
別にこれまで隠していたわけではありませんけれど、僕は
ラ・シオラの古い会員だったりする。
といっても通っていたというほどではなく、過去にお世話になったドミナは約5〜6名で、その都度、毎回あらたに会員登録をしていた。
つまり会員カードは5枚持っていて(無くしたのもあるので現在は3枚)、各ドミナとはそれぞれ専用の会員番号でセッションをしていたのです。
初めて登録した時の番号が二桁で、最新の会員ナンバーは四桁台なので、15年という歴史の重みを感じる。
それはともかく、なぜ既に会員であるのに、わざわざ1万円もする入会金を毎回払ってまで、こんなことをするのか。
自分でもうまく説明できないけれど、これは昔からの僕のやり方で、他のSMクラブでも同様のことをしていました。
きっと女王様には、僕がその女王様だけを一途に、忠実にご奉仕しているのだと思われたかったのだと思う。
バカだよね、自分 (。。)☆\バキ もう一つ、プレイ内容は相手によってかわる(異なる)というのがあるでしょう。
僕がカルテ(ドミナがセッション内容の方向づけの参考にするためのカウンセリング・シート)を書く時は、これからプレイをする、今目の前いるその女王様のことを思って書く。
例えば、鞭は本当はNGなんだけど、この女王様になら打たれてみたいかも(>_<)と思えたり・・・
そういう、あやふやな矛盾や不統一性というのは、SMの世界ではよくあります。
変態性癖の二重人格、いや多重人格かな?
僕はどちらかというと「妄想系」「メンタル系」なので、SMプレイというのは、そういうブレや微妙な部分を実際のセッションで埋めていく作業だとも考えています。
そして、SMクラブというところでは、女王様はセッション前に必ず相手のカルテをチェックし、その内容を反映させるようなセッションを考えて下さっていると思っていた。
少なくとも、15年くらい前まではそう思っていました。
しかし、ラシオラの優秀なドミナの場合、深読みしすぎてこちらの意図せぬ展開に流れていくこともあった。
初期のシオラには、個性的でチャレンジ意欲の高い女王様が集結していて、その中に、僕の秘めたる可能性を引き出そうと試みるような、NGプレイぎりぎりのラインにまで追い込みをかけてくるセッションを仕掛けてきたベテランのドミナがいました。この時のある不幸な経験が、僕にこういうことさせているのかもしれません。
ある時期しばらくSMとは遠ざかっていたのですが、ブログを始めたきっかけの一つは、SMへの「リハビリ」的な意味合いもあったのだと思います。
再びシオラへと足を運ぶようになっても、このブログをやっている「homer」というのが自分だということはず〜っと隠してきました。
初期のブログは事務局に削除されてしまって残っていませんが、本来プロ女王様に読まれることを想定して書いておらず、当初はかなりテキトーな内容だったのです。
だから、カルテをスルーされて酷い目にあったトラウマがあるだけに、カルテよりもっとイイカゲンなこのブログが読まれているという前提では、その女王様とのセッションはできません。
怖いというのもあるけれど、もともと仮想人格であるはずの「homer」が、マゾ的には実名のような感覚になってしまっていて、それがまたなにやら恥ずかしい。
恥ずかしいのが好きなくせに (。。)☆\バキ セッションはしないであろうフェティッシュ・バーなどのミストレスであれば問題ないのです。
SMクラブで正直に本名で登録する人はまずいないでしょう。
それと同じで、もうhomerであることは、マゾヒストとしての己の真のアインディンティティーと化してしまった。
こういう屈折した気持ちは、書いている本人にも意味不明で、きっとご理解頂けないと思う。
誤解のないよう申し添えておきますが、ラシオラのドミナは全員が朝霧リエさんの親身の指導のもと、努力家でSMの未知なる領域への好奇心も旺盛な、何よりも人としての品格のある誠実な女性たちばかりです。
そうでない人は採用されません。
職業女王様としては業界屈指のエリート集団です。
そんな彼女たちに、僕の書くテキトーな記事を参考にプレイされてはたまったものではありません。
セッションがうまく噛み合ないのは、僕のほうに非があったと思っています。
もともとがヘタレですし、エゴマゾ向けの「ゆるい」セッションをきちんと希望すればよかったのです。
ラシオラではかなり高度なセッションが実現される一方で、相手のレベルに合わせた、それなりにソフトなプレイにも対応してくれます。
基本的には皆さん優しい女性ばかりですが、意識レベルの高さ故に、シビアな調教になってしまうことはあり得ますが....
とにかくラ・シオラでのセッションは、僕にとってはSMの青春時代に駆け抜けた、ちょっと辛くて切ない、そして甘酸っぱい思い出の一つになっているのです(>_<)
どうでもいいか、そんなコト(>_<) それはともかく、先日、そのラ・シオラの15周年記念パーティに行ってきました。
十周年の時と違ってこじんまりやると聞いていたのに、行ってみるとライブありオペラあり!
凝ったSMパフォーマンスありで、極めつけは龍崎飛鳥女王様(京都からはるばる)の緊縛ショーなど、これのどこが「こじんまり」なのよ!と突っ込みを入れたくなる豪華なコンテンツ。
お客さんも十周年の時とほぼ同じ規模の入り込み。
国内外から有名無名のM男が集まっており、下は20代から上は70代まで、あらためてシオラの客層の豊かさを実感した。
さらに、シオラの現役ドミナはもちろん、初期に活躍した丸奇ジュリさんや、数年で惜しまれて退店した元女王様たち、貫禄の飛室イヴさんに、「流しの女王様」ユリイカのゆみこさん、僕がかつて行きそこねたクイーン・ビーの瀬里奈さん(現ピンクリのママさん)、ザ・世界の夕樹七瀬!きら〜ん、有栖川玲奈さんなど、有名カリスマ女王様のお姿が次から次へと目にしみる(>_<)
その眩しいセンター・コートの片隅でひと際目立つオーラを放っていたのが、やはり、朝霧リエさんであった。
この15年間、常にSMの中心で愛を叫んできたリエさん。
先日のブログ記事
「20秒の感動とSM」は心に染みました。
周年事業というのは、わりあい内輪ウケで終わってしまいがちだとも思うのだが、イベントとしてのこのクオリティーの高さは、朝霧リエという一人の業界のカリスマ性と人脈もさることながら、「ポスト朝霧」ともいえる、彼女が手塩にかけて育ててきたドミナたちとの連携プレーの賜物なのであろう。
要所要所で朝霧さんをサポートし、指示を仰ぐ若いドミナたちの姿が印象に残る。
新人期のドミナの成長には時間がかかることを熟知しているリエさんが、丁寧に若い彼女たちを指導しているのがなんだかよくわかるような気がした。
「M男性からは学ぶべきものが多い」とはリエさんがよく口にするフレーズだが、M側も女王様から学び、成長できる双方向的なセッションを可能としているのは、シオラの独自の研修システムやフォローアップがあるからなのだと思う。
そういう彼女たちとの会話の中からも、いずれは偉大なる朝霧リエを超え、パワフルな存在感の光る次世代の女王様の出現を予感させるような、そんな15周年記念パーティでした。
僕自身、今にして思えば、シオラのセッションで一皮剥けたのだと感謝しています。
あそこの皮は剥けてないんだけど(>_<) ラシオラに花束を!
■ ラ・シオラとともに...おめでとう♡20周年!
■ シオラ20周年祭に逝ってみた
■ Torture Garden にも逝ってみた(>_<)
ラシオラの20周年祭へは、こんなスタイルで逝ってみましたが、何か問題ありましたでしょうか?■ 一期一会
10年ぐらい前の、ラシオラの雑誌広告■ ラシオラのSM 朝霧リエの思想と美学
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憧れの朝霧リエさんと【もしかしたら関連していることもある鴨カモ川エントリー】■ 女王様に告ぐ! ■ 職業に貴賤なし■ SMは風俗か?■ SMクラブの仁義■ 女王様はわかってくれない
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