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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

月別アーカイブ  [ 2005年09月 ] 

無自覚な偏見 

トークショー打ち合わせ(後編)

 なにしろ生身の人間とSMの会話をするのはこれが初めて。しかも相手は僕のことをMと承知している。何をどのように言ったにしても、僕は心のどこかで、

「あなたマゾなんでしょ?」という目線を怖れていた。だが幸いなことにそういう目線はいっさいなかった。自意識過剰なコンプレックスが、無意識にそういうバリアをこしらえて、自分で自分の首を締めていたにすぎなかった。しかし、それでも初対面の相手とキワドい話をしなければならないというプレッシャーは已然として残る。

 ラッシャーさんは ドM と聞いていたので多少気が楽なのだが、 
やっかいなのはムラケンさんである。

この人はノーマルだ。それも社会派映画監督の若手ホープで、プチ著名人。今回のトークショーの花形である。豆腐小僧のようだが、存在感のあるメインゲストなのである。一方こちらはただのM。へたれで軟弱な仮性マゾ。誰がどう見ても負けてるでしょ。

 別に勝負するわけではないのだけれど、とにかく何か僕らしいアプローチでムラケンさんとクールなトークを展開しなければ来た意味がない。僕なりに。Mなりに。

僕だって一応は、どういう切り口で話をすればいいのかをずっと考えてはいた。仕込みのネタも1週間前から準備して、手配の依頼をしていたくらいだ。しかしこれをお願いした担当者が急病で倒れ、依頼そのものが北川プロに伝わっていなかった。メールのやりとりをとことん繰り返し、僕の考えを最も理解してくれ、なおかつオフレコで言いにくいことも全部ぶちまけていた。お互いのM癖を告白しあい、面識こそなかったが何もかもわかりあった得難い友人のような担当者がこの場にいない。それが辛く、また悲しかった。そんなこともあり、少し力が抜けていた。
 
 ところが、自分のブログが印刷されているのを見て、ムラムラとモチベーションが86%ほど復活する。あのブログが僕の存在意義みたいなものなのだ。シャイに構えていても始まらない。イベントのために、お客さんのために、そして入院中の彼のためにも頑張らなくては。

 僕も作成してきた資料を皆に手渡して、自分のトーキングポイントをプレゼンしてみる。
「SMの高度成長」の年表はムラケンさんにはバカ受けで、「この線で行きましょうよ!」と好意的に支持されて、ほっとした。お互いの頭の中が事前に少しでもわかっていれば、本番でそれが出なくても会話そのものは円滑に流れるものである。僕はお会いするまでムラケンさんのイメージがいまひとつつかみきれてなかったが、こうしてお話してみると、

「あなたマゾなんでしょ?」という視線も違和感もなく、

きわめてナチュラルに会話できる奇特なお方であった。いざ実際にSMの会話をしてみると、意外と普通のことのようで驚いている。それはこのメンツだったからだと思う。北川さんをはじめ、美人Pさん、ラッシャーさん、なんて素敵な人たちなんだろう。

 今こうやって冷静にブログを書いている時、おおいに反省しなければならないことがある。僕はラッシャーさんに対しては「あんたマゾなんでしょ?」という目線はなかった。急病で倒れた担当Pにしてもそうだが、もともと世のM男性に対して偏見はない。ところが、ムラケンさんに対しては、心のどこかで

「あんた普通の人なんでしょ」という、逆差別的なこだわりがあったようなのだ。

 劣等感からくる己の性癖と異なる者へのバイアスのかかった目線。無意識にそういう見方をしていたから、余計ナーバスになっていたように思う。Mに対する世の無理解や冷たい視線を批判する資格は僕にはなかった。このような狭い視野を広げる機会を与えてくれた北川プロには、とても感謝している。またムラケン氏にしても、シャレで「存在感がない」と書いてしまったけれど、その透明感はこの人のオープンな人柄からくるもので、けして実態がないわけではない。一発で好きになってしまった。(でも豆腐小僧には似てると思う。豆腐小僧はお気に入りの妖怪なのです)
 
 この打ち合わせの時にはまだそこまで自覚できていなかったが、だんだんと無意識のうちにもそういうバリアが解けて、わだかまりなくSMの話をすることができてよかったと思っている。SMについての初会話が、こういう素晴らしい人たちとできたことに、至福の喜びを感じている。
 どんな会話であっても、どのような相手であっても、ストレートな目線を持たなければならない。そんなあたりまえのことが、僕にはできていなかった。恥ずかしい。

 なごやかな雰囲気の中で打ち合わせは終了した。言いたいことは言えたし、主催者の意図もわかった。ゲストとも気心が知れたし、これなら明日はうまくいくだろう。僕さえドジを踏まなければ。

 あとは本番で、Eve 女王様のご機嫌をそこねないように気をつければいい。( ← ちょっと違う気もする)




[ 2005/09/24 11:15 ] SMイベント体験記 | トラックバック(-) | コメント(-)


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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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