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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

羞恥心について 

 羞恥心というのは、相手にもよりけりですが、段階的にも変わってくるものなのだと思う。

 慣れというのもありますから、だんだん「恥ずかしい」と思える部分が消えていくような気がして、僕はそれが残念でならない。

 コアな部分での、慣れることのない羞恥心は残っていて欲しい。


 僕が初めてSMクラブに行った20代の頃は、自分がそこにいるというだけでもう死ぬほど恥ずかしかった。

 マゾであることがばれて、女性の前に存在しているその事実の重みに、当時は耐えきれなかったのです。



 この歳になった今でさえ、知りあいの女王様とただ会話するだけで気がひけるもの。

 マゾとして女性の前に対峙している自分が、どことなくウシロメタイ、というか、恥ずかしい...

 女性にバカにされたり、軽蔑されることに萌えるM男性も多いとは思いますが、僕は正直、それが怖い。

 その当時は、そもそも自分がマゾだと自覚してしまうのが恐ろしかった。

 妄想は好き勝手に、それこそ恥知らずにいくらでもやるくせに、実際にそのような行為をするまでは、自分は「まとも」なのだという、愚かにもギリギリの「見栄」のようなものがあった。

 やっとの思いで SMクラブに電話し、指定された場所にたどりついた時、「あぁ、俺もついに変態の仲間入りか・・・」と、それまでノーマルだった人生に決別したような、ちょっと悲しい気持ちになりました。

 「そんな大袈裟な!」と思われる人もいるかもしれないけど、当時は真剣に悩んで、人生に一度あるかないかの一大決心をしてSMクラブに行ったのでした。

 シドロモドロに自分の願望を女王様に、小声で必死に伝えました。

 その希望が解って頂けたのか、それとも定番でベタなプレイとして終わっていたのか、それはよくわかりませんが、当時の女王様は僕をバカにするでも軽蔑するでもなく、誠実にプレイを組み立てて下さっていたようでした。

 今から思えば、SM的にそれほど過激なことをしていません。

 お馬さんごっことソフトな顔面騎乗でしたから、M男の妄想としてはかわいいものです。

美希実_02


 しかし、「やってしまった」という厳然たる事実は、当時の僕の羞恥心を、最大値の被爆度で蝕んだ。


 健康に影響のあるレベルでした。


 ついに、一線を越えてしまったのだと。

 バカだよね、自分(>_<)
 

 あれから20年以上たった今でも、この時のインパクトは強烈な印象として残っている。

 まぁ、ほろにがい、よき想い出として、それほど深刻ではなくなってしまいましたが...

 加齢と、多少の経験と慣れによって、ピュアな羞恥心は軽減されてしまったようです。

 まだ若くSM的にも超ビギナーだった頃は、顔面騎乗して欲しくても、具体的に「顔面騎乗して下さい」とは言えなかった。

 今なら、(実際には言ったことないけど)「顔面騎乗してくれるかな?」みたいに、軽い気持ちで言おうと思えば言えることでしょう。



 でも、そういう言い方だけは絶対にしたくない。

 「畏れながら、もし女王様がよろしければ、顔面騎乗を賜りたく、心よりお願い申し上げます」

 お相手が新人さんだろうが、どんなに年下でも、なるべくこうした言い方を心がけています。

 今ごろになってなんですが、顔面騎乗をする側の女王様にも恥じらいやためらいがあることも理解しましたから、僕はこの「羞恥」というメンタリティを大切にしたい。

 おそらくお相手して下さる女王様にもあるであろう羞恥心を尊重し、お互いに恥を知りながら、恥知らずなオコナイをする。


 知りあいのS女性からは、「もっと気軽にかまえればいいのに」とも言われることもありますけれど、羞恥心というのはコントロールできないし、安易にやれないから逆に楽しいという面もあるのかもしれません。

 う~ん...楽しい、とはちょっと違うのですが、もし気軽にやれちゃうとするなら、楽しめないという矛盾が、この種の倒錯にはある。

 もちろん女王様には100パーセント楽しんで頂きたい。

 だけど、男の惨めな痴態を見て、キャッキャッと楽しめるというのも、恥じらいのある乙女としては、本当は恥ずかしことなのかもしれない。S女性としては楽しめても、そこにM男同様の背徳の羞恥心がかすかに残されているのではないでしょうか。

美希実_02B


 内心では見たくもない醜いM男の姿を、サービス精神で喜んで見ているフリをしているプロ女王様もいらっしゃるのではないかと思われます。

 それを偽善とは言わないまでも、羞恥心とは呼べると思う。

 SM的な心理には、罪悪感と密接にリンクしている部分があります。

 
 羞恥心があればこそ、マゾヒズムの快楽も深く、大きなものとなるような気がしています。



 *最近、愛読しているブログでも似たようなテーマがエントリーされていました。合わせてご覧下さい。

あらゆる物事をM視点で語るブログ ~「羞恥心について」

ちょっぴりFemDom? ~「ミストレスに恥じらいは必要か」




【関連エントリー】


■ 着衣か生か

PU着衣か生か?
  羞恥心の個人差について


■ 女王様の地位向上の歴史

PU女王様の地位向上の歴史
  女王様だって、恥ずかしいんだもん(>_<)



■ CFNMの起源

PU女CFNM
  M男にとって、もう全裸は恥ずかしくない?



■ 罪と恥

■ 匿名の羞恥心

■ 初心者S女のための顔面騎乗教室

■ 変態を生きる










[ 2011/08/16 11:36 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(11)

出撃前夜 

出撃前夜

 明日死ぬかもしれない、となったら、いったい今日は何しますかね?

 毎年、この季節になると、そんなことを考えてしまうようになった。

 あれをしておけばよかった、ということはたくさんあるのですが、どれを選べばいいのやら。

死ぬ前に一度は聖水を飲んでおくべきか、いや黄金か? とか?


 実際問題、現実的には考えられない、というのが正直なところです。


 ただ一つだけ、まだ健在な両親に、親孝行したいというのがある。

 こんな変態マゾになってしまったバカ息子の、最近の切実な願いなのです。(>_<)

 一日じゃ無理だけど、いつ地震が来て家屋が全壊してもいいように、アレをなんとかしたいと最近よく考える。

 いい年した息子が、女王様に鞭打たれたり、顔面騎乗されてアヘ顔さらしているのを知られることは、

 最大の親不孝 である....


 たまりにたまった、僕のマゾ・コレクション(死後のコレクション)が近所に散逸しないよう、今のうちに手を打っておかねば...(>_<)

 いやそうでなくて、親を温泉旅行にでも連れて行こうかとか、そういうことをふと考えているわけです。

 でも、温泉に行くんだったら、女王様と行きたいなぁ~ (。。)☆\バキ

 
 一緒に行ってくれる女王様なんていないんですけどね~ (>_<)




【関連エントリー】

■ 明日は死ぬかもしれないと思って生きよう








[ 2011/08/13 22:16 ] 萌え画像 | トラックバック(-) | CM(4)

鬼畜男はマゾヒスト 



 先のエントリーで「男はみんなマゾ」と書いてしまいましたが、じゃ女は?という鋭い突っ込みを頂きました。

 当然「女性はみんなS」と申し上げたいところですが、実際はそんなことはないでしょう。

 プロ女王様も、プライベートでは彼氏の前でMになるそうで、そもそも、男女問わず、人にはSとMの両面があるというのが大前提です。

 それを踏まえた上で、特にM男に限って言えば、先天的にマゾヒストであるのと、S男性がスイッチしてMになるのとでは、ちょっと事情が違うような気がしています。

 M男は、「割り切って」女性に奉仕する意味でサディスト仮面になることは可能かもしれませんが、真のS男性は、「割り切って」Mになることは難しいでしょう。

 Mになれるということは、すなわち元々Mなんだと思うわけです。

 そんな僕の仮設を裏付けるようなゲームがありました。

鬼畜男はマゾヒスト~究極被虐嗜好~


 元々Mであることを知らない、自覚できないS男性が、世の中のほとんどのS男性なわけで、そういう意味で僕は、かわいそうだなと、同情してしまうのです。

 

[ 2011/08/02 22:56 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(4)


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筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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