朝霧リエさんの肝いりで登場した、ニュースタイルのフェティッシュ・バー
アマルコルド に行ってきました。
男性チャージ料金が2,000円と、この種の店にしてはやけに安い。(女性は1,000円)
スタイリッシュな内装と雰囲気、そして、何といっても、現役のクラブ女王様がお相手してくれることを考えるなら、価格破壊のフェティッシュ・バーです。
テーブル席が3つと、5~6名座ると満席になるカウンターのこじんまりとした空間。
カウンターの中には女王様オーラをビンビンに放出する、グラデスカと呼ばれる華やかなミストレス達が顔をそろえています。
その奥のほうには、
先日紹介したイタリアのフェチ雑誌や、10年ぐらい前にラ・シオラの待合室で見かけたことのある「朝霧蔵書」がズラリと並ぶ。トイレには
Kazuki さんの写真が飾られていた。
目の前にいるミストレスの美しさに目がくらみ、僕はオドオドしながら「ちょっと拝見してもいいですか?」とその蔵書を手にとってみました。
スティール性の硬い表紙の風変わりな写真集や、ヨーロッパのFemdom画集など、どれもこれも一級品の資料。OWKのパンフレットもあります。
懐かしい...
「私は覚えている」 イタリア語の方言だという「AMARCORD」の意味がふと頭に浮かぶ。
このお店の
コンセプトの一端に触れたような気がした。
こういうのを興味深げに見ていると、たいていは
「そういうのが好きなの?」 と聞かれてしまうのがお決まりのパターンだったりするのですが、
すかさずミストレスが「百人町のオメガをご存知ですか?と聞いてきた。
この質問は意表をつきました。
ブックサロン「オメガ」とは神保町の古本屋が去年始めた、これまた一風変わったバーのようなサロンのような不思議な空間です。
風俗資料館のように「奇譚クラブ」や昔のSM雑誌、アンダーグランドでフェチな資料関係が充実している。
夜はアマルコルドのようなギャラリーバーにシフトします。
男でも「ママ」と呼ばれる接客担当者が日替わりで登場し、その中には鞭職人の
天之介さんもいるらしい。
僕はオメガのことは知りませんでしたが、持っていた iPadですぐに裏がとれて、この店は凄いと思いました。
そして僕にこの店のことを教えてくれたミストレスの何気ないひと言が嬉しかった。
後で知りましたが、彼女は知る人ぞ知る有名女王様で、本来フェティッシュバーのカウンターで接客するなんてあり得ないようなカリスマ・ミストレスだったのです。
M心をわしづかみにする笑顔でいつのまにか会話も弾み、気がつくと会計は1万を越えていた。
そう、ここは接客してくれるグラデスカのドリンク代を客が負担するシステム。
(1ドリンク千円。最初にきちんと説明がありました)
自分だけ1杯飲んで帰れば3千円ですみますが、そんなみみっちいことが出来るわけがない。
「ごちそうになってもよろしいですか?」と一応健気に聞いてはくれますが、断れるワケもありません。
興が乗って長居すれば、普通のフェティッシュバーとさほど変わらない料金になります。
恐るべし、produced by 朝霧リエ
それでも、僕は3時間ぐらいはいたのに、この料金なのだから安いほうです。
ミストレスもボったくるような飲み方はしないし、良心的な明朗会計。
とにかく接客が素晴らしいので、納得できます。
総合的に判断するならリーズナブルで満足度の高いフェティッシュバーと言えるでしょう。
深夜4時までの営業で、たまにセッション帰りのシオラーズも立ち寄るらしく、いろいろな意味で魅力的なお店だと思いました。

「私は忘れない」 あの夜を!
追記:
この時にお相手してくれた凉さんは、現在は
Le Donjon でママをされていらっしゃいます。(2011年現在)

■ SMサロンに初めて行ってみる