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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

正義のヒロイン 

アンヌ隊員_2

 アニメや特撮作品で子ども心を刺激する要素には、ヒロインの「女王様度」というのがある。

 特にマゾの人でなくても、キャラクターに対する純粋な気持ちの延長線上に、偶像崇拝的な思いが芽生えるのはごく自然なことです。

 フェチやコスプレにしても、原体験はアニメにあったという人は多いのではないでしょうか。

 1970年代の少年漫画全盛期、僕は「巨人の星」や「タイガーマスク」、「あしたのジョー」といったいわゆる「男らしい」ヒーローには今ひとつ萌えることができなかった。

 健全でわんぱくな男の子であれば、普通に憧れるはずのヒーローにではなく、そのかわり「サイボーグ009」のゼロゼロスリーのようにサブキャラで光る女の子やヒロインに心密かに魅了されていました。

 女性キャラや女の子が悪役をやっつけるシーンに感情移入する一方で、なんだか意味不明な、もやもやとしたときめきというものがあったのでした。

 それがマゾになったきっかけとまで言うつもりはないし、実際のところわかりません。

 ありがちな、時代劇で女囚が縛られたり拷問されているシーンであったのかもしれない。

石抱責


 僕にとっての何かの「引きがね」の一つが、ウルトラ警備隊のアンヌ隊員だったような気がするのです。

ウルトラセブン_ アンヌ隊員

 ちょっと変な自分だけが感じる、ちょっと変な気持ち。

 原作者や製作サイドの思惑を越えて、児童のたくましい想像力は、健全なヒロインにサディスティックな女王様像を見出しました。

 アンヌ隊員にはおそらく、S性のひとかけらもなかったでしょう。

 彼女が怪獣や男をこらしめるといったシーンも印象には残っていない。

 それなのに、アンヌ隊員に虐められてみたいと妄想していました。

 ただ、その頃はまだ本格的なSM的な知識や情報がなかったので、

 アンヌ隊員に縛られて、踏みつけられ、鞭で打たれたいというところまではイマジネーションが膨らんではいませんでした。(だからどうだっていうのだろう?)

 ただ一つだけ自信を持って言えるのは、「顔の上に座って欲しい!」という切ない思いだけは確実にあったことです。

 そんな自分が、恥ずかしいというよりも、我ながらあきれるというか、そんなバカげた想像をする男の子は全国的にみても僕だけだったに違いない....という劣等感に悩んだものです。

 弁解するわけではないけれど、当時の顔面騎乗への純粋な気持ちは、性的なイヤラシさとは別の、無垢なるものでした。  

 なにしろ、まだオナニーも知らない、おそらく夢精すらしてない少年期のことです。

 ただなんとなくイケナイ像像なのだろうという、漠然としたウシロメタさは感じていました。

 幸いなことに、大人になった今では、まるで少女のようなアンヌ隊員に顔面騎乗されることを妄想すると、思わず勃起してしまうことです。かといって、さすがにアンヌ隊員でオナニーはできません(>_<)

 やってもおそらく逝けないんじゃないか。

 そんな自分が、とても愛おしく感じるのですが、どこか間違ってますでしょうか?

annu01.jpg

 どうでもいいか、そんなコト。



 【この記事を読んだ人は次の過去記事にも関心を持つかもしれないと管理人は思っています】

■ 実写版「ヤッターマン」




[ 2012/06/30 08:46 ] 萌え画像 | トラックバック(-) | CM(8)

早乙女宏美の「エロスの鉄人」 

エロスの鉄人_PHOTO_01

 今からちょうど15年前、春川ナミオ氏はSM雑誌の取材に応じられたことがあります。

 僕の知る限りでは、春川さんご本人がメディアに登場したのはおそらくこれが初めてだったのではないでしょうか。

 この翌年(1998年)にも「お尻倶楽部」という、SMとはちょっと異なるテイストのマニア向け雑誌で、松沢呉一氏(スナイパーEVEなどで女王様のインタビューなどを手がけるライター&エディター)の記事にも登場しましたが、滅多なことでは顔を出さない寡黙な巨匠だっただけに、一時期話題となりました。

 とはいっても、顔は出さずに写真では後ろ姿だけでしたが、長年沈黙していた大御所の肉声には感銘を受けたのでした。

 この1990年代後半という時代は、すでにSMも社会的に認知されて久しく、ブームを越えて安定した爛熟期だったのだと思います。

 春川さんは北川プロ主催の女王様オーディションの審査員などもされたりしていました。

エロスの鉄人_PHOTO_02
リックすると拡大画像で記事本文がお読み頂けます


 独特の筆致は、それが「マゾ画」であることを差し引いても強烈な印象を残してくれます。

 オーソドックスな芸術的感動がそこにはある。

 鮮やかな色彩はないのだけれど、とことん描き込まれたディテールからは画家の魂が伝わってくる。

 鉛筆による素朴なモノトーンの味わいが、ある一つのメッセージを強調しているかのよう。


エロスの鉄人_PHOTO_03
 *写真は全て「S&Mスナイパー」1997年7月号より


 
 SMやこの分野に特に興味のない人でも、芸術表現としてこの職人芸に触れてみる価値はあります。

 S男性ですら様々な解釈を抱き、その「果実」を心の中に思い描く風景に投影するはず。




春川ナミオ バロック展






 


[ 2012/06/26 03:03 ] 昔のSM雑誌から | トラックバック(-) | CM(0)

The Exhibition of Namio Harukawa in ROPPONGI 

Exhibition of Namio Harukawa

 There have been a few "hidden" private collections in the world, owned by individuals and discreetly guarded from public eyes. But many of them have, over the years, been gradually made open, installed in galleries especially made for them or donated to museums with which the owner had a special relationship. The eichan collection, however, was not one of them.

 This collection was accumulated by Mr. eichan the famous blogger aka Ganmen Kijyo fun(the admirer of Facesittig)also known as the actor in the DVD directed by me "Viva Facesitting"

 It is indeed a great pleasure for the fem-dom art lovers to be able to share with any visitors to the mode et Baroque this unique collections of Namio Harukawa.

 It grants people around the world an historic opportunity to see the original drawings painted pencils by Namio, representative of the finest works of FEMDOM ART in this world.


eichan_#201

 As you might know, the mode et Baroque is a fetish Pub, so you need to pay usual fee to see them. But fortunately, this coming Sunday afternoon, you can enter this Fetish PUB no admission charge !!!

Jun 24th PM 1:00〜5:00 Open Door for everyone


and also July 8th PM 1:00〜5:00

Unbelievable(>_<)!  Don't you think ?   Check it out.


 Due to the special nature of this collections, this probably will be both the first and the last occasion that these masterpieces are loaned to outside home of the owner. That makes me hope, with additional ardor, that this exhibition will be remembered by many art lovers after many years.

 It does not matter you are kinky or not.

 It is very difficult to judge what is or isn't the art. Not only femdom lovers but also every art lovers should see this.

 I'm sure this art rings your bell.

 I hope you could enjoy the spirits of Namio Harukawa, his vigorous and impressive technique of art drawings.


access to Baroque
バロックマップ

Tel: 03-3408-4447






Namio Harukawa:

Born in 1947, in Osaka, Japan.

The most remarkable artist in Japan who draws female domination images.

During a half century, he has been drawing the sadistic plump beauties.
Characteristic images of his drawings are many many scenes of face-sitting, forcing a maslave to lick the private parts, and using a maslave's mouth as her toilet.



eichan_#212


【related entry written by Japanese】


■ About the drawings of Namio Harukawa ー ONIROKU DAN
団鬼六氏プロフィール写真



■ The art of Namio Harukawa
PU_春川ナミオの芸術



■ with Mr.Harukawa...
春川ナミオと
 The memory of meeting Namio Harukawa.







[ 2012/06/22 14:00 ] 美術 | トラックバック(-) | CM(0)

原点 

原点というエントリーをみづき桃香さんのブログで拝見しました。

 心にしみまスた(>_<)

 それと前後して彼女のツイートでこんなのもありましたのでリツイート。

みづきツイッターPROF
 マゾヒズム自体が強烈なナルシシズムだから、コラボレーションていう概念とは親和性が薄いんだけど、例えば強いコア(今回はナミオ氏)があれば、逆に物凄い結束力を発揮する。

@づ / mdzk (2012/06/17 17:44:58)


 現在 mode et Baroque で開催中の「春川ナミオ原画展 in バロック」は、そもそもの言い出しっぺは僕なのですが、その当初からみづきさんは好意的な理解者でした。

 さぁやるよ! 

 今度やるよ! 

 今ちょっと忙しいんけど、そのうちやるよ! 

 とかなんとか、ず〜と先延ばしにしていたのに、みづきさんは特に何も言わず、2年近くの歳月が流れてしまった。

 僕もみづきさんも、そしてえいちゃんも、すばらしい春川さんの原画は、押し入れやファイルの中に埋もれているのでなく、より多くの理解者の目に触れるべきだという思いは共通でした。

 それは画家の意向にも叶うものです。

 春川さんは随分昔にS&Mスナイパー誌のインタビューで「僕の絵を見て、同士の人に感じてもらいたいですね」とおっしゃっていました。

 その時に取材していた早乙女宏美さんも原画を見て「わあ〜凄い質感! やっぱり印刷だとダメになっちゃうんだなぁ」とつぶやいていた。

 近代絵画の印象派の作品と同じように、オリジナルでないと伝わらない真のインパクトを、ぜひ同好の士の方々にも感じて頂きたいと願っています。

 今回は実質的にみづきさんの主催で実現し展示されていますが、内容的に僕の関わった部分も多少あり、オーナーのeichanと春川さんは直接交流はないにしても、みづきさんがブログで、僕とえいちゃんと春川ナミオさんの3人のマゾヒストのコラボレーションという言い方をしてくれたことに感動してしまった(>_<)

 「顔面騎乗に花束を!」ご覧になった春川ナミオ氏は、主演女優のみづき桃香さんを大絶賛しており、今回みづきさんの仕切りで展示会が行われることをとても喜んでおられました。

 言うなれば、この3人のマゾヒストはみづき桃香を原点にして周りを囲んでいる。

 コラボレーションとしての本当の核はみづき桃香さんなのです。


春川ナミオ バロック展


【関連エントリー】

■ みづき桃香に花束を!






[ 2012/06/20 01:48 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(0)

女王様に観ていてほしい映画 

ミッドナイト・イン・パリ_フライヤー

我々は夢と同じ物で作られており、我々の儚い命は眠りと共に終わる
シェイクスピア 「テンペスト」(あらし) 第4幕第1場 プロスペローの台詞


 まぁ、女王様にとってはいい迷惑というか、「ふざけんな!」っていう話です。

いわゆる「お薦め映画」とか、観て欲しい映画ではなくて、「観ていて欲スい」映画。

 勝手にほざいてな!って声が聞こえてきそう...(>_<)  

 ほざきます。

 例えばのはなし、リビングルームで女王様がアールグレイの紅茶でもお飲みになりながらくつろいでいらっしゃる時、テレビ画面に映し出されているのが通販のダイレクトショッピングやバラエティ番組だったりするとがっかりすると思うのです。

 もちろんご本人が好きな番組を見てリラックスされるのが一番です。

 それでかまわないのですけど、奴隷の立場としておそばにお使えする場合、女王様には室内でもハイヒールを履いていてもらいたいとか、きつめのメイクで見下して頂きたいなどというこちら側の勝手な願望なり妄想の一つとして、女王様がご覧になられる番組のコンテンツにもこだわりがあったりする。

 映画の場合、ハリウッドの娯楽大作や、インディーズ系のシブメの佳作でもなく、

 「ミッドナイト・イン・パリ」がいいなぁ〜 と思うわけです。

 女王様がこれをウットリとご覧になられている姿を想像するだけで、もう逝ってしまいます。

 というのはウソですが、マゾヒストの身勝手な妄想力というのは、それぐらいにたくましい。

 夢に恋するのはマゾヒスト。

 もっとわかりやすく言うなら、女王様が普段一人の人間としてどれほど平凡で、韓流ドラマや芸能ワイドショーが大好きな女子でも、奴隷の前では優雅な貴婦人のように振る舞っていて欲スいということ。

 よく言われることですが、M男や奴隷にとって女王様は完璧に美化されている。

 その理想像からズレてしまうと、崇拝の対象外になってしまう。

 逆に、M男側はというと、自分の理想像からはかなり遠い存在でもいい。

 つまり、なりたいのは良き父親であったり、ノーマルな夫や彼氏であり、あるいは実際は冴えないバツイチオヤジでも、かっこいい草食系男子でも、ひとたび女王様の前で裸になる時、ドロドロのマゾモードで心もまる裸になる。

 理想と現実のギャップが大きければ大きいほど、マゾの心は宇宙の森羅万象の中へと解放されるのです。

 M男の分際で「ミッドナイト・イン・パリ」なんていう粋な映画を観てはいても、結局は変態マゾである事実の方が重たい。

 だからマゾヒストは夢に恋する。

 女王様から「オマエ、ちょっといい映画観てイイ気になってるけど、実際は変態M男なのよね〜」とバカにされることで、日常生活で窒息しかかっている精神が息をふきかえす。

 化けの皮が剥がれるのは、M男だけでいい。


 ウディ・アレンの最新作「ミッドナイト・イン・パリ」は、21世紀の今風の映画にしては驚くほどクラッシックな作品でした。あり得ない夢物語といってもいいくらい、ロマンティック。

 はたして今の若い人たちにウケるのだろうかと心配になってしまうよ。

 アレンの作品はたいていそうですが、これがきちんとウケるためにはある程度の教養が必要。

 西洋の近代絵画や、20世紀初頭の文学(ロストジェネレーション)、音楽、映画など当時の前衛芸術の知識やウンチクがあればあるほど面白い。次から次へと登場してくる作家や画家などの名前や人間模様を知らないと心ゆくまで楽しめないかもしれない。

 ピカソやドガ、アーネスト・ヘミングウエイやガートルード・スタイン、スコット・フィッツジェラルド、ルイス・ブニュエル、サルバドール・ダリ、マン・レイ、コール・ポーターなど蒼々たる顔ぶれで、常識的に彼らの名前ぐらいはご存知かと思いますが、その程度では浅い。

 顔まで知ってないと(^^)

ヘミングウエイを演じるコリー・ストールと、本物のパパ。
コリー・ストール ヘミングウエイ 
よくもまぁこれだけ似ている役者をキャスティングできたものだ


 そして彼らの作品を読んだことがあり、聞いたことがあり、絵画なら作品を見知っているのが望ましい。

 中学生の時、夏休みにペーパーバックで「老人と海」を読み、映画「誰がために鐘はなる」や「武器よさらば」を見ていた僕のような世代にはたまらんでしょう。

 ジャン・コクトー主催のパーティで「♪ Let's do it, let's fall in love」が歌われているのに涙し、ダリが登場したシーンでは爆笑してしまった。

サルバドール・ダリ
サルバドール・ダリ(本物)

 ダリの横顔や芸風を知ってるのと知らないのとではここでのウケが違います。


エイドリアン・ブロディ
ダリ役のエイドリアン・ブロディ 似すぎなんだよ(^^)シュールなくらい


 後半のムーラン・ルージュでフレンチカンカンのダンスシーンがあるんだけど、じゃ次に登場するのはロートレックかな?と先読みすると次の瞬間当たった時にはアレンに勝った気がした。
(まぁ、ありがちな展開で誰でもわかるレベルかも)

 「そんなの知りません(>_<)」っていう若い人でも、もちろん感動できる物語になってはいますが、こういう作品を楽しめる自分の年齢に、えせ文化人レベルの知識にちょっとだけ優越感を味わえる大人の映画と言えるでしょう。
 
 この映画に登場するペダンティックなポール(主人公のフィアンセの男友達、マイケル・シーン)みたいなヤツはいけ好かないけど、自分がそうなることの快感はちょっとだけあったりする。

 知識をひけらかすのはみっともよくないけど、心の中で「知ってるもんね(^^)」とほくそ笑むのは楽しい。

 時事ネタではないですが、サルコジ前仏大統領夫人がカメオ出演しているのにもびっくりした
(ロダン美術館のガイド役)
 
 それとやっぱりウディ・アレンだけに脚本が素晴らしいよねっていう。
(アカデミー脚本賞を受賞)


 ストーリーというよりも、彼の場合は役者に言わせる台詞が命という気がする、昔から。

 1920年代のパリを中心に活躍した芸術家たちの生の声が、アレンの脚色で生き生きと蘇る。

 この映画で聞けるヘミングウエイのスクリプトは声に出して読みたい英語です。

 本当に夢のような映画で、実際に夢見がちな気分を堪能させてもらえる。

 シェイクスピアが戯曲「テンペスト」で書いているように、僕たちは夢と同じ素材で出来ているんだということを実感できました。


 さあ、女王様よ、鞭を捨てよ、映画を観よう!

 「ミッドナイト・イン・パリ」で夢を...

 この映画を見終わった後で、僕にも夢を見させてくれたら最高です。


Whip_me_Mistress.jpg

 打て、女王様、あいつの心を癒してやれ!
ルー・リード「ヴェルベット・アンダーグラウンド」




[ 2012/06/17 11:01 ] FemDom座映画劇場 | トラックバック(-) | CM(4)

名画のエロス 

裸体のマハ


 絵画というのは言わば「のぞき見」の歴史であり、画家はのぞき見の代理人として、現代の写真週刊誌のようなメディアがなかった時代から、美女のヌードから戦場の残酷シーンに至るまで、一般庶民が普通では見ることのできないイメージを描いて見せていたわけです。

 しかし、バカ正直に人々のエログロな関心にだけ応えていては、絵画の社会的・道徳的な価値が維持できなくなるので、それなりに「説明責任」が課せられる。その口実に利用されたのが西洋ではキリスト教、つまり聖書でした。

 聖書の内容といえば、言わずと知れた近親相姦から大虐殺など、人々のエログロな欲望を満たす場面がてんこ盛り。

 エデンの園でアダムを誘惑したイブや、入浴姿をのぞき見されたスザンヌなど、どんなに淫らなシチュエーションであろうと、聖書の一場面としてビジュアルな布教の一環として描きましたと言えば、教皇も世間も文句は言えない。

スザンヌの入浴


 画家は聖書を筆頭に神話や歴史的場面を口実に、美女の裸や淫らな情景を描いて、人々の卑猥な期待に応えるメディアの制作に勤しんでいたとも言えるのです。

 現代ではそのような口実は必要なくなり、無節操にインモラルに、様々なエロスが自由に描かれるようになりましたが、画家の基本的な役割や創作のエネルギーの源は変っていません。

 春川ナミオが描く貴婦人による男性被虐図の世界には、ノーマルな常識や道徳という規制から開放された真に自由な芸術的価値があると、僕は思います。


えいちゃんコレクション_109


 油彩であろうと素描であろうと、僕たちが絵に強く惹かれるのは、人の個性というものの壮観への感激があるからでしょう。

 人物画でも静物画でも、そこに描かれるのは人の世の実在のありようとして、個性がにじみ出ていると感じられます。

 絵の中で個性をどのように表現するかで画家の真価が問われるのですが、そのやり方に「正解」があるわけではありません。

 だからこそ、絵画を見るという行為は、自分たちの中の個性を賛美する祝祭ともなるのです。

 素晴らしい絵を見る時、僕らは「それぞれの自分でいいのだ」と背中を押される思いがする。ここに、絵というものに親しむ深い喜びがあります。


えいちゃんコレクション_207


 絵は、僕たちの個性の反映であり、胸に抱いた夢の顕われです。


 心から好きな絵を飽かずに眺めているということは、自分の理想の姿を見ているということ。

 このようなかたちで個性が活写され、世界の見方が伝えられ、文化として育まれる恩恵を享受できる素晴らしさを、春川ナミオの絵は教えてくれているのです。

 さあ、顔面騎乗を巡る刺激的な旅を始めよう!

 僕たちは世界をもっと深く見つめることができるはずです。

 違った個性を愛することが出来るのです。

 みんなちがって、みんないい。

 マゾヒズムの恵みの一番奥深くを見つめていたい。


春川ナミオ原画展 in バロック!


◇ と き   2012年 6月4日(月)〜7月14日(土)19:00~24:00

◇ ところ   六本木 フェティッシュバー  mode et Baroque


◆フェティッシュバー通常営業中の展示
開催期間中の日曜日、6月24日、7月8日の13:00~17:00でギャラリーとして無料開放






【春川ナミオ関連エントリー】


■ 原画の迫力
No_01_みづき


■ よくわかる春川ナミオ
よくわかる春川ナミオ


■ 春川ナミオの絵について・団鬼六
団鬼六氏プロフィール写真
 SM文学の巨匠が春川ナミオのマゾ絵を絶讃!


■ 試験に出る春川ナミオ
オイヴィア



■ 春川ナミオの芸術
PU_春川ナミオの芸術



■ 顔面騎乗に市民権を与えた男
春川ナミオ_北川コレクション_エリザベス



■ 春川ナミオさんとお会いしました!
春川ナミオと
  憧れの巨匠とついにご対面!


■ 春川ナミオ原画展 in 札幌
札幌展



■ 春川ナミオ原画展 in 六本木 mode et Baroque



【春川ナミオの作品を紹介しているエントリー】

■ 春川ナミオの足フェチ画像
春川ナミオの足フェチ画像


■ 近代絵画
pu_オランピア

■ 鞭占い
 珍しくケインを持たせた女王様が描かれています。

■ 死ぬ前に一度はやってみたいこと
 GIFアニメ作ってみました(^^)

■ 描かれる女性たち


■ 巨女渇愛


■ 人間便器
人間便器_サムネール




[ 2012/06/14 00:16 ] 美術 | トラックバック(-) | CM(2)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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