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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

C級さらりーまん講座 by 山科けいすけ 

C級さらりーまん講座

 
ビックコミック(小学館)「C級さらりーまん講座」



 一般週刊誌や普通のコミックにSMネタが登場してもそれほどインパクトをもう感じなくなりましたが、昔はやはり希少だったので、今でも見かけるとついスクラップに保存してしまう。

 特にM男ネタは(^^)

 山科けいすけは昔から好きな漫画家で、週刊朝日も「パパはなんだかわからない」を読むためだけによく立ち読みしている。

 勝手にマイナーな作家だと思っていたので、昨年手塚治虫文化賞短編賞を受賞した時は嬉しくなりました。

 彼の全ての作品を拝見しているわけではありませんが、SMネタはなかったと思います。

 典型的なサラリーマンの哀愁がモチーフなだけに、SMはあまりハマらないのかなという気はする。

 ホイチョイプロダクションが取り上げるような業界ならいいんでしょうけどね。

 ここで紹介している作品でも、SMというのは社長クラスの趣味みたいなステロタイプが入っていると言えるでしょう。

 確かに昔は(もう大昔になっちゃうと思うけど)、普通のサラリーマンがSMクラブに行くというイメージはあまりなくて、よく言われているように医者や弁護士、政治家といった階層の特殊な趣味という見方がいまだに根強いものがあるようです。

 しかし実際には、圧倒的多数を占め、いちばん普通とされている人々の代名詞的存在であるサラリーマン(公務員や派遣社員なども含めた)階層が、SMクラブの顧客の大多数を現在では占めていると思われます。

 シオラの周年パーティでお目にかかったM男性たちのほとんどが、そういうタイプの人々でした。

 その中には、もちろんゲイやレズ、女装子さんなどといった方々もいらっしゃったことでしょう。

 僕は、こうした性的倒錯やアブノーマル性癖についてはよくわかりませんが、多かれ少なかれどんな人でも、つまりノーマルな人々の中にもある、人としての個性の一部だという見方をしています。

 どうしても自分だけが「オカシイ」とか、「特殊」だという劣等感を抱きがちだとも思うのです(実際僕自身が、一時期、マゾ気質を持つ自分だけがアブノーマルだというコンプレックスを抱いていました)が、みんなそれぞれ、自分なりの変態性や劣等感を持っているわけで、全ての人が「特殊」であり、そうであるならば、それは変態性ではなく、一つの個性なのだという見方も可能だと思うのです。

 女性から鞭で打たれたいとか、顔面騎乗されたいなどという一般的には意味不明とも思われる願望は、本当は(無意識も含めて)男なら誰でも持つファンタジーなのではなかろうかなどと、思ったりなんかもしているのですが、どこか間違ってますでしょうか?






[ 2012/11/24 22:06 ] BdSmマンガ夜話 | トラックバック(-) | CM(0)

元・女王様ライター早川舞さん 

早川舞


 先日のラシオラの周年パーティーで早川舞さんとお会いした時、

 開口一番「週刊プレイボーイの記事、ケーハクですみません(^^)」と言われた。

 
え?


 最初何のコトだかわからなかったけど、ナント!あの記事は舞さんが書いていたのでした〜!!

よく見たら、最後のページに小さくクレジットされていた


 これはまずい。超〜キマズイですよ(>_<)
 
 舞さんも超ムカツイタはず。

 ヘタレのエゴマゾに何言われようが書かれようが気にされないことを願うけれども、舞さんは以前、僕のブログの愛読者だとも言ってくれていたので、内心傷ついたのではなかろうかとも思われるのです。

 そうと知っていたなら、あんな書き方はしなかったのに〜、ってもう遅いヨ (。。)☆\バキ

 この気まずさを吹き飛ばすような笑顔で「もっと勉強します」と舞さんは健気に言う。
 
 語り口は爽やかなんだが、こういう言われ方にこそグサッとくるものがあるなあ(>_<)

 週プレの記事は、SMのことをあまりわかってない「なんちゃってライター」が書いたような印象を受けたのですが、僕の読みが甘かった(>_<)

 と同時に、舞さんの才能にあらためて衝撃を受けました。

 以前にも日本三大M男というエントリーでご紹介したように、早川舞さんはラシオラ出身の元女王様ライターとして活躍している。

 フリーランスのライターは様々な媒体の特性に合わせて、時には自分のカラーや持ち味を変えていかなければならない。

 書き手の立場として真に重要な読者は雑誌の編集者であり、その出版社が思い描く特定の読者層にアピールさせるのが腕の見せどころでもある。

 SM雑誌での舞さんの記事は、無限の鋭い切先があらゆる変態の心に触れるよう書かれています。

 週プレの記事では、あまり切れ味のよくないナタでざっくりと打ちこまれたかのごとく、雑誌の平均的読者層の水準に合わせて、あえてあのような書き方をされたのでしょう。

 主義主張や自己のスタイルにこだわりを持つライターの中には、この辺りで妥協するのを嫌う人もいる。

 それがいいか悪いかは別にして、早川舞の偉大なところは、妥協するフリをしながらも、記事の流通の場を的確に押さえながら「大正解」の記事に仕上げた点です。

 実際には、編集段階でリライト(書き直しや修正)されている場合がほとんどですが...

 今さらとってつけたようなフォローをしてみても手遅れか(>_<)

 舞さん、ごめんなさい。

 お許し下さい....ハアハア (´Д`;)


 失礼しました(>_<)(>_<)(>_<)

[ 2012/11/20 20:56 ] 人物 | トラックバック(-) | CM(6)

祝・ラシオラ15周年! 

cover_20171020140641d18.jpg


 別にこれまで隠していたわけではありませんけれど、僕はラ・シオラの古い会員だったりする。

 といっても通っていたというほどではなく、過去にお世話になったドミナは約5〜6名で、その都度、毎回あらたに会員登録をしていた。

 つまり会員カードは5枚持っていて(無くしたのもあるので現在は3枚)、各ドミナとはそれぞれ専用の会員番号でセッションをしていたのです。

 初めて登録した時の番号が二桁で、最新の会員ナンバーは四桁台なので、15年という歴史の重みを感じる。
 
 それはともかく、なぜ既に会員であるのに、わざわざ1万円もする入会金を毎回払ってまで、こんなことをするのか。

 自分でもうまく説明できないけれど、これは昔からの僕のやり方で、他のSMクラブでも同様のことをしていました。
 
 きっと女王様には、僕がその女王様だけを一途に、忠実にご奉仕しているのだと思われたかったのだと思う。

  バカだよね、自分 (。。)☆\バキ

 もう一つ、プレイ内容は相手によってかわる(異なる)というのがあるでしょう。

 僕がカルテ(ドミナがセッション内容の方向づけの参考にするためのカウンセリング・シート)を書く時は、これからプレイをする、今目の前いるその女王様のことを思って書く。

 例えば、鞭は本当はNGなんだけど、この女王様になら打たれてみたいかも(>_<)と思えたり・・・

 そういう、あやふやな矛盾や不統一性というのは、SMの世界ではよくあります。

 変態性癖の二重人格、いや多重人格かな?

 僕はどちらかというと「妄想系」「メンタル系」なので、SMプレイというのは、そういうブレや微妙な部分を実際のセッションで埋めていく作業だとも考えています。

 そして、SMクラブというところでは、女王様はセッション前に必ず相手のカルテをチェックし、その内容を反映させるようなセッションを考えて下さっていると思っていた。

 少なくとも、15年くらい前まではそう思っていました。

 しかし、ラシオラの優秀なドミナの場合、深読みしすぎてこちらの意図せぬ展開に流れていくこともあった。

 初期のシオラには、個性的でチャレンジ意欲の高い女王様が集結していて、その中に、僕の秘めたる可能性を引き出そうと試みるような、NGプレイぎりぎりのラインにまで追い込みをかけてくるセッションを仕掛けてきたベテランのドミナがいました。この時のある不幸な経験が、僕にこういうことさせているのかもしれません。

 ある時期しばらくSMとは遠ざかっていたのですが、ブログを始めたきっかけの一つは、SMへの「リハビリ」的な意味合いもあったのだと思います。

 再びシオラへと足を運ぶようになっても、このブログをやっている「homer」というのが自分だということはず〜っと隠してきました。

 初期のブログは事務局に削除されてしまって残っていませんが、本来プロ女王様に読まれることを想定して書いておらず、当初はかなりテキトーな内容だったのです。

 だから、カルテをスルーされて酷い目にあったトラウマがあるだけに、カルテよりもっとイイカゲンなこのブログが読まれているという前提では、その女王様とのセッションはできません。

 怖いというのもあるけれど、もともと仮想人格であるはずの「homer」が、マゾ的には実名のような感覚になってしまっていて、それがまたなにやら恥ずかしい。

 恥ずかしいのが好きなくせに (。。)☆\バキ

 セッションはしないであろうフェティッシュ・バーなどのミストレスであれば問題ないのです。
 
 SMクラブで正直に本名で登録する人はまずいないでしょう。

 それと同じで、もうhomerであることは、マゾヒストとしての己の真のアインディンティティーと化してしまった。

 こういう屈折した気持ちは、書いている本人にも意味不明で、きっとご理解頂けないと思う。

 誤解のないよう申し添えておきますが、ラシオラのドミナは全員が朝霧リエさんの親身の指導のもと、努力家でSMの未知なる領域への好奇心も旺盛な、何よりも人としての品格のある誠実な女性たちばかりです。

 そうでない人は採用されません。

 職業女王様としては業界屈指のエリート集団です。

 そんな彼女たちに、僕の書くテキトーな記事を参考にプレイされてはたまったものではありません。

 セッションがうまく噛み合ないのは、僕のほうに非があったと思っています。

 もともとがヘタレですし、エゴマゾ向けの「ゆるい」セッションをきちんと希望すればよかったのです。

 ラシオラではかなり高度なセッションが実現される一方で、相手のレベルに合わせた、それなりにソフトなプレイにも対応してくれます。

 基本的には皆さん優しい女性ばかりですが、意識レベルの高さ故に、シビアな調教になってしまうことはあり得ますが....
 

 とにかくラ・シオラでのセッションは、僕にとってはSMの青春時代に駆け抜けた、ちょっと辛くて切ない、そして甘酸っぱい思い出の一つになっているのです(>_<)


 どうでもいいか、そんなコト(>_<)



 それはともかく、先日、そのラ・シオラの15周年記念パーティに行ってきました。

 十周年の時と違ってこじんまりやると聞いていたのに、行ってみるとライブありオペラあり!

 凝ったSMパフォーマンスありで、極めつけは龍崎飛鳥女王様(京都からはるばる)の緊縛ショーなど、これのどこが「こじんまり」なのよ!と突っ込みを入れたくなる豪華なコンテンツ。

 お客さんも十周年の時とほぼ同じ規模の入り込み。

 国内外から有名無名のM男が集まっており、下は20代から上は70代まで、あらためてシオラの客層の豊かさを実感した。

 さらに、シオラの現役ドミナはもちろん、初期に活躍した丸奇ジュリさんや、数年で惜しまれて退店した元女王様たち、貫禄の飛室イヴさんに、「流しの女王様」ユリイカのゆみこさん、僕がかつて行きそこねたクイーン・ビーの瀬里奈さん(現ピンクリのママさん)、ザ・世界の夕樹七瀬!きら〜ん、有栖川玲奈さんなど、有名カリスマ女王様のお姿が次から次へと目にしみる(>_<)

 その眩しいセンター・コートの片隅でひと際目立つオーラを放っていたのが、やはり、朝霧リエさんであった。

 この15年間、常にSMの中心で愛を叫んできたリエさん。

 先日のブログ記事「20秒の感動とSM」は心に染みました。

 周年事業というのは、わりあい内輪ウケで終わってしまいがちだとも思うのだが、イベントとしてのこのクオリティーの高さは、朝霧リエという一人の業界のカリスマ性と人脈もさることながら、「ポスト朝霧」ともいえる、彼女が手塩にかけて育ててきたドミナたちとの連携プレーの賜物なのであろう。

 要所要所で朝霧さんをサポートし、指示を仰ぐ若いドミナたちの姿が印象に残る。

 新人期のドミナの成長には時間がかかることを熟知しているリエさんが、丁寧に若い彼女たちを指導しているのがなんだかよくわかるような気がした。

 「M男性からは学ぶべきものが多い」とはリエさんがよく口にするフレーズだが、M側も女王様から学び、成長できる双方向的なセッションを可能としているのは、シオラの独自の研修システムやフォローアップがあるからなのだと思う。

 そういう彼女たちとの会話の中からも、いずれは偉大なる朝霧リエを超え、パワフルな存在感の光る次世代の女王様の出現を予感させるような、そんな15周年記念パーティでした。

 僕自身、今にして思えば、シオラのセッションで一皮剥けたのだと感謝しています。

あそこの皮は剥けてないんだけど(>_<)


 ラシオラに花束を!


■ ラ・シオラとともに...おめでとう♡20周年!
ララシオラ


■ シオラ20周年祭に逝ってみた
ラシオラとともに

■ Torture Garden にも逝ってみた(>_<)
Torture_Garden_Japan
  ラシオラの20周年祭へは、こんなスタイルで逝ってみましたが、何か問題ありましたでしょうか?


■ 一期一会
Lasiora_Ad_2010_08.jpg
 10年ぐらい前の、ラシオラの雑誌広告


■ ラシオラのSM 朝霧リエの思想と美学
朝霧リエ

■ SMの女王様に市民権を与えたのは朝霧リエです


■ 今そこにある危機
憧れの朝霧リエさんと



【もしかしたら関連していることもある鴨カモ川エントリー】


■ 女王様に告ぐ! 

■ 職業に貴賤なし

■ SMは風俗か?

■ SMクラブの仁義

■ 女王様はわかってくれない




■ SMを楽しむために

■ よくわかるSM

■ ノーと言えないマゾ

■ マゾ力


■ 顔面騎乗の社会的評価


■ 女王様ブログについて

■ 自分のものさし

■ 読むと指名したくなる女王様ブログ




[ 2012/11/18 12:36 ] 仮性M日記 | トラックバック(-) | CM(0)

「週刊プレイボーイ」に朝霧リエさんが? 

週刊プレイボーイ表紙2012_11

 何気なくコンビニで立ち読みしていたら、現在発売中の「週刊プレイボーイ」に朝霧リエさんが登場しているではありませんか!

 といっても、グラビアではありません(>_<)

 だけど、ちょっとびっくりしました。

 今回クローズアップされているのは、ハリーポッターやダビンチコードを抜いて英国アマゾンで世界最速ベストセラーとなったSM色の濃い官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」

週刊プレイボーイのSM記事_2012年11月(小)

 今月から早川書房で翻訳出版され日本でも売れているらしい。

 先日紹介した「わたしの奴隷になりなさい」と同様、M女S男系で僕的にはたいして興味をそそられないのですが、ストーリーは「支配と服従」という関係性を軸にSM的な本質へ深く踏み込んだ内容のようです。

 この種の変態趣味や性癖のない一般の人々、特に若い女性や主婦を中心に世界中で読まれているらしい。

 こうした世の流れをSM業界の本家はどう受け止めているのか?

 ・・・ということで、朝霧リエさんがコメンテーター的な役回りで登場してくるのですが、記事自体は相変わらずSMをキワモノ扱いしているような軽薄なノリでした。


週刊プレイボーイのSM記事_2012年11月_朝霧リエ


 「SMブーム到来」などという客寄せパンダ的な記事は、出版不況のメディア業界で何年かおきに使われてくるフレーズなので、毎回「ホントかよ」と距離をおいて眺めていたものですが、今回はしかし、朝霧さんによれば、単なる変態ブームではなく、一般の人々の新しい好奇心への間口の広さの一部として、SMが受け入れられるきっかけとなっているのではないか、と鋭く、そして冷静に考察されています。

 5年前のラシオラ摘発以来、大手マスコミには登場してこなかった朝霧リエさんですが、現在は伝説のカリスマ女王様という看板を背負ってプロデュース方面で活躍中。

 リエさんが数年前新宿に出店したアマルコルドは、通りすがりのお客さんでも気軽に入れるようなコンセプトで、フェティッシュ・バーとしては価格破壊の料金システムで話題となりました。

 SMの裾野が広がって、敷居が低くなること自体はよいことなのかもしれません。

 だけど、それがかえって偏見や誤解を助長するようなことにもなりかねない危惧も僕は感じている。

 通りすがりに気軽に顔面騎乗や鞭打ちをやれてしまう世の中って、いいものなのだろうか?

 それはともかくとして、SMをやっているのに、白い目で見られなくなってしまったら、なんかツマラナイような気もするのです。


 どうでもいいか、そんなコト。



【朝霧リエさん関連エントリー】

■ ラシオラのSM 朝霧リエの思想と美学
朝霧リエ


■ ラシオラよ永遠に!

■ 朝霧リエさんの逮捕


 
 
[ 2012/11/15 21:38 ] トピック | トラックバック(-) | CM(4)

SMと芸術の関係について 

 芸術の秋でございます。

 SMの好きな皆さんには、アートもお好きな方が多いと思います。

 最近、東京で鑑賞した2つの美術展をご紹介致します。

 一つ目は「メトロポリタン美術館展 〜大地、海、空4000年の美への旅〜」です。

 ニューヨークのメトロポリタン美術館には何度か訪れたことがあるのですが、世界三大美術館の一つに数えられるこの施設は作品の収蔵規模も世界最大級で、当然のことながら全部を見きれるものではありません。

 今回展示されているのは、比較的おいしいところ取りのようでいながら、地味で知らない画家や、見たことのなかった作品なども多く展示されており、僕なりにけっこう楽しめました。

 作品の種類や数があまりにも膨大なので、そのピックアップの仕方によって様々なコンセプトが可能な美術館です。

 今回のテーマは、人類がその意識をアートとして表すようになった歴史を概観するというもので、古くはメソポタミアやエジプト文明の遺品にまで遡り、新しいところでは印象派やゴッホ、杉本博司の「ボーデン湖」(1993年)など、まさにサブタイトルにあるように4000年の美への旅にタイムトリップできる構成は見事でした。

 アルカディアとは理想郷を意味するギリシア語で、これが冒頭の構成になっており、僕の好きなクロード・ロランやトマス・コールの風景画からこの旅は出発します。

 行ったことはないのですが、アルカディアという有名なSMバーがありますね。

 SM関係のお店のネーミングには、芸術的なセンスを感じることが多いです。

 例えば17世紀の美術・文化様式を表す「バロック」

 これは「ゆがんだ真珠」を意味するポルトガル語が語源だそうです。

 ユリイカや、アマルコルドなども、それなりにアートにとんがっていないとつけられない名称だと思う。


 もう一つは「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」で、こちらは貴族のプライベート・コレクションですが、これも規模が半端じゃなく、個人の収蔵作品数としては世界最大規模とされています。

 戦前まではウイーンで一般にも公開されていたものが、戦後は諸事情により長らく非公開の状態が続き、再び日の目を見るようになったのは2004年になってからだそうです。

 西欧絵画では有名どころの巨匠の絵がずらりと並びますが、本邦初公開の作品もかなり来日しています。

 ていうか、展示作品は全てが初来日で、これまで画集などでも紹介されることのなかった絵画も来ています。

 特に天井画として描かれた作品が、本当に展示室の天井に飾られており、現地で見上げるのと同じような感じで鑑賞できるスタイルが面白かった。

 ドイツの有名な観光地である ノイシュヴァンシュタイン城を訪れたことのある人ならおわかり頂けるかと思いますが、あんな感じで、いつの間にかアホづらで口をぽかんとあけて真上を眺めているうちに、首の痛さで我に返るという…あの感覚(>_<)が懐かしく思い出されました。

 「マゾヒズムに花束を!」的な作品を一つピックアップするなら、やはりこれでしょう。

ホロフェルネスの首を持つユディト


 カラヴァッジョ版の「ホロフェルネスの首を切るユディト」より、クールな表情が、いかにも女王様ぽい感じで、良いと思います。

 というわけで、どこが「SMと芸術の関係」だったのか意味不明ではありましたが、何か問題ありましたでしょうか?


 いずれの展覧会も今年いっぱい開催中ですので、お時間のある時にでもぜひご覧になって下さい。




 【関連エントリー】

■ 近代絵画



■ 名画のエロス



■ サージェント「マダムX」


[ 2012/11/14 21:23 ] 美術 | トラックバック(-) | CM(0)

世界から猫が消えたなら 

世界から猫が消えたなら世界から猫が消えたなら
(2012/10/25)
川村 元気

商品詳細を見る


 読書の秋でございます。

 このブログの読者におすすめできるのかどうかわかりませんが、

 けっこう感動しまスたのでご紹介したいと思います。

 
 実は、隠していたわけではありませんが、三ヶ月前、実家で飼われていた猫が死にました。

 母が18年前に、生まれたばかりの子猫を、たまたま拾ってきた猫でした。

 老衰といってもよかろうと思うのですが、それまでは、ず〜と元気だった。

 突然、足を引きずって歩くようになり、「具合が悪い」と言わんばかりに啼くので、

 母が犬猫病院に連れて行ったら、即入院ということになったらしい。

 その二日後に病院で亡くなったのだという(>_<)

 「容態が急変しました」と獣医からの知らせを受けたのが僕で、すぐさま車でかけつけたが、時すでに遅く、呆然としながら遺体を引き取り、僕は実家に戻った。

 臨終を看取ることのできなかった母は、亡がらが家に到着すると、死んだその猫の口元に、スポイトで自家製の特効薬(ニンニク酒などを調合したもの)を与えた。

 78歳の母のその突拍子もない行動に一種ドキッとしたが、そうせざる得なかったのだろう。

 人は、かけがえのないものを失う時、一瞬、心神喪失状態になるのだとか。

 たまに実家に帰った時に、僕も戯れにかわいがっていた猫だったので、僕もショックだった。

 あの「フーカフーカした感触」がもうこの世に存在しないこと。

 そのコトをリアルに認識できた時、涙がこぼれてきた。

 そういうこともあって、タイトルに惹かれて何気なく書店で見かけたこの本を手にとり、気まぐれに購入して読んでみた本です。

 想像していたのとはちょっと異なる内容でしたが、立ち読み段階でパッと開いたページに、母と似たような描写があり、それでなんのためらいもなく買ってしまいました。

 別にこんなエピソードを書かなくてもよさそうな気もしますが、何か問題ありましたでしょうか?





【あまり関係ないエントリー】

■ 今そこにあるネコ



■ ボンデージ猫




■ サンタ猫

■ 命のキス

■ マゾ猫


[ 2012/11/13 00:26 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(2)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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