
最近、SMバーなどで、素人S女性さんとお話する機会が増えました。
「素人」という表現が適切かわかりませんが、プロではない、というぐらいの意味です。呼び名は素人でも、初心者とは限らず、考え方やスキルがしっかりとした女性も多い。
僕が初めて、いわゆる「S女」らしき人と接したのは、昭和の時代の二十歳の時。相手はプロで、その時にやはり初めてSMプレイをしたわけですが、お店に所属しているのかプライベートでやってるかの違いぐらいで、そもそも「S女」という存在自体が稀であり、一般女性もまだまだ社会進出はしていなかった。
(SMクラブで女王様やってますっていう女性だって、真性S女とは限らない)
平成生まれの若いS女性が、ものおじせずに「何が好きなの?」と訊いてくるあたり、それだけでライトな言葉責めのようで萌えてしまいますが、僕は恥ずかしがり屋さんなので、「顔面騎乗です!」とハッキリとは言えない(>_<)
ハナシが弾んで少し打ち解けてからならともかく、初対面の女性にそんなコト言うのは、恥ずかしいというよりも、品がないというか失礼にあたるような気がして。
しかし、最近の強気なS女性は、「はっきりと言いなさいヨ!」とたたみかけてくる(それは、それでいいと思う)
そこで僕が「お許し下さい(>_<)」と言った時、あるS女性は、「マゾのお許し下さいは、命令形よね〜」と宣った。
これに僕は、打ちのめされました。
そんなつもりはなかったけれど、言われてみればおっしゃる通りで、傲慢なエゴマゾの片鱗を見せてしまったことを恥じた。
妄想や願望を実現するために、こだわりを謙虚に自己主張する(それを
『謙虚』というオクシモロン)状況は多々あります。
まともな神経ではとても口にできない、恥ずかしいことを、相手にわかりやすく言うのは、難しい。
なんとか言えたにしても、理解して頂けるかどうかワカラナイし、誤解されてしまうぐらいなら、何も言わないほうがマシという気持ちで「お許し下さい」という表現を選んでいる。
しかしこのオプションは、コミュ力が高い女子には不満となるらしい。
素人S女性だって、SMバーではカミングアウトしても、M男と同じように表社会では隠している場合もあると思う。
何でも正直に、自然に言えたらどれほどいいかとは思っていても、根はひねくれた恥ずかしがり屋さんなので、いかんともしがたい。
本心では、顔面騎乗が好きだ〜と、叫んでみたいのに。

先日、某所でそれがプチ実現しました。
「顔面騎乗の発明(顔面騎乗の文化史)」というプレゼンテーションを、不特定多数のお客さんにトライさせて頂いたのですが、これがけっこう気持ちよかった(^^)
言えばしてもらえるとは限りませんが、とにかく、好きなことは好きだと、はっきり主張するポジティブな姿勢は、コミュニケーションスキルとして重要なのでしょう。
難しいとは思うけど、ダメもとで言ってみて、本当にダメになっても凹まないことだ。
実現すれば、ラッキー!ぐらいに、ゆるく考えておくとよろしいかと。
↑ 顔面騎乗のハナシですよ!
何か問題ありましたでしょうか?