で別の出版社から出されていたように記憶している)

 今でもSM雑誌の読者投稿欄によく「○△県のM男です。近隣の方で僕を調教して下さる30歳ぐらいまでの女王様を求めています」みたいなのをよく見かける。滅多になかったがS女性による「専属奴隷募集」といったメッセージもあった。書いてる本人は真剣でも、真に受ける読者がいるのかなと思っていたのだが、そういう投稿者に打診するための専用メッセージ用紙が折り込まれていた。さしずめ「これを使って編集部気付けで書くと成功しますよ」とでも言わんばかり。


 まあ、手軽に投稿しやすいムードを感じさせてくれた点は評価できる。回送の仕方など図解入りで素人さんにもわかりやすい工夫がなされていた。このやり方だと、多数の応募者の中から自分の嗜好にあう相手を見つけることができそうな気がしてくる。「SMスナイパー」が市場を開拓してくれたおかげで、読むだけでも異端視されそうな雑誌に、真面目にパートナーを求めようとする、意識レベルの高い読者が食らいついた。

 ただ僕は、通俗的なスワッピングや有閑マダムの暇つぶし的なイメージを抱いていたのか、やや抵抗感があった。倒錯者たちの真摯な投稿を読んで楽しむことはあっても、未知の相手にメッセージを送るなんていう行動には出れなかったのである。ただでさえアブノーマル性癖を持っていることへのやましさがあるのに、SM雑誌に交際希望の手紙を送るなんて、

人の道を踏み外す行為 

のような気がしていたのだ。(←バカだね)

 この種の雑誌を買っているという罪悪感だけで十分すぎるくらいだった。

 しかし、その道の先駆者たちは、メールではなく「手紙」というオールド・メディアを使って、けなげにメッセージを送り、回りくどいやりとりを辛抱強く続け、理想のパートナーを探しあてていたのである。

 この雑誌には、ノン気の編集者やモデルが作る嘘っぱちなSMフォトではなく、リアルなマニアによる迫真のセッション・フォトが満載であった。「SMスナイパー」のようなおしゃれさには欠けていたけど、泥くさい本物の匂いがした。

「そうか、リアルとはこういうことか!」と、妄想世界の住人だった僕にわからせてくれたメディアであった。


↓ まるでお子様向けの説明ではある






【Femdomメディア史】

奇譚クラブ  SMキング keel 

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[ 2009/02/01 20:56 ] FemDom メディア史 | トラックバック(-) | CM(0)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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