
現在、M男系メディアでは最も注目すべき「女神の愛」(三和出版)の第2号が発売されたので早速購入。
創刊号で大満足していたので、ためらわずに買いました。
「女王様バイブル」や「スナイパーEVE」などの先行誌と比較するとこの「女神の愛」はわりあい保守中道というか、おとなしめの印象ではある。
だから僕のようなヘタレ系M男には安心して読めます。

オマケのDVDは本誌の充実ぶりからするとややもの足りない気もするけど、2時間と画質重視の構成でよろしいのではないでしょうか。
ちょっと意外だったのは、冒頭からプレイに「お馬さんごっこ」がフィーチャーされており、これがナカナカの興奮度なのである。

女王様が実に楽しそうにハイドーハイドーとM男を乗り回すシーンは、ローアングルからの最適なポジションで表情をとらえており、見る者を魅了する。
恥ずかしながら正直に告白しますと、僕はこの冒頭部分だけで逝ってしまったんだからおめでたいよね。
馬派MにとってこのDVDだけでも「買い」の価値はある。
女王様のS性が魅力的に引き出されていて、近年まれにみるハイレベルな映像。
第2部はいわゆる咀嚼プレイで、サランラップでマミフィケーション(ミイラ化)されたM男にまたがり、ヨーグルトなどが与えられる。
ソフトだがねっとりした過激さを感じさせてくれる。
本編のグラビアとはそれほど連動していないが、写真は写真でクオリティが高い。
表紙は僕の大好きな「エリック・スタイル」の顔面騎乗で、女王様の秘唇を奉仕しているM男の舌が見えるところがイイネ!

これを表紙に持ってくる編集者のセンスを評価したい。
雑誌の内容では、阿部譲二さんの書き下しが素晴らしい。

ネットで見かけそうな
FemDom系イラスト も紙メディアで見ると新鮮だ。
春川ナミオのイラストはもちろん、暗藻ナイトのマゾコミックも相変わらず健在で、往年のM男向け雑誌の雰囲気を意識しているつくりが嬉しい。
変態メディアも細分化し、もともとニッチな市場でさらにシノギを削っているような状況のようですが、M男系雑誌だけはワンパターンというのか、昔からあまり変化していないように思う。
それは、編集サイドやクリエイターの問題ばかりでなく、結局は受け手であるM男側があまり成長していないということなのかもしれません。
もっとも、
FemDom lovers only のdaidaiさんのように女王様にご調教されて、進化している幸福なM男も存在するのでしょうが、それこそ「超」がつくほど少数派で、出版物がペイするほどの市場には発展していないのだと思われます。
だから、僕のようなへたれ系M男は、少数派のコミュニティの中では多数派(?)を占めるタイプなのではないか、などと最近感じているのですが、どうなんでしょうか。
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