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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

月別アーカイブ  [ 2005年09月 ] 

本番直前 

 
 清楚な少女が一人楽屋に入ってきた。すっぴんなのでよくわからないが、出演女王様の一人に違いない。挨拶もそこそこにすぐにメークの準備をはじめた。昔のおニャン子クラブにこんな感じの娘がいたなような。国生さゆりとか。最近の週刊ポストのグラビアを飾った高岡早紀にも似ている。

いつのまにかそばでラッシャーさんもじっと眺めているので、
 「どなたでしょうかね?」とおそるおそる尋ねてみる。
 「いやノーメークだから俺もよくわからんけど、たぶん蘭女王様だよ」

 あ~、言われてみれば似ている。黒パンストの女王様だ。ビデオ持ってるし、何度もお世話になっていたのにわからなかった。失礼ながら「女王様」には見えない。アイドルタレントに見える。
 続いて一人、また一人と女王様が入ってきた。みんなスッピン(これから舞台メークをするのに、普段のお化粧はしてこないのだろう)だから、最初は誰が誰だかよくわからない。狭い個室の四方の壁側が鏡なので、我々メークを必要としない男性出演者は必然的に部屋の中央部に追いやられ、気がつくと僕たちは、周囲を女王様に包囲されていた。

「いや、まずいよコレ」とラッシャーさん。確かに。だけど、最高だ。もう死んでもいい。

「困っちゃうよな~」とラッシャーさん。 ← 全然困っているようには見えないんですけど。

「ここにいる何人かの女王様にはね、クラブでお世話になったことあるの。向こうはもう覚えてないだろうけど。お客さんとして行ってるわけ」

 なるほど、そういうことか。別にいいじゃんか と思いつつも、

「そりゃマズイですよね」と、意味不明にフォローしておく。

 ニヤニヤしている場合ではない。本番開始まであと3時間をきった。まずEve女王様にご挨拶しなければ。それにラッシャーさんにお願いがあったのである。トークショーの冒頭で各自が自己紹介するわけだが、僕はあることを考えていた。そのきっかけフレーズを司会者から振ってもらいたかったので、その打ち合わせをしなければ。他にもいろいろと確認したい段取りがあったのだが、リハがいつ始まるのかもわからないし、こんな状況ではドーパミンの放出がとまらずどうにかなりそうである。

 それにとどめをさすような状況が発生した。
女王様たちが衣装チェックと着替えをはじめたのである。こんなすぐそば(1メートル以内の至近距離)に見ず知らずの男どもがいるというのに、なんのためらいもなく眩しいばかりの肌をあらわにしていく。確かにここはストリップ小屋の楽屋だよ。男の天国かもしれない。目のやり場に困るが、どちらを向いても着替えをしている女王様の姿が視野に飛び込んでくる。それまで普通の女の子だったのに、黒のボンデージルックや軍の将校、ナース姿のミストレスに変身していく。 
 
 頭がクラクラして、息が詰まりそうだ。(←ウレシいくせに)

 いつのまにか隣にいる豆腐小僧は 正座 して下方45度に視線を落としていた。この人誰かの専属奴隷だっけ? 

 ようやく美人Pが現れる。ああ、女神様!いろいろと確認したいことがあったんです。ちょっとよろしいでしょうか?
 だが全ての指揮系統の中心にいる彼女の元には、様々な急を要する報告や確認項目が殺到する。それでなくても、早くから現場入りして走り回っていたのを見ていたので、なんとなく話しかけるきっかけをつかみそこねていた。

 出演奴隷も含めて今日の役者が全員そろった時には11時をまわっていた。客入れの1時間前。もうまともなリハーサルの時間はとれそうもない。とにかく一度舞台を見ておきましょうということで、みんなでステージに向かう。

 劇場にしては天井がやたら低い。照明器具に手が届きそう。これで鞭なんか打てるの?それに鞭先がかぶりつきの座席に座るお客さんの頭をかすめるんじゃないかな。(←それもいいか)

 なんともやりにくそうな構造のステージではあるが、それでも低いポジションから器用に鞭を繰り出す女王様たち。さすがである。鞭打ちショーの方はなんとかなりそうな感じだ。

 だがトークショーの場当たりはなかった。誰がどの位置に座り(座ってやるのか、スタンディングなのかもわからん)、出ハケの段取り説明もなく、マイクのテストもなし。上映されるDVDの試写もやらない。

 黙っていたけど、この時僕はトークショー用のオープニング・ムービーを自分で作成してもって来ていた。Macで編集した簡単なフライング・ロゴ・アニメーションなのだが、そんなもの使えそうな感じではない。

 僕なりのイメージでは、最初にDVDの一番過激なシーンを1分程度上映し、Eve女王様のアップのシーンでポーズ状態にしてステージに明かりが入り、舞台下手からラッシャーさん登場。前ワクのコメント後「それでは本日のゲストに登場していただきましょう」と、スクリーンにスティルで大写しになっているEve女王様が登場する。「ほんものです!モノホンのイヴ女王様です!皆様盛大な拍手をお願いします!」とかいって煽るラッシャー。続いてムラケン、Homerと地味に登場し、最後に北川女史。ここで主催者代表挨拶のようなことさせて、皆さん着席。ゲストの紹介とともにトークショーが始まる...というぐらいの演出を想定していた。 

 しかしリハなしでこれは無理だろうし、この現場ではありえないだろうな。それじゃあ平凡に北川さんの挨拶みたいなものから始まるのだろうか。オープニングのエロチカダンスから、どのような流れでトークショーへ移行するのかが気になっていたのだが、ステージで鞭打ちのリハが行われている最中にそんなことを聞けるムードではない。
「ひっこんでな!」と一本鞭が飛んできそう。

 アレ?、イタツキ(幕が上がる前からすでに出演者が舞台のポジションについていること)だっけ?フレームイン(開幕後に舞台に登場する)だっけ? そもそもそんな指示があったのか?あったのかもしれないが、舞い上がっていた僕はおそらく聞き逃していたのであろう。

 僕は不安でしょうがなかった。正直いってビビっていた。このまま本番へ突入することになるのだろう。平常心はすでにどこかへ飛んでいき、放出するドーパミンも残っていなかった。

 ヤバイ、怖い、恥ずかしい。とんでもないところに来てしまった。もうダメぼ。

イカせて下さい、女王様!
 
[ 2005/09/19 16:01 ] SMイベント体験記 | トラックバック(-) | コメント(-)


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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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