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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

月別アーカイブ  [ 2009年07月 ] 

身体も心もボクのもの 

身体も心もボクのもの ~はじめてのSMガイド~身体も心もボクのもの ~はじめてのSMガイド~
(2009/05/18)
三葉

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 先日 モード・エ・バロックにおじゃました時に、「こんな本があるんだネ」とみづき桃香さんから手渡されたのがコレ。「おお!」と感動し、マニアックな稀少本だと思いデジカメで表紙を撮影させてもらいました。ところが翌日、新宿の紀伊国屋書店で堂々と新刊コーナーに平積みされていたのをみてまたまた感動!

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 SMの敷居が低くなったとはいえ、こういう本が一般書籍と同じ目線で並ぶのに違和感を覚えるのは、もう歳なのだろうか。SM雑誌などの企画ページではなく、普通の単行本です。ハウツーものであります。「はじめてのSMガイド」というサブタイトルからも明らかなように、SMをよくわかってない人、特に若いカップル向けに書かれたこの本は、きわめて真面目で誠実な内容。初心者をしっかりと導いてくれるのは間違いないでしょう。

 良書というのは目次を見ただけで内容が把握でき、「わかったような気」になれるもの。
(本当にわかるかどうかは別にして・・・)

ちょこっと目次を紹介します。

第1章 SMってどんなもの?

  1-1 どうしてSMなの?
  1-2 SMってどういうもの?
     コラム:SMの種類
  1-3 SMって普通のコト!?
     コラム:S世間のSM認識
  1-4 SMは愛 
     コラム:プレイの責任はSにあり)

第2章 パートナーを見つけよう

 2-1 彼女とSMプレイをしよう
 2-2 SMの危険性とリスク 
 2-3 トホホなSM
 2-4 SMだけの相手を見つけよう
 2-5 会員制SMクラブ
 2-6 SMプレイをさせてもらう説得の方法

なかなか良さげでしょ? 以下、第3章からはソフトからハードまで、実践的なノウハウがビギナーにわかりやすく図解入りで紹介されていく。ざっくばらんに言えばS男性向け。言葉をかえれば「M女の見つけ方」とか、「調教入門」と言えなくもないのだけれども、M男的にも参考にはなる。SMの本質にも触れた読み応えのある構成になっていた。「SMプレイをさせてもらう説得の方法」なんていう涙ぐましいタイトルには思わず吹き出してしまったけれど。

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 本の中身は素晴らしいし、文句をつける筋合いではないのだけれど、こんな本を読まないと出来ないんだったら、SMプレイはやらない方が身のためかもしれない、などとも思った。

 ちょっと気晴らしに陶芸でも初めてみようか。今度の日曜は手打ちソバでも自分でやってみるか。その前に入門編の書籍を買おう。そんな安易な気持ちでSMって、やっていいものなの?

 いいのかもしれない

 リスクヘッジのための、安全にプレイを行うための最低限の基礎知識はこの本で習得できる。しかし、安全であればあるほど、危険が全くないというレベルのSMは、なんとなくツマラナイようにも感じられる。もちろん好き好んで危ない思いはしたくない。だけど、命を落とすとまではいかなくても、下手すると怪我ぐらいはするだろうな、という覚悟は必要なんじゃないか? 

 実際鞭で打たれたら、跡が残る。これはある意味で傷であり、「怪我」なのだ。やっぱ痛いからやめとこ。そんな中途半端な気分でやるんじゃない!

 傷も跡も残らないソフトな鞭打ちで、雰囲気だけ楽しむSMも「あり」だろう。実際それで「ほぼ満足」という人がいてもいい。おままごとみたいなSMプレイを恋人同士で楽しんで下さい。

 しかし、心底崇拝できるような女王様から、跡が残るほど打たれる激痛に耐えるという醍醐味も、SMの魅力の一つではないのだろうか。

 はたして、そこまで相手にやらせることが出来るのか。また相手もそこまですることに全くのためらいがないのか。どこまでが許されるのか。「調教」と「虐待」のラインはどこで引かれるべきなのか。

 SMプレイにおける両者の「合意」とは、いったい何なのか?

 SMには様々な形態があり、相手により、また同じ相手でも時と場合により変わってくる。定義は不可能だし、無意味だとさえ言える。万人に共通のハウツー的なスキルはあっても、真のSMは自分にしか理解しえない。

 崇拝する喜びとか、羞恥心を味わうとか、人にいくら説明しても、肝心な部分がわかってらえる気がしない。ある程度は伝わっても、本当の核心的なところは、自分にだってよくわかっていないのだから。

 僕はいつも自分自身に問うている。

「それのいったい、ドコがいいわけ?」 と。

 明快な解答を、いまだにだせていない。



 いいものはいいんだよネ。





            (* ̄▽ ̄)ニヤリ




お読み頂きましてありがとうございます。

お帰りかはこちらからどうぞ!




















 

[ 2009/07/25 20:39 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(2)


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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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