
20年ぐらい前の、2003年の「スナイパー EVE」に掲載されていたラ・シオラの広告です。
在籍ドミナが並び、それぞれ一家言みたいなコピーで構成されていました。
それを読んで、指名するかどうかを判断されるわけで、皆さん真剣に書いておられるし、読む方も真面目に読む。
ラ・シオラの広告は、いつもシンプルに洗練されていて、新規顧客獲得に向けたキャッチコピーをあえて押し出すことをそれまであまりしていませんでした。
ところが、今回のコレは、各々のドミナのメッセージが掲載されており、印象に残っています。
SHINJU
私はこれしか出来ないけど、
この中であなたは何がいいの?
というセッションはしなくない。
M男性に突進していくドミナでありたい。
常に責めていたい。 僕は真珠さんとはご縁がありませんけれども、本命の女王様の指名が獲得できなかった時に「押さえ」でキープしておこうかな、というぐらいなレベルの気持ちで毎回目を留めてはいた。
安全パイではないですが、おそらく無難なタイプだと思っていました。
しかし、この広告を読んで、「ちょっと待てよ?」 とも思いました。
当時の僕は「僕はこれしかできませんので、この範囲内でお願いします」というスタンス。
常に「責められるのOK」なマゾではなかった(今もだが)
そういう中途半端な仮性マゾにとって、やはり真珠さんは上級すぎる。
それで、何となく距離を置くようになった気がします。
まぁ、今だから言えることですが、勇気を出して入ってみればよかったのにと、後悔しております。
プロフィール蘭での文言というのは、その女王様を指名しようかと検討しているマゾにとっては、おろそかにできない重要データとなります。

紫さんはこんなコト言ってます。
セッションはいつも真剣勝負よ! 突き抜けた変態大好き。
病的なM男を私の毒で救ってあげる。 う〜ん、僕は突き抜けた変態でも、病的なM男でもないからなぁ...
彼女の毒で救われるとは、いったいどゆこと???
ちょっとした表現でひっかかり、心にブレーキがかかることもある。
ドミナがMを癒すこともあれば、Mがドミナを癒すこともある。
SMとは癒し合いっこだったりする。 REIKAさんのこのひと言は、アクセルになりますね。
しかし、僕がドミナを癒すようなプレイ・・・は、痛い思いをすることになるのかもしれないカモ鴨川。

SM結婚式ってなんだい? まだ六反りょうの
「亭主元気でマゾがいい」の前の時代の広告だけどね。
こういう時は、いつもはしない読み方、例えば大学受験の現代国語の入試問題を読むかのごとく「行間を読む」というのを、ついやらかしてしまう。
んで、深掘りしすぎて余計な先入観や勘違いで、地雷を踏むようなことも起こります。
まぁ、どんな酷い目にあったとしても、結局、指名した自分が悪いのであって、女王様に罪はなかったんです。
ラ・シオラの名誉のために申し上げておきますが、皆さん素晴らしい女王様ですが、自分とあうか合わないかのマッチングの問題は常にあるだろうし、それらは自己責任だと心得ておくのが望ましいと思います。
女王様のブログやTwitterなどで彼女たちの「お言葉」をいかに読み、どう解釈するのか。
根拠となる判断をするのも、自分自身なのです。
だからこちらの期待と添わないからといってめげるのでなく、間違っても地雷を踏んだとは思わないで、ご縁があったこと(あるいは結果的になかったこと)を謙虚に受け止め、なるべく気持ちよくプレイして別れるのが粋というものではないでしょうか。

昔からある慣用表現なので僕もつい使ってしまいますが、「地雷を踏む」というのも、よくよく考えれば失礼な言い方で、けしからんと思う。
誠実にセッションに取り組んでいる女王様にしてみれば、濡れ衣であり、マゾの歪んだ幻想の一つでしょう。
このような考え方を、昔は僕も出来なかったのですけれど、マゾが期待した妄想が裏切られてなんぼのSMセッションだと割り切って、女王様の言葉や気持ちを受け止める寛容な態度で、女王様をおもてなしするのが、本来は望ましいのだと、最近は考えていますのじゃ。
■ 一期一会
■ Rie Asagiri 朝霧リエ