もしかすると全国放送ではないのかもしれませんが、日本テレビ系列で水曜深夜に放映されているAKBINGO!(エーケービンゴ!)という番組をご存知でしょうか?
秋葉原を拠点に活動する秋本康プロデュースのアイドルグループ
AKB48 が中心の、昔の夕やけニャンニャンみたいなバラエティ番組です。
これがまた「けしからん!」のですが、ナカナカいい。
未成年の少女達に様々なコスプレをさせて審査員を「萌え」させるコスプレバトルというコーナーがあり、昨年12月17日に放送されたシーンが
物議を醸し ているとのこと。
審査員は年齢も職業も様々な男性で、心拍数が上がると頭につけたパトカーの赤いサイレン(パトライト)が回る装置を身体のあちこちに装着しています。あるレベルまで興奮すると自動的にパトライトが回るという仕組み。これだけでもけしからんですが、こうやっていわゆる「萌え」度を測定するわけ。
少女達は一応は自分の好きなコスプレをすることになっていて、審査員をいかにエキサイトさせるかを競う。5人のパトランプが回ると1万円の賞金(商品券)がもらえる。小中学生には大金だから皆一生懸命頑張りますよ。しかし、どうみても番組側の演出でコスプレをやらされているのは明らかです。そして5つのパトランプが回らないと罰ゲームをやらされます。

バスガイドや女医、暴走族のレディースといったコスプレの後、かぐや姫というなんともかわいらしい演技をした小野恵令奈(15)は、過激さが足りず罰ゲームをするハメに。それが四つん這いになった男を鞭で叩くSMプレイだったから驚きです。
セイラームーンのような格好をして登場した男(イジリー岡)が
「
月に代わってお仕置きよ!と言いながら僕を打ちなさい」
と鞭を手渡す。 すると15歳の小野恵令奈は「え~?ちょっと嫌なんですけど・・」と一瞬は戸惑うんですが、男が四つん這いになって尻を向けると、無邪気に打った(思いっきり!) なるほど、かぐや姫だから月に代わってとくるあたり、これは大人の演出です。
この時に番組の司会者が「うわ~、コレ子どもが見てなくてよかったですね~」というアホなツッコミにをいれるあたり、うかつにも笑ってしまった。
だって鞭打ってる当人が子どもだし、おニャン子クラブみたいに回りには小中学生がたくさんいるんですぜ。

暴走族レディースのコスプレをした松井珠理奈は、とてもそうは見えなかったが11歳の小学生だ(カワイイ!)。パフォーマンスの中で「ビンタしていい?」と言うセリフがあって、審査員のおっさんが「叩かれてみたいな~」とか言ってみたり、いいツボおさえているとは思いますが、小学生相手にする問答ではなかろうもん。

彼女の罰ゲームでは
リコーダー(たて笛)を吹かせてその後で前出のイジリーがリコーダーの吹き口をじっと眺め、舌を出したり引っ込めたり、
舐めようとする。いやはや、そこにいるのはSMもフェラチオも知らない(ハズの)小中学生です。これは行き過ぎだということで、業界の倫理団体が問題視して調査を始めたというのも、やむを得なかったのかもしれない。オールナイト・フジだったらよかったんだけどね。
この映像は今のところYou Tubeにアップされてはいますが、クリックしても再生されない場合は削除されたということになりますのでお早めにご覧下さい。
というほど過激でもなんでもないのだけど、少女の性を売り物にした演出は冴えてはいました。それは百歩譲って最近の少女達がませていることの反映だったとしても、ちょっと悪ノリだったかもしれません。しかし僕にはこの番組を批判する資格はないし、するつもりもない。清純そうな少女がウレシそうに男を鞭打つシーンには、正直「萌え」てしまっていたから。
良識ある大人なら、「未成年にコスプレをさせ、大人がそれを見て興奮するとご褒美に商品券を与えるのは見ていて不快」とか言い出すんでしょうか。じゃ見なきゃいいじゃん。この程度で「けしからん!」というほど、今の世の中ウブではなかろうとは思ってましたが、僕はやっぱりアブノーマルだから、感覚がマヒしているのかなぁ・・・
番組に「共感」は出来ても、「先読み」は難しい。
いたいけな少女達とは言っても、彼女たちは生き馬の目を抜くような芸能界のプロ。ディレクターが思い描く大人のファンタジーを、見事に実現していた少女達の「先読み力」に脱帽してしまいました。