fc2ブログ

マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

Giko  

Giko_01

 日本ではあまり知られていないが、Gikoという Femdomアーティストがいる。

 ケルン在住の Giko は、ドイツの春川ナミオとも言われ、顔面騎乗を得意なテーマとしており、鉛筆画の繊細な筆致も似ているが、ある部分の露骨な描写が、春川さんとは一線を画している。

 また、鉛筆画にはコンピューター処理もなされ、独特で幻想的な世界を描いている。

 イギリスの Sardax とも並ぶほどの巨匠だと僕は思っているが、あまり目立った動きはなく、公式ホームページなるものも見当たらない(昔はあったのに)

newchair.jpg


 昔のホームページに Gikoのインタビューが掲載されていて、その時彼は、

Erotic art serves mental and spiritual freedom.
  (エロティックアートは精神に奉仕し、心を解放する)

 というようなことを述べていた。

 Fetish やBDSMの世界は、プライベートのパートナーとだけの関係で、絵の世界とは別だとも言っていた。

 心象風景をモティーフとする姿勢を、哲学的に思慮深く語っていたのが印象に残っている。

 ファンタジーは心を自由にし、その人の魂を拡大する。

 キワドいイラストを描いているアーティストの横顔には、日本の禅僧のように、何かを悟ったような面影が見えた。

 このインタビューの中でGikoは春川ナミオさんの絵についても言及している。

 Giko の絵のファンだというある女性が、春川さんの描く貧弱なアレより、Giko の荒れ狂うように勃起したソレがお気に入りなのだと。だからGiko は、春川さんの描く「謙虚な」ペニスを、少しは意識していたのかもしれないとも思われる。
 
Giko_0004.jpg

 元気なナニを見ている方が、ドイツ人の(S)女性感覚としては、もっと虐めてやりたいというリビドーに繋がるらしい。

 日本の女性は、S女性とは限らなくとも、春川さんのこの姿勢や筆致をどう評価されているのだろう。

 やはりGiko が描くように、元気なナニの方がお気に入りなのであろうか・・・


 画家が何を意識して表現し、鑑賞者がそれをどう受けとめるのか。

 この問題は、古代の洞窟壁画から、AI(人工知能)が描くCGに至るまで、結論の出そうにない課題だろう。

 最近、レンブラントの絵画作品をディープラーニングで学習したAIが、現代にレンブラントが生きていたら描いたであろう新作に関する動画を見た。



 絵を描くという行為が、人間の魂を救済するのであれば、それはAIによってもなされうるのだろうか?

 人間がコンピューター・グラフィックスで描くのでなく、コンピューター自身の判断と知能がCGを描く。

 そうかと思えば手塚治虫を学んだAIに、ストーリーも含めて新たに創作させるプロジェクトもある。

 こうなってくると、わけのわからないマゾヒストの願望イメージを人工知能が学習出来たとして、どのような FemDom アートや物語が描かれるのか、興味が尽きない。

 人間の心の奥底を、ディープに学習するということは、脳自体がその同じ脳を解析することで、その人間には不可能でも、AIならば、客観的にやってくれるかもしれない・・・?

 シンギュラリティーを通り越して、そのはるか向こうに広がる超未来の姿を、AIに描いて見せてもらいたい。

 どんなエゴマゾでも完璧に満足の逝くSMセッションが、メタバースで実現される日は近い?


Giko_0003.jpg


【Femdom アート 関連エントリー】

ドイツのジムさん Nanshakh Montorgueil Srdax PU_kanoharu.jpg



■ マイケル・マニング

マイケル・マニング_001






こんなユルい絵を人工知能が描けるようになったら信用できそうな気がする。
下手でもパワフルなFemdomアート_004


 
 








[ 2022/07/01 17:57 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(1)

ぶらチンポ4 

ぶらチンポ4

 これは、ミケランジェロによる「システィーナ礼拝堂の天井画」のある部分。

 なんとも神を冒瀆するかのような加工でもありますが、よくできていると思います。

 右側の右手は神様のですが、女王様にこんな感じで弄ばれたなら、最高ですね〜(>_<)



■ ぶらチンポ


■ ぶらチンポ Spin Off


■ ぶらチンポ 2
















[ 2022/05/06 12:57 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(0)

聖なる卑俗 〜 Holy Vulgar 

無神論者のマゾヒズム


 十字架のネックレスをつけた聖女が、キリストと同じように磔にされた男を踏みつけている図は、何かを暗示するというよりも、不敬でばちあたりな印象を与えるかもしれない。

 だが聖書や歴史の知識がなくても、この絵の持つ得体の知れない力に見る者は心を動かされる。

 これが単純に世俗的な風俗画として描かれていても、鑑賞者はそこに己の姿を見いだすだろう。

 足の下で男の顔は、苦しんでいるのではなく、恍惚の喜びを表しているかのようだ。

 私たちの先祖たちが何世紀にもわったって語り継いできたように、この絵が私たちに語りかけてくるという驚くべき事実は、芸術作品の持つ普遍的な魅力の賜物なのである。


 こちらは別のシリーズであるが、コンセプトは同じだ。

尼さんに踏まれる

 一つ別の属性として追加されているのが「女子高生」という神聖さを浮かび上がらせている点だろう。

 ブルセラや援助交際など、汚れたイメージがつきまとう時期もあったが、オジさんたちの永遠の天使であることに変わりはない。

 かつて石坂洋次郎が作り上げた普遍的な神話が、現代にも継承されている。

 あなたがロリコンでなくても、JKはグローバルな美神としてのステイタス・シンボルを獲得しており、全ての大衆に崇拝されるべきなのである。

EdacDBAU8AAiYOO.jpg



 クール・ジャパンの官能的なコンテンツを、尼や修道女といったキリスト教的西欧文化圏に融合させた春川ナミオの功績は偉大と言わざるを得ない。

女生徒&マゾ教師



■ セーラー服と女王様
セーラー服と機関銃_薬師丸_2


■ セーラー服と顔面騎乗
vintage_Love


■ 春川ナミオのマニアックなサイト
痴人の愛_s




ラシオラ







[ 2021/05/01 13:42 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(1)

懐かしのFem-Dom画像 



 僕がインターネットを初めて始めたのが、いつだったかを正確には覚えてないけれど、使ったPCはアップルのColor Classic 2 だった。当時はパソコン通信とか「電子会議」(スゲーなこのネーミング!)などと言って、テキストオンリーのメーリングリストみたいなサービスを利用していました。

 厳密にはまだインターネット時代の夜明け前で、1990年代の中頃だったと思う。

 電話回線にモデムで接続するやっかいな段取りで苦労してた覚えがあるけれど、楽しかった。

 その頃の「お宝画像」( ← もしかして死語?)をカラクラの内蔵HDから発掘しました。

 これは僕にとっては最古・最初期のデータで、出典が不明ですが、おそらく owk かどこかのフェティッシュサイトからゲットしたんだと思う。

 Fem-Dom なんて言葉も当時は日本になかったし、知らなかったけれど、インターネットを通じてこの世界が開けたような気がする。

 日本のSM雑誌ではマイナーなカテゴリーだった概念、すなわち Fem-Domというものが、世界的には意外と大きな市場であり、古本屋でコソコソせずにこうした海外画像を入手できる新たな環境は、視野を画期的に広げてくれた。
 
 いや、コソコソする必要なんかないんだという勇気さえ、与えてくれたように思う。

 冒頭で紹介しているこの画像、レタッチされたコラージュっぽい趣が当時は新鮮に感じられた。

 僕も Adobe Photoshop など、高度で高価なソフトウエアを使い始めた頃であった。

 西洋絵画のイメージで言えば、ゴシックだかバロックなんだか、そういったキーワードでくくれそうな雰囲気だが、SMの新古典主義とでも言えそうな、斬新なのにどこかレトロな味も出していて、眠っていたヤプー感性に目覚めたような気がしたものです。

 日本の古めかしいSMでは、とても真似出来ないインパクトの強い海外BDSMイメージに僕は魅せられていく。

 四畳半の和室では貧乏臭くて、実際にはやってられない「痴人の愛」のお馬さんごっこは、すでに郷愁の時代。

 太陽の光り輝く湖畔や森の広がるヨーロッパの野外で行われるポニープレイは、重く暗く閉じられたSMの概念を大きく解放してくれた。

sTOP_65_PonyPlay.jpg

 外でやりたいとか露出趣味に走るのでなく、突き抜けた明るい精神性が、西洋風BDSMの魅力だと思う。

 もちろんダークで、日本よりアンダーグラウンドな、ディープな世界もあるわけだが、そういう本格的で刺激の強いイメージよりも、ファンキーで能天気な明るさが僕は好きでした。

 

【なんとなく関連してるかもしれない過去記事】

■ 外国の FemDom メディア
keel



 ■ 死後のコレクション
絶対に秘密

 

[ 2021/04/06 16:35 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(0)

Sardax美術の困ったところ 

Sardax美術の奇蹟

 最近 SardaxのTwitterで見かけた作品です。

 すでにこの種のFemDomアートは、これまでに何度も目にしているのですが、描かれている情景(責めのタイプ)によっては、どうにも、好きになれない感じのする時もあるのが正直なところ。
 
 ただ、彼の絵は大好きだし、美術作品として鑑賞する分にはいい。

 こんな上品な部屋で美しい女王様から鞭撃たれるという妄想は、楽しいし、興奮する。

 Sardaxの絵の怖いところは、それを見ると、本当は自分の苦手な項目(Whipping)でも、たまにはいいかな〜(>_<)と、思わされてしまう点です。

 心底イヤでも、美しい女王様に調教されることによって、好きになれるのかもしれないし、その冒険やファンタジーの喜びを、Sardax のアートは、与えてくれる。

 
 おそらくは、女王様の魅力やスキルが、あるいはマゾヒスト独特の感性が、論理的には説明できない思考(嗜好)や行動を促すのがBDSMの醍醐味という解釈が一般的でしょう。

 僕がこの絵について、そういう感想をつぶやいたので、Sardax は次のように述べます。

 ..., being whipped isn’t a pleasure in itself
but becomes a pleasure if it is endured for the love of the mistress.


 鞭で打たれること自体は喜びにならないが、女王様への愛のために耐えることができるなら、喜びとなる。

 まったくその通りだと思う!

 というか、BDSMのそのような王道ともいえる概念は、わかっていた(つもりであった)

 だけど、実際の経験的な痛みや恐怖が混在した複雑な思いが、なんとなくそういう理解を妨げていたように感じられた。

 Sardaxの絵の中で、男の表情は見えないけれど、その「耐えよう!」としているような身構え方で、将来彼が感じるであろう恍惚に共感できそうなムードがそこにある。

 そこが、見た瞬間に思わず惹きこまれ、この世界に耽溺してしまう大きな理由だろう。

 Sardaxの画家としての才能が、そういう奇蹟を可能にしている。

 こうした一面は、あらゆる芸術作品の持つ特徴だとも思います。


■ Sardax 英国紳士の描くSM絵画
Sardax_鞭



■ Sardaxの世界 Fedmom 美術の芸術性
Sardax_Harp


■ ハゲ頭のマゾがご奉仕するには
バカマゾへの崇拝指南



 


[ 2021/03/11 15:06 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(0)

Sardax と春川ナミオ 〜同時代を生きた芸術家 

 今でこそ春川ナミオさんの絵が大好きだと大きな声で言えますけれど....

  昔は小声でも言えなかった(>_<)

 時々、SMクラブでは、プレイ前の打ち合わせで春川さんの絵をお見せすることはあります。

 以前の女王様との会話は、こんな感じでした。

「こんなのが好きなの? オマエは変態マゾだね〜!」  ← 当たり前なんだけど(>_<)

 最近は女王様のリアクションも変わってきて、

「ステキよね〜。マドンナも大好きってインスタで言ってたよー♡」

 ごく健全に話が盛り上がるし、そこにウシロメタサはもうない。

 顔面騎乗を得意としない女王様も、春川さんの絵を見せるとしてくれる! 

     ↑ ウソです (。。)☆\バキ

 いえいえ、たまに、喜んでしてくれる女王様もいらっしゃいました。

「これって、絵と同じ感じ?」とプレイ中、僕が持参した絵を片手に頑張ってくれるミストレスもいた。

 そういう意味でも、春川さんには感謝しています。

Sardaxは昔から春川ナミオを敬愛しており、10年ぐらい前に出版された彼の初めての画集にも謝辞が記されていました。

 当時はやはりまだ、大きな声では言えないんだよね〜という感じも少しあったので、このカミングアウトには、「かっこいいな!」と思ったのを覚えている。

Sardaxも春川さんほどではないにしても、顔面騎乗系の作品は結構描いていた。

 特に春川さんの影響を受けていたようには感じなかったけれど、無意識に同じ匂いを感じていたのかもしれない。

ナミオ追悼画像

 そのSradaxが、先月お亡くなりになられた春川さんへの追悼コメントに続いて、心からご冥福をお祈りしたいという強い思いで作品を描きました。

 依託という形式で女王様の肖像画を描くことの多いSardaxですが、これは自主的に、純粋な気持ちで描かれています。

 まぁ、こういう世界ですから、あまり詳らかにしたくない気もするのですが・・・。

 しかし、誰がどう見ても明らかに春川さんを意識した筆致に、換骨奪胎とかパロディーとかの域を越えた、完全純粋芸術とも言える筆さばきが見事だと思う。

 水彩画なのに、春川さんお得意の鉛筆画風にタッチを工夫しており、これはSardaxのこれまでのスタイルとは一線を画する技法で独自性が感じられます。
 
 ティッツアーノやルネサンス絵画など、あるいは近代西洋美術の水準を遥かに越えた技術とクオリティの昇華がここにある。

 SardaxはFemDom Art の世界におけるレオナルド・ダビンチであり、アンディー・ウオホールなのです。
 
 いわゆるFemdom Artist と呼ばれる人たちで、春川さんの影響を全く受けてない人は稀だと思いますが、Sardaxこそは、春川芸術と彼の思想の偉大なる継承者と呼ぶにふさわしい。

 Thank you very much Mr.Sardax !!!

  It's AMAZING !!

  Exquisite representations of Namio's beauty.

  I can't say anything but gratitude.

        ↑ Having said that, I already said many things.... (。。)☆\バキ




■ Tribute for Harukawa-san by Mr.Sardax

顔面騎乗に花束を!_DVD_2


■ 春川ナミオの絵について・団鬼六
団鬼六氏プロフィール写真
 S男の代名詞的存在だった団鬼六氏から、春川ナミオ原画展に寄せられたメッセージ。



■ 春川ナミオの芸術
人間便器フェアー_1s


■ 顔面騎乗に市民権を与えた男
Sardax


■ 春川ナミオ氏と会う!
春川ナミオと
  憧れの巨匠とついにご体面!





[ 2020/06/01 12:57 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(3)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



さらに詳しく




【連絡先】

メールフォーム

励ましのお便りもどうぞ!





カテゴリー




 顔面騎乗に花束を!



homer 初監督作品!

ついに発売!(2010年7月)



【アンコール Top 画像】

お馬さんごっこ


月別アーカイブ


【最近のトップ画像】

PU_mesen.jpg

PU_GTOP_Randam_01.jpg

PU_Yudit.jpg

アクセスランキング

[SMカテゴリー]

10位

アクセスランキングを見る


m(_ _)m


ランキング