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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

喜国雅彦「日本一の男の魂」 

 SMって「趣味」と言ってもいいものなのか。

 一般的には性癖とか性的倒錯とされているように思うのだけど、ライトな感覚できっぱり「趣味」と言えちゃう雰囲気が最近はありそうな気がする。

日本一の男の魂_1


 しかし、趣味としてはいろいろな意味でリスクが大きい。


 「Law & Order」というアメリカの人気ドラマで、SMプレイ中に誤って死んだのか故意に殺されたかが微妙な事件が発生した。捜査官は被害者がグッズを購入していたSMショップへ聞き込みに行く。ショップの店員は「顧客のプライバシーを言うつもりはない。偏見が助長されるから」と勇ましいことを言うが、捜査官が被害者はSMプレイ中に死んだことを告げると、その店員は「安全な遊び方を説明したのに!」とショックを受ける。「無駄骨だったな」と捜査官は嫌みな笑いを浮かべる。

日本一の男の魂_2

 視聴率の高い人気ドラマのテーマにSMが登場することには、複雑な思いがよぎる。偏見を助長するぐらいなら、そっとしておいて欲しいんだけど。

 刑事ドラマや法廷もので性犯罪はこれまでテーマになりにくかった。レイプ事件は昔からよくあったが、児童ポルノや性的虐待、同性愛を扱うケースは、少し前までは事件自体がクローズアップされることが稀だったし、製作サイドもタブー視していた。しかし、最近の傾向として視聴率がとれると判断したのか、性犯罪そのものをテーマにしたドラマも登場している。

日本一の男の魂_3

 「Law & Order: Criminal Intent」は1990年にファースト・シーズンが放映され、「犯罪心理捜査班」がサブタイトル。容疑者の「心の闇」をえぐり出すような演出が冴え超ロングランヒットになっている。1999年にそのスピンオフとして製作されたのが「Law & Order: Special Victims Unit」で、性犯罪捜査班だ。もろに性犯罪に特化した内容で実に見応えがある。こちらも現在9シーズン目を迎え高い視聴率を誇っている。

 
日本一の男の魂_4


  アメリカでは伝統的な貧困層の凶悪犯罪に加え、富裕層やホワイトカラーの性犯罪が急増し、再犯率も高いことから法改正の動きも活発で社会的関心が高まっている。

 ドラマで描かれる内容は、ほぼ現代アメリカの社会問題として捉えることができる。

 経済的な理由や出来心というのでなく、「性的な動機」から起こる性犯罪の多くは、複雑で意味不明な背景もからんで、捜査は難航する。犯人が捕まってもドラマ的なカタルシスや納得感が得られないことも多い。


日本一の男の魂_5

 
 特に動機や容疑者の性癖にSM的要素が含まれる場合、多少SMに理解があるとは思っている僕が見ていても

「? ! ?」


 みたいなこともある。

 それは捜査官が、いやドラマの製作者や脚本家に、SMというものに対する認識不足や誤解があるためなのかもしれない。

 性犯罪の中でもSMがらみは、やっぱり「差別」されているような印象なのだ。この分野での「エリート」は児童の性的搾取や児童ポルノ関係。大人同士の趣味の逸脱から発生するSM事件よりは、無力な児童を保護する観点からも優先順位が高いのだと思われる。

 
日本一の男の魂_6

  最近見た「Law & Order:第9話:勝者の快楽」では、セッションの行き過ぎからプレイパートナーを死なせてしまったケースがあったが、事故なのか故殺なのか、実際にはよくわからない筋立てだった。

 ドラマの演出としてサディストを悪人に仕上げているようにもとれたが、判断は視聴者に委ねるようなエンディング。

 そういう「アブナい趣味」を持つこと自体が犯罪だとでも言わんばかりに。


魂_7


  昨年日本でも、SM行為の延長で人を死なせてしまったのではないかと思われる事故(事件)が起こっている。報道を見る限りでは、どうしても通常のセックスにおける腹上死とは扱いが異なってくる。一般人には理解不能な特殊な快楽は、死と隣合わせだ。

 最初からSMは悪趣味というレッテルが貼られている。いい趣味とは言えないのかもしれないけれど、違法ではないし、悪趣味というだけの理由で差別されたり、不法に摘発されることのほうが深刻な問題だと思うのは僕だけだろうか。

魂_8


 わからない人々に差別するなとまでは言いたくはない。無理にわかって欲しいとも思わない。

 ただ、わかる人たちや、それが好きな人々には、自己責任と合意の上で、きちんとした安全衛生管理のもと、楽しく行って頂きたいと願うのみである。




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ハレンチ学園 Behive お元気クリニック 麗羅(三山のぼる) 




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[ 2009/06/19 11:35 ] BdSmマンガ夜話 | トラックバック(-) | CM(5)

平安時代の足フェチ 


小柴垣草子
小柴垣草子


 春画のモチーフは男女の営みで、それ自体はアブノーマルではない。挿入の決定的瞬間が静止画として描かれることも多い。

 だから日本の春画から顔面騎乗や脚舐めなどのイメージを探すのは困難だ。ほとんどないといっていいかもしれない。

 そう思っていたら、平安時代の脚フェチ画像 を見つけた。

 しかもこの絵は実話を素材にしている。

 伊勢神宮の巫女(済子内親王)が、警護の任にあった美男武士(平致光)を脚で誘惑し、密通したという事件があった。

 皇室にとってこの大スキャンダルは歴史的に抹消されたが、風聞によって後々まで長く伝えられ、鎌倉時代の「十訓抄」にも記された。この事件を描く絵巻が製作されたことも伝わっている。

 オリジナルの本絵巻は平安時代末期に描かれたことが分かっているが残っておらず、現在に伝わるのは江戸時代中期の模写である。

 こうした絵巻や春画の製作は権力者の特権であり、当時の後白河法皇が発注したとされている。皇室の不祥事を題材にエロティック・アートを描かせる神経はなかなか凄い。一般庶民の感覚では想像もできないが、例えば雅子様と護衛SPの不倫があったとして、それをイメージさせる絵画を政府高官が名のある日本画家に依頼するようなものであろうか。そこまでいかなくても「週間現代」がそんな絵をイラストレイターに描かせるようなことが今の世の中において可能だろうか?

 いずれにしても当時のエロティシズムを伝える資料としてこの絵は貴重なものだと思う。陰部の描写もリアルであり、このようなタッチは浮世絵以前の肉筆春画に共通するイメージだ。
 
 女性が男を「足(脚)で誘惑する」という発想や、足へのフェティシズムの起源が平安時代からあったというのは驚きであると同時に、足フェチにとっては嬉しい歴史的な事実ではないだろうか。千年以上も昔にも、女性の足を舐めたい男がいたのである。

 男が女性の身体のどの部分に萌えるのか、端的に言うとどこを舐めたいと思うかで、その男のフェチ度や変態性欲のベクトルが明らかになる。

 お尻を舐めたいかクンニをしたいか。

 足のつま先か、太ももか、魅惑のデルタ地帯なのか。

 いったいどうして「その場所」でならないといけないのか?

 これは文化人類学的に最大の謎である。



  

 どうでもいいか、そんなコト。





 



[ 2009/06/16 00:28 ] 美術 | トラックバック(-) | CM(2)

マゾ猫 



 マゾとか変態は人間様だけの特権だとばかり思っていましたが、スパンキングされて喜ぶネコもいるようです。やっぱりドーパミンが分泌されるのでしょうか。
 
 気のせいか、女王様やってる人には猫好きが多いような気もします。





[ 2009/06/12 16:09 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(1)

今そこにある危機 


憧れの朝霧リエさんと

朝霧リエ

 ラ・シオラのパーティーは、普通ならば

密室でしかこっそりと会えないはずのドミナ達

 と公共の場で交わり、しかもそれが他者の視線にも晒されるという異様な空間でもあった。

 実際には面識のない憧れの女王様もすぐそこにいる。

 やろうと思えば話しかけることもできた(話しかけませんでしたが... (> <)

 しかし、冗談でも「奴隷にして下さい!」とは言えそうでもある(言ってみればよかった!)

 触れようと思えば触れられる距離感。(触ってません!)

 まさに「今そこにある危機」である。

 妄想系マゾには刺激が強すぎるんだよ。

 そして後から判明したことなのだが、かろうじて僕と面識のあった数少ない女王様達もそろってこのパーティに来ていた。

 まずは僕の心の女王様でもある飛室イヴさん。そして先月、札幌でご一緒した山咲美花さん。昨年ユリイカでお会いした「The 世界の」夕樹七瀬ちゃん。

 さらに、元ユリイカの花形ミストレスで現在は モード・エ・バロックのCEOにしてスーパーマイペースS嬢のみづき桃香さん。これだけのカリスマ女王様たちが駆けつけるパーティ。面識はないが「顔面騎乗ファン」のえいちゃんなど、知る人ぞ知る有名どころががっつり顔をそろえていた模様。

 さすがラシオラだべや。

 その後僕はみづきさんが来ていたことは知らずにバロックに顔を出した。そんな偶然もあって、久々にお会いしたみづきさんとは楽しいひと時をご一緒させて頂いた。パーティーの異様な盛り上がりのせいか、この日僕はかなり舞い上がっていた。酒のイキオイもあってかテンションの高い僕の態度にみづきさんは「よしよし」といった感じで軽くいなしつつ、しっかり接客してくれる。その内容から、僕のブログはしっかりと読まれていることがあらためて判明し、うれしいやら恥ずかしいやらでさらにのぼせ上がる。

 もうこうなったら奴隷志願して調教してもらうしかない!(←なぜだ ^^)と思って口説いてみたが、断られてしまった。 ですよね~・・・

よゐこのマゾは真似しないように・・・ 


みづき桃香

  まずはお友達からですね。




【朝霧リエさん関連エントリー】

■ ラシオラよ永遠に!

■ 朝霧リエさんの逮捕

■ ラシオラのSM 朝霧リエの思想と美学
朝霧リエ

■ 朝霧リエに調教されたドM有名人とは?










[ 2009/06/10 10:36 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(6)

ラシオラよ永遠に! 

 足の踏み場もないほど混雑したフロアの真ん中には、あるのかないのかわからないような花道がこしらえられており、細い道のようだがそれはステージも兼ねているのだろう。怪しげなマスクを付けた人物がその花道で鞭を打ち始め、ショーはスタートした。

 シェークスピアの仮面劇を思わせるような演出。芋を洗うようなステージの周りは観客と役者が一体となり心の距離感が取り払われる。ちょっとフェチな出し物が終わると、歌舞伎の引き抜きのような展開で仮面の人物が赤いコルセット姿に早変わりしてマイクを握りしめた。

 朝霧リエその人だった。

 「本日はたくさんの方々にお越しいただきまして、ありがとうございます」

 SMクラブのイベントとしては、異色な部類に入るだろう。そもそもSMクラブとしての存在自体が異色とも言える Domina School LaSiora の肝いりで行われたフェティッシュパーティーAlice & Queen's Wonder Night Party に昨日行ってきた。

 ちょうど1年前、ラシオラの摘発と朝霧リエさんの逮捕という衝撃的なニュースが流れ、多くのファンを悲しませた。世間的には散々叩かれ、朝霧さんも実名で一般紙に報道されてしまう。しかし、その後秘かに復活を果たしていた。謹慎的な意味あいもあったのかもしれない。その再スタートはしめやかに行われ、一端は離れたミストレス達も復帰し、ラシオラは見事に再起動していた。

 このイベントは形式的にはBaby Doll TOKYOというブティック主催のファッション・ショーであるが、モデルとしてキャスティングされているのは全てラシオラの女王様達(とその周辺のM男さん)

 そしてこれは、事実上のラシオラ復活宣言でもあった。朝霧さんのオープニングの挨拶に、おそらくは彼女自身も感無量といった心境で述べたであろう感謝の言葉に、この日の顔見せ興行の自負と喜びがにじみ出ていたように思う。

 朝霧さんは「幸せをいっぱいもらいました」と、少女のように言っていた。

 気のせいか、涙ぐんでいるようにも見えた。

 花道にズラリと並んだラシオラのドミナたち。それを暖かい視線で見つめる観衆。若い女性が多く、歌舞伎町のストリップ劇場で行われるSMイベントとは比較にならないほど上品だ。男性客の多くはラシオラの会員と思われる。初老の紳士や外国人。若い男もイケメンばかり。僕のような古いタイプのマゾヒストには、場違いな負い目をどうしても感じざるを得ない。

 だが僕はなぜか愉快だった。純粋にラシオラの復活にお祝いの気持ちがこみ上げてくる。あんな事件はまるでなかったかのように、舞台上でところ狭しと無邪気に跳ね回っているドミナたちを見ていると、変なコンプレックスでいじけていた自分がアホらしくなってくる。

 ふと隣にいる女性に若いイケメン男が突然アプローチしてきて、なにやら盛り上がっていた。そしておもむろに「仲間に入りませんか?」と彼女が話しかけてきた。そのなめらかさにちょっとびっくりしていると、「M男さんですか?」ときた。こういうイベント会場ならではの会話だろうが、絶句してしまった。

 「はい、そうです!」   とは、言えなかった。

 どう返していいものか戸惑っていると、

「こちらの人がぁ、M男になりたいんですって。何かいいアドバイスしてあげて下さい!」と、掲示板のカキコのように言う。

 将来有望な20代の若者に、「いいマゾのなり方」をどう伝えればいい?

 いやそれよりなにより、そんな方法がそもそもあるのかどうか知らんって。
   (ていうかまぁ、そんなこと人に聞くなっちゅう~の!)

 プロ野球選手や飛行機のパイロットじゃあるまいし、将来の夢みたいにマゾのなり方を考えるなんて、いい時代になったものだと思う。

 人間が何をなすべきか、なさざるべきなのかということを気に留めていてもしかたがない。したいことをすればいい。それが可能なことを楽しめればそれでいい。

 ここに集まる人々は、SMというキーワードで結びついている。真性の人も興味だけの人も、妙な負い目や劣等感は全くなく、ごく自然にSMを楽しんでいる。なんだかそれが僕は嬉しかった。

 不死鳥のように再生したラシオラもいつかはなくなってしまうのだろうか。今日会った人とは二度と会うことはないのかもしれない。この世は無常だと言う。常ならざるものは無い。

 それでもはかない一瞬を楽しむことができるなら、それは幸福なことだと思う。

 苦しみもあれば、楽しみもある。人生はまさに「苦痛と快楽」の繰り返し。

 そういうことをしみじみと考えさせてくれる、いいパーティーだった。




    どうでもいいか、そんなコト。




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朝霧リエさんの逮捕

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[ 2009/06/07 12:23 ] つぶやき | トラックバック(-) | CM(1)

謎の組織「ブタの穴」 

伝説の反則マゾ・バキュームマスク誕生秘話!

 1970年代後半、日本のSMクラブに初のM男が登場した時のエピソードが伝えられている。


 そのM客とは、当時アメリカで「黄色いブタ」と呼ばれ、キモがられていたある投資コンサルタント会社の社長だった。この頃のM客はプライバシー保護のため、SMプレイ中は全頭マスクをつけるのがごく普通の習わしだった。



 むさ苦しいマスクをつけてホテル狭しと暴れまくる、その日本人初のM客には他人に話せない秘密があった。彼は孤児院で育ち、マゾ奴隷養成組織である謎の機関「ブタの穴」で徹底した人間便器としての教育を受けていたのだ。

 まだ日本でSMクラブがビジネスとして成立する以前から、スカトロというオプションの反則プレイのためだけに特訓を受け、女性の排泄物を苦もなく食する体質に仕上がっていた。
 SMクラブでは鞭打ちや緊縛というノーマルプレイでは満足できず、問答無用で女王様の肛門にむしゃぶりつき、便意のあるなしにかかわらずアナルから直接黄金を吸い上げる掃除機のような口は、アメリカでは「バキュームマウス」という異名で恐れられていた。
 しかし便秘に悩んでいた女王様たちにはたいへん喜ばれていたという。いつしか全頭マスクが黄金や聖水を残らずきれいに食べてしまう姿から「バキュームマスク」と呼ばれるようになった。

豚だ、ブタだ!オマエは豚になるのだ!

♪ 白い便器のジャングルに
  今日も、聖水が噴き荒れる。
  ホーシ無用の女王様の
  性器にクンニをぶちかませ
  ゆけ!ゆけ! ドエムー!
  バキューム・マスク♪


 うーム、なんのことかわからなぁーい?という人はこちらをご覧下さい。


  (事実をもとにしたフィクションです)


                        (* ̄▽ ̄)ニヤリ





[ 2009/06/06 00:36 ] たわごと | トラックバック(-) | CM(0)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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