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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

複製技術時代の芸術 

複製技術時代の芸術 (晶文社クラシックス)複製技術時代の芸術 (晶文社クラシックス)
(1999/11/05)
ヴァルター ベンヤミン

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 どれほど精巧につくられた複製でも、それが「いま」「ここに」しかないという芸術作品特有の一回性は失われている。しかし、芸術作品が存在するかぎりまぬがれえない作品の歴史は、まさしくこの存在の場と結びついた一回性においてのみかたちづくられてきたのである。

 
ヴァルター ベンヤミン 「複製技術時代の芸術」



 オーラという言葉は、ベンヤミンがこの著作の中で、芸術作品が持つ一回性の輝きに対して使用してからポピュラーになりました。(本書では「アウラ」という表記(aura:ラテン語で原義は「物体から発する微妙な雰囲気」)

 
「複製技術時代の芸術」が書かれたのは1936年。映画や写真が大衆芸術として急成長した時代でした。それら複製されたイメージには、もはやオーラはなくなっているというのがベンヤミンの主張です。

 しかし、原始時代の洞窟壁画にしても、あるいは古代や中世においても、そもそも絵画は現実の複製でした。

 現実の模倣であり、それは真を写すもの、つまり写真と本質的な意味は変わらない。複製だからオーラがないというベンヤミンの思想は僕にはそれほどピンときませんでした。

 絵画展などで、ゴッホやピカソの本物を見た時、「やっぱり本物は凄い!」と感動する人がいます。

 それが複製画だとしても、その人は気づかなければ同じことを言うでしょう。

「本物だと信じて疑わないから」オーラを感じている。

 感動させるものがあるからには、それがCDだろうが、スキャン画像であろうが、オーラは存在し、それこそが芸術作品の本質であると僕はずっと思ってきました。もちろんオリジナルやライブのよさというのもあるだろうけれど、芸術は形相であって、質料ではありません。

 逆説的に言うなら、オーラは幻影なのあって、見ているその人にしか見えない。

 つまり、目ではなく心で見るのが、オーラなのでしょう。

 
大切なことは目で見えない。(「星の王子さま」)


 初めて雑誌で、印刷された春川ナミオのイラストを見た時、僕は「オーラ」を感じたと思っていました。
 
 ところが、その40年後に、見慣れていたはずの春川ナミオの原画を見た時、僕は全く別のオーラを感じたように思います。ベンヤミンの言う「一回性」とはこのことだったのか!と。

 絵画の、それもオリジナルを見ることの出来る人は限られていました。

 近代以前の社会においてなら、国王や貴族、あるいは政治家や僧侶にしか評価されなかった芸術は、大衆の支持を受けることはあり得なかったかもしれません。

 複製技術が発達したからこそ、近代以降に芸術作品の鑑賞や評価が大衆化したのだと言えます。

 この場合、貴族階級と一般大衆の見るオーラは異なるのでしょうか。

 今もネット上で無制限に複製を続けている春川作品に、はたしてオーラは残っているのでしょうか。

 春川ナミオの描く世界がその鑑賞者を選んでいる。一見すると大衆芸術とも言えそうですが、むしろ大衆には理解し得ないジャンルなのだとも思います。

 それとも、貴族であろうが大衆であろうが特定のマニアにしか評価されない作品....

 春川作品が放つオーラに、一般性、普遍性はあるのかどうか、それを確かめてみたくなりました。

 僕の手もとには今、北川プロから預かってきた原画と、eichanから借りたサン出版からの流出原稿が大量にあります。

 僕は完璧に俗物ですが、それらをしげしげと眺めていると、「いま」「ここに」しかないという芸術作品特有の一回性を見ているような気がするのです。

 そして、この一回性のオーラを、マニアだけでなく一般の人びとにも、心の眼で見て欲しい。


リムスキー=コルサコフ夫人の肖像




[ 2010/10/30 09:09 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(1)

みづき桃香 

みづき桃香

 DVDの主演女優がブログで自分の出演作を宣伝する。

 ありがちなことですが、すでにヒット作を連発し、今や有名フェティッシュバーのママであるカリスマ女王様にとっては立場上やりにくいことだったのかもしれない。しかもバロックでの委託販売分は即日完売だったらしく、今さら感もありありだ。

 だいぶ前にそれとな~く、恐るおそる依頼はしていたのですが、個人的にはひっそりあきらめてました。

 ところが、ナナナなんと先日、しっかりレビュー記事をエントリーして下さいました(>_<) 

 みづきさん、ありがとうございます!!

 心にしみる、深イ~いエピソード絡みで、感動してしまいました。

 今どきこんな純朴なヤツ、いやお客さんっているのかね? イヤまじで。

 桃色DVDレヴュー 弐(12月5日付記事)

 このエントリー読んで、みづきさんのポリシーの一貫性にあらためて感心してしまう。

 去年のある記事においても、

 「SM女王様にプレイしていただいてる最中に、ついSEXしたくなっちゃうんですけど、ダメですか?」

 っていう恐ろしいほどベタ~な質問に応えるエントリーがありましたが、普通だったら、


 ダメに決まってんだろ! (-_-メ)


 .... てな感じになりそうなのに、みづきさんの場合そうはならない。

 相変わらず論旨が一本ビシッと通っているところがさすが。

 一見ユルいようでいて、広範囲なテーマを縦横無尽に鋭く切りまくるブログはまさに恥ずかしくてためになる。

 SMのように多様な価値観を柔軟に受け入れるのは重たいことだと思うのだけれど、みづきさんに感じるハイブローなインテリジェンスから、明るい示唆を受けないわけにはいかない。

 言わずと知れた六本木の mode et Baroque は今さらここで紹介するのもおこがましいですが、ホントにいいお店です。M男性のパラダイスみたいな。

 しかし、風俗店ではありませんので、淫らな欲望が満たされるところではありません。

 そこはケジメというか大人の良識が必要になりますけど、それなりに「ムフフ」な体験のチャンスはあるぜよ。

 SMというジャンルに多少なりともひっかかっている紳士淑女は、一度は訪れておいて損はないはず。

 みづきさんと普通にお話できるだけでも「ムフフ」な体験なのです。

 店のBBSでも超ショーもない書き込みにラジオのパーソナリティーよろしくレスポンスしてくれていますので、まだちょっとためらいのある人はまず ここ をご覧になられるといいでしょう。

 誰にでも「初めて」はあります。僕も最初は勇気が必要でした。


 初を捨てよ、町へ出よう。

 DVDを観よ、女王様に逢いに行こう!


 この素晴らしいコピー・ライティングは、寺山修司のDNAを受け継ぐ舞台美術家らしいセンスを感じさせます。

 アーティストみづき桃香の魅力をあのDVDで表現したかったのだけれど、それについてはノーコメント。

 成功しているのか、失敗しているのか、お店に行って確かめてみて下さい。


バロックバナー200


 

【関連エントリー】
 
 みづき桃香さんと初めて会った2年前の記事





書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)
(2004/06)
寺山 修司

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 【どうでもいい話】

 ちなみに、僕はSMプレイ中にSEXしたいとは思いません。別の時に思うことはあるかもですが....

 もっと正確というか正直に言うと、SEXよりもSMのほうが好きなんでしょうね。いずれにしても別物です。


 














[ 2010/10/26 20:00 ] 伝説の女王様 | トラックバック(-) | CM(1)

えいちゃんコレクション 

えいちゃん&北川繚子

 DVD「顔面騎乗に花束を!」の撮影2日目のことでした。

 僕と北川さんは赤坂のホテルからタクシーで六本木に直行しました。
 スタッフと出演者は、朝10時30分に mode et Baroque に集合する予定で、到着するとM男役の eichan がすでにお店の前で待っています。都内に住んでいるカメラマンの i-Mchanとみづきさんがまだ来ていません。

 3人で雑談をしながら、みづきさんの到着を待っている間、 eichan がおもむろにカバンの中からとんでもないものを出してみせてくれました。

 今にも破れそうな茶封筒に、トレーシングペーパーで覆われた印刷用の版下原稿が数十枚入っています。

 それらは全て、春川ナミオ直筆のナマ原画でした。




eichan: 十年ぐらい前に、出版社の編集部から頂いてきたものです。

homer: 頂くって、そんな簡単に?

eichan: 出版社の倉庫に埋もれていたのを、無理いって譲ってもらいました(^^)

北 川: 素晴しいですね。

 その行動力には恐れ入谷の鬼子母神。

 マニアに原画をあげてしまう編集部も凄いが、eichan の情熱にも頭が下がる。

 まさに「顔面騎乗に花束を!」の主演M男性にふさわしい人だと思った。

 最近はある事情よりブログの更新が停止状態だが、彼は「顔面騎乗ファン」の管理人としてその名を世界中に知られる超大物。

 プレイ体験も豊富でFacesitting Japan という顔面騎乗専門のサイトで、みづきさんの相手役もつとめていた。

 DVDをご覧になられた人はおわかりのように、物腰のやわらかい、まもなく還暦をむかえようかという人生経験も豊富なナイス・ジェントルマンです。

 こういう品格のある人物と出会えたというのがまたこの「顔面騎乗に花束を!」の収穫でもありました。

 撮影現場というのは、なるべくスムースに事が運ぶようみんなが気を使い、なんとも奇妙なテンションが張りつめるものですが、eichan がそこにいると不思議と場が和むというか、まったりとする。

 強烈な存在感というのではなく(そういうのを感じてしまうと逆にストレスになってしまう)、気がつくとそこにいて、心地よい雰囲気を醸し出してくれる。

 みづきさんは「女王様ホイホイ」と評してましたけど、どんな女性もeichanの前では一発でイチコロ(←死語?)みたいな、魔法のキャラクターです。

 男の僕からみても好人物で、M男だとかいう以前に、人として素晴しい。

 そしてこのような人が、僕以上に春川ナミオのファンであることにも嬉しさを感じてしまいました。

 「これ、スキャンしてブログで紹介させて下さい!」とお願いすると二つ返事で快諾してくれました。

 他にも絶版になっている画集や膨大な雑誌の切り抜きなど、eichan 鞄の中にはお宝がどっさり。それらを丸ごと全部貸してくれたのです。

 DVDの中では「春川ナミオ美術展」という仮想コーナーを作って撮影していますが、これならマジで原画を使って展覧会が出来るよなぁなどと話していると、「それはいい。ぜひ実現させて下さいよ」と言って微笑んだその無邪気な表情が今でも印象に残っています。

eichanガンキが好きだぁ

【関連エントリー】

M男優










 



 






[ 2010/10/23 11:29 ] つぶやき | トラックバック(-) | CM(0)

原画の迫力 

づ


 僕が初めて北川プロのオフィスを訪れた時、北川繚子さんは真っ先に春川ナミオの原画を見せてくれました。

 20年以上も前からビデオのパッケージに使用されてきた、見覚えのある絵が、2冊のファイルに大切にしまわれていました。

 デジタル時代以前の昔から、印刷用図版として使用され、何度も印刷会社や出版社などを行き来したのでしょうか、厚紙のベースは薄汚れ、ところどころ痛みも激しいその生原稿には、生き生きとした筆致の凄まじい迫力がありました。

 鉛筆画の繊細な表現力に圧倒された。

 春川作品の中でも珠玉のレベルといえるそれらのイラストは、北川プロのビデオパッケージとして使用されることを前提に春川さんが思い入れたっぷりに描き込んだもので、かつて「SMコレクター」などの雑誌に発表された他の作品とはまた違う、独特のテイストが感じられます。

 ファイルの中には、全く見覚えのないイラストもありました。なぜかしらパッケージには使用されず、ずっとファイルに保管され続けてきたその絵は、お寿司屋さんで顔面騎乗をしている女性の絵でした。バーやカフェで顔面騎乗をしているの図はよくありますが、お寿司屋さんというのは珍しい。女神タイとか女王まぐろというメニューがユーモラス。また、和室で電話をかけながら顔面騎乗をしているイラストも目を引きました。これも未発表の原画です。

 う~ん、これは素晴らしい。

Namio_26


 おそらくは、ビデオパッケージとして使用するにはイメージ的に合わないと北川さんが判断されたのか、とにかくお蔵入りになっていたその絵に僕は目が釘付けになっていました。

 僕の様子を傍らで見ていた北川さんは

「それ気に入ったなら、あげるわ。どうぞお持ち帰り下さい」とおっしゃるではありませんか。

 
えぇ~?!?



 そんなことがあり得るのだろうか?

 イヤまさか、悪い冗談はよしこさんと思っていると、ファイルから抜き出してくれます。

 信じられない。

ウソのようだが本当なのだ。


バカボンのパパ


今もって信じられません。

 このエピソードは前も書いてますが、「顔面騎乗に花束を!」の企画以前の話になります。

 北川さんはまだ直接知り合って間もない僕に、僕が春川ナミオへの並々ならぬ思いを抱いているということだけを信頼して、貴重な原画を譲ってくれたのです。
 
 北川さんが絵に愛着がないわけではなく、本当は手元においておきたいのだけれど、陽の目を見ずに埋もれさせておくよりは、僕のようなM男や他の愛好者のそばにあったほうが作品のためによいのだと、思ったのか思わなかったのか、とにかく彼女の気前の良さには、感動を通り越してあきれてしまいました。

 しかし、まぎれもなく北川さんは春川ナミオの理解者であり、日本で一番最初に評価した女性(女王様)は、おそらく北川さんではなかったでしょうか。

 描かれる絵の内容は、言わずもがなの世界ではありますが、その表現性、美意識やモチーフには古典的な芸術性を感じます。

 ネットで見る72dpiの解像度ではわからない、オリジナルの美しさを、なんとかしてお伝えしたい。

 今、そんな思いにとらわれています。



【春川ナミオ関連エントリー】



■ 試験に出る春川ナミオ

■ 春川ナミオの芸術

■ 顔面騎乗に市民権を与えた男

■春川ナミオのデジタルリマスター作品

■ 顔面騎乗の形而上学

■ 春川ナミオの絵について・団鬼六

■ 春川ナミオ氏と会う!
春川ナミオと
  憧れの巨匠とついにご対面!






[ 2010/10/20 13:16 ] 試験に出る春川ナミオ | トラックバック(-) | CM(0)

インタビューされてしまいました... 

女王様バイブルvol_8 表紙

 先日発売された女王様バイブル Vol.VIIIに「顔面騎乗に花束を!」の特集記事が掲載されています。

 僕は取材をしたことはあっても、自分が取材されたのは初めての体験で、しかもインタビュー記事がこのような形で発表されたのも初めてです。

 待ち合わせ場所である高田馬場の居酒屋に行くと、編集長と美人のエディターが迎えてくれました。女王様のバイブルの編集部にこんな美人がいるとは...

 さすが三和出版だべや。

 まずはビールで乾杯。ざっくばらんな雑談から始まりましたが、おもむろに美人エディターがICレコーダーを取り出し、僕の話が録音されます。

 僕は知らず知らずのうちに、心の壁がとりはらわれて、何もかも全てをお話するのでありました...

 見開きで6ページ、写真を贅沢に使ったこのインタビューページは、自分で言うのも妙ですけど、「え?こんなこと喋ったっけ?」と思えるほど、かっこいい。

 「言わされた」というのが正確かもしれません。

 編集長と美人エディターの粋な話術によって、僕の心はまる裸にされていく。

 一応は僕の発言を元にテープ起こしされたその内容は、確かに僕の心の声に間違いなく、リライトや構成の巧みさにうなってしまいました。

 また編集長が書いてくれた「顔面騎乗に花束を!」のレビューコメントが嬉しかった。「資料的にも貴重な作品」とお褒めの言葉を頂き、この作品が業界で一応の評価を得たことに、僕は安堵したのでありました。

 この女王様バイブルに付属でついているDVDには、北川プロの初期の作品(NO.5「乱れ宴」とNO.71「病院白書2 女医達のMカルテ」がノーカットで収録され、その他にも4時間以上のM的映像が満載。グラビアも充実しており、税込みで\3,900 とちょっとお高いですが、お買い得ではあると思います。




If_hM_Bar



 顔面騎乗に花束を!


北川プロのオンラインショップで好評発売中!




【関連エントリー】

1 ヘタレMが北川プロの作品を監督したら
2 女王様という名の女優
3 キャスティング
4 北川繚子
5 ある日の会話
6 スタッフ編成
7 S男性のカメラマン
8 女子高生の顔面騎乗
9 別の日の会話
10 M男優
11 女王様とM男の関係
12 タイトル決定!
13 スタイリッシュな女王様
14 主演女王様決定!
15 ついに発売!
16 ジャケットのデザイン
17 DVDの鑑賞ガイド
18 評価
19 安堵


■ 女王様バイブル vol.9

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[ 2010/10/16 23:19 ] もしヘタレMが北川プロの作品を監督したら | トラックバック(-) | CM(4)

SかMか 

SかMか 体の闇がわかる本SかMか 体の闇がわかる本
(2008/12/19)
団 鬼六

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 フェティッシュバーなどでは、接客してくれるミストレスや同席するお客さんなどに対して、自分が「SかMか」というようなカミングアウトがよくなされます。

 以前はこれが苦手で、

「そ~んなことどっちでもいいじゃん (>_<)」

  などと思っていたものですが、最近は少し慣れてきて、僕の方からも訊いたりもするようになった。

 見た目にはS女かと思っていたら、聞いてみるとM女だったり、温和でおとなしそうな男性が、バリバリのドSだったりで、これがなかなか面白い。どっちでも逝ける人もいるしね。

 SM官能文学の巨匠、団鬼六は「鬼六」というペンネームからも鬼畜系のこわ~いS男かと思っている人が多いようだが、実際会ってみると「やさしそうなおじいちゃん」という印象。

 ご本人も本格的なサディストではないとおっしゃっておりました。

 前にお会いした時は、闘病中だったこともあってか、この人には多少Mッ気があるような気がした。というか、著書の「SかMか」では、自分の性癖を「通俗的な助平SM」とまで断言していた。

 まともな人ならばSもMも両方持ち合わせており、そのバランスでSかMかが決まってくる。

 だからもちろん「両刀づかい」もアリです。

 一方で、自分がどちらなのかわからない人もいる。

 ある意味で性同一障害のように、何かのきっかけで目覚めたり、ずっと無自覚なマゾヒストやサディストという人たちも。

 さらに言えば、変態的、性倒錯的なマゾヒズムやサディズムだけでもない。

 昔は「SM=ヘンタイ」だけの方程式しかなかった。

 良識ある人たちにとっては、口に出すのもおぞましい、忌み嫌われていた世界。


 ちょっと古い話になりますが、8月の末、映画「花と蛇3」の公開初日、新宿のアマルコルドでのイベントでのこと。

 映画の縄師である有末剛と小向美奈子の緊縛ショーには所用があって間に合いませんでしたが、深夜12時すぎに立ち寄ってみると、お店が入っているビルの入り口前で有末さんが、まるで「タコ焼きさん」のように、自分の著書やDVDを売ってるではありませんか。


有末剛


 そして道行く人々も、その「緊縛指南書」の類を、お祭りの金魚すくいでも眺めるかのように気軽に見て行きます。

 「私も彼氏に縛られてみた~い」というノリで買っていく女性客もいました。

 このような光景を目の当たりにすると、SMというものの定義や社会的評価、人々の感じ方なども多様化し、新しい価値観、趣味、文化という位置づけになってきているのだなということをしみじみと実感してしまいます。



有末剛氏と

 僕には女性を縛る趣味ないけど、有末さんとお会いできた記念に「緊縛の心と技」を購入! ミーハーだなぁ^^;;






【関連エントリー】

■ 「S」と「M」の人間学

■ SM占い

■ ドS型 ドM型トリセツ









[ 2010/10/12 14:56 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(0)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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