
【目次】
1 ヘタレMが北川プロの作品を監督したら 2 女王様という名の女優3 キャスティング 4 北川繚子 5 ある日の会話 6 スタッフ編成 7 S男性のカメラマン 8 女子高生の顔面騎乗 9 別の日の会話 10 M男優 11 女王様とM男の関係 12 タイトル決定!13 スタイリッシュな女王様14 主演女王様決定!15 ついに発売!16 ジャケットのデザイン17 DVDの鑑賞ガイド18 評価19 安堵20 インタビューされてしまいました...
僕が企画して、監督させて頂いたSMのDVD作品です。

北川プロから発売中!
久々に「顔面騎乗を花束を!」を買いました!という読者からメールを頂きました。どうもありがとうございます。
もうとっくに売り切れていたかと思っていましたが、まだ
在庫があった ようですね (^^)
よく「女王様の好みのタイプは?」というご質問を頂きます。
あるいは「顔面騎乗にを花束を!」に、みづき桃香さんをキャスティングした理由は?」という声も多く、当のご本人からも尋ねられたことがある。
特に「これ!」っていう明解な理由は、実は自分でもよくわかりませんけど、今回はみづきさんの魅力についてふりかえってみたいと思います。
このアヒル唇がたまらん(>_<)

Photo by 豊 正
まず、僕にもかろうじて残っている「普通の男としての感性」で、女性らしい魅力を感じたというのが大きい。
マゾとして感じる女王様的な威厳とか、春川ナミオが描くようなお尻の存在感といったものは、おそらく後づけだったような気がします。
顔やスタイル、性格的なことも含めて全部がいいと思った。
まあ、要するに「好みのタイプ」だったわけ。
最終的にはそれしかない。
ただ、僕はみづきさんとプレイしたことはなかったし、ほんの2~3回お話しただけで、それほどよく知っていたわけではありません。
はっきり言って「直感」だったのだと思う。だから理由なんてあってないようなもの。
AV女優としての「みづき桃香」は当時すでに(M男的に)売れっ子としてのイメージが定着しており、女王様キャラとしては僕にはパーフェクトに見えた。
ただそれだけの理由で、なんの前触れもなく、ほぼぶっつけ本番的にイキナリお願いしたのに、彼女もよく引き受けてくれたと思う。
M男に限らず、多くの男の心をわしづかみにするような魅力って、普遍的なものとして確実にあるわけですが、もしかして僕にだけ感じられる特別なものだって、あるのかもしれない。
彼女の本当の魅力を引き出した作品はまだなく、そういうのを僕が表現できればいいなという、今思うと無謀ともいえる密かな野心はあったように思います。
初めて会った時のインスピレーションというか、いわゆる女王様的オーラには圧倒されつつも、つい見過ごしてしまいそうなかすかな物腰、きらびやかな派手さの奥に見え隠れする質素で慎ましい陰影にビビビっときたのでありました。
それは僕にしか感じられないものだったかもしれないし、根拠はなかったわけだけれども、僕の直感が正しかったことを思わせる出来事が、撮影中に多々ありました。

撮影初日、悪天候による飛行機の出発遅れで、僕とカメラマンは1時間ほど遅れて現場に到着しました。
北川繚子さんとeichan、みづきさんがすでにバロックで待機しているところへあたふたと現場入りした僕は、挨拶もそこそこに資料や台本を取り出して、なし崩し的に撮影が始ろうとしていました。
それでなくても相当テンパッていた僕は、きちキチのスケジュールの遅れを取り戻そうと必死でした。
お店のバックスペースで、撮影で使用するBGMの準備をしていたところへみづきさんがそっとやってきて、「遅刻して申し訳ありませんでした、のひと言ぐらいないと、現場がしまりませんよ」と、なんとも爽やかに、イヤミもなく、それでいてビシッと言ってくれたのです。
....内心「ンナことぁわかってんだよ!(>_<)」と、一瞬ムラッときたのは事実...
僕の性格はネジ曲がっていて、人の言うことを素直に聞けないタイプなのですが、この時だけはみづきさんのメッセージが不思議と僕の心へストレートに届いた。
現場の空気が全く読めてなかった僕は、そこでようやく我にかえることができ、遅刻のお詫びをしたのでした。
これが一つのきっかけとなり、少しまったりとした雰囲気で仕切り直すことが出来ました。
何かと想定外の事態、準備不足もあるけれど、とにかくみんなでベストを尽くそうという一体感が生まれたのです。
それがどうした?という程度のお話かもしれません。だけど、今でも強く印象に残っているインパクトある出来事でした。
あえて言わなくてもいいこと、あるいは言いにくそうなことを的確なタイミングで彼女が言ってくれて助かったし、とてもありがたかった。
その後も、監督としてのオペレーションに不慣れな僕を、裏から表からさりげなくサポートしてくれ、ややもするとギクシャクとなりがちな局面を、和気あいあいとした雰囲気へと変換してくれるみづきマジック。
なるほど、「棟梁」と呼ばれる所以はここかいな!と納得。
素人が監督したわりには、そこそこの作品に仕上がったのはみづきさんのおかげです。
もちろん全てを寛容に、あたたかい目で見守ってくださった北川繚子さんや北川プロのスタッフにも支えられ、この作品は息の長い作品になっているのだと思います。
もっとも、一般的なAVとは違うし、おそらくどのSM作品とも異なるつくりで評価は分かれると思いますが、それは当然のことでしょう。
ぶっちゃけ、撮影は個人的にはしんどく、編集もツライ部分があって正直くじけそうにもなりました。
ナントカかんとか、かたちにして発売にはこぎつけたものの、しばらく自分では客観的に評価できないほど落ち込んでいたのです。
なので、あまり偉そうなことは言えないのですが、発売後1年余を経過した今、あらためて見直してみて、
「おろ?けっこうイケテるかも鴨川!」と、ブログで書けるほどにはツラの皮が厚くなりました~(^^;;;;)
本当に今だから言えることですが、演出上僕のむちゃくちゃなリクエストに、みんなよく応えてくれていたと思う。
みづき桃香さんをはじめ、北川繚子さん、北川プロ、eichan、そして豊正さんにあらためてこの場をかりて感謝の意を申し上げたく思います。ありがとうございました。

そして今さらではありますが、DVDをお買い上げ頂いた皆様にもお礼申し上げます。
もしよろしければ、ご覧になられた方々の、ご感想を心よりお待ちしております。
みづき桃香さんと会える店

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