
誰がどうみてもこれはシャーロット・ランプリングの
コレでしょう。
いや別にいいんですけどね。
デカダンスという言葉の意味も知らないようなガキんちょが萌えるキャラクター設定にしては、結構いい趣味しているなぁ~、と感心した。
「爆れつハンター」にはこの他にティラ・ミスという女王様キャラもある。なんとなく楽しそう。
フィギュアなるものにはさほど興味はなかったのだが、女王様っぽいのがあれば一つぐらい購入してみたいかなと思っていた。
フェティシズムの新しい王道とでもいうのか、わからなくもない。
昔はプラモデルを愛していたし、サンダーバードも夢中になって見ていた。(あまり関係ないか)
しかし、なかなか欲しいと思えるのがない。
以前
調教ものエロゲーム でも触れたように、そもそもM男向けの商品は存在するのだろうか?
毎度のことなので半ばあきらめていところ、最近「おや!」と思って見つけたのがコレ。
でも、今さらアラフィフのおやぢが今さら手をだすようなシロものではないような (^^)
フィギュア自体が趣味にするには
すでに手遅れなアイテムではありますが、ちょっと萌えてしまった。
イタリア映画「愛の嵐」(1973年: The Night Porter)は元ナチ将校とユダヤ人少女が終戦後に再会するドラマです。パッケージからSM的内容をイメージされるかもしれませんが、そのテの描写はありません。とても刺激的な内容ではある。僕は公開当時中学生でしたが、成人指定ではなかった(と思う)。
ただ「見る人が見ればわかる」とでもいうのか、どういうわけか必ずSMの文脈で引用、暗示されることが多く、イヤラシイ作品だろうと思われている人も少なくないのかもしれません。
激しいけれど、静かな、大人の映画です。 確かに見方によってはいやらしい。健全とは言いがたいが、戦争という狂気が免罪符になっているのでしょうか。
むさぼりあうような愛の、愛欲の嵐には、単純なエロスを越えた迫真の倒錯に目も眩むばかりです。
官能の世界に溺れる2人の演技がまた凄い。
ただならぬ映像美を実現しているのは、あのヴィスコンティの助監督をしていたというイタリアの女性監督リリアーナ・カヴァーニ。
男の視点ではこういうファザコンっぽい作品にはならなかったと思う。
この映画には女性ファンが多い理由も何となくうなずける。
マザコンのM男向けというより、ファザコンの女性向きと言えるかもしれない
そんなトリヴィアなこと知らなくても、トップレスで軍帽を被り、サスペンダー姿で歌い踊るシャーロット・ランプリングに、ただただ
萌え~るだけでいい。
この有名なシーンではマリーネ・ディートリッヒの「望みは何と訊かれたら」が歌われている。これがまたいいんだよなぁ。音楽も素晴らしい。(ダニエル・パリス)
♪
何が欲しいと聞かれたら 小さな幸せとでも言っておくわ
だってもし幸せすぎたら 悲しい昔が恋しくなってしまうから また、ここは
「サロメ」のエピソードとの連想でよりいっそう鮮やかな場面になるわけなのですが、公開時に初めて見た時には知らなかった。それでも、あの箱の中には男の首が入っているのだろうな、ということは子ども心にも想像がつく。なんだか知らないけど、見てはイケナイもの、アブナい感じ、尋常ではない雰囲気に打ちのめされた覚えがある。
この時の主人公のセリフ「異常とか正常とか、誰が決めるんだ」という言葉が、当時ヘンタイに目覚めつつあった思春期の僕を励ましてくれた。
とにかく僕は大好きな映画です。このブログを読まれている人にはお勧めできます。
この映画のインパクトが大きすぎるからなのか、フィギュアが欲しくても買うのをためらってしまっている自分が、かわいい。(なんのこっちゃ!)

そうは言うものの、この作品を退屈でつまらないと思う人もいらっしゃるでしょう。
むしろそういう人のほうが多いのかもしれない。
確か同じ頃「エマニエル夫人」が公開されていましたが「愛の嵐」はそれほどのヒットはしてなかったはずです。
公開時のコピーは「ロマンティックなポルノ」でした。

収容所での屈折した愛。一見すると調教ものイメージだが、登場人物はサディストでもマゾヒストでもない。そういうカテゴライズが無意味に感じるほど純粋な人間模様が描かれる。
僕はハリウッドの娯楽大作をよく観るし、小津安二郎も大好きです。そういう俗物の僕がこの作品をきちんと理解しているかどうかもあやしい。公開当時は中学生だったので、内容をきちんとわかって観ていたわけではないのは明らかです。
ただ、感じた。
退廃という言葉も戦争の歴史を知らなくても、何かを感じることが出来たのは、作品の力がそれを受け取る感性にどこかでシンクロしたのだと思います。
絵画や彫刻、そして演劇、音楽や文学など、あらゆる芸術の真の価値とは、僕たちの新しい感性を開発してくれることです。
そういう意味でも、BDSMのセッションなどは、芸術的で創造的な活動と言えるのではないか、などと思ったりしています。
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【この映画で感動した人は以下の映画も観ています!】■ 小津安二郎 「麦秋」
紀子 : ねえおばさん、本当に私みたいな売れ残りでいいの?
たみ : へ?
紀子 : 私で良かったら...謙吉さんの女王様に...
(中略)
たみ : 紀子さん、パン食べない? あ、ついでに 鞭でも打ってみる? inspiered by マミヤシュウキチ