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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

顔面騎乗に花束を! 再販のお知らせ 

顔面騎乗に花束をDVD_cover

 北川プロで完売し、すでにデッドストックになって久しい「顔面騎乗に花束を!ダウンロード販売されることになりました。

 これはユリイカでお会いしたみづき桃香さん(現在は六本木 mode et baroque)に主演をお願いし、信じられないことに僕が監督した作品です。

カチンコ打つ監督
「顔面騎乗に花束を!」の撮影現場


 企画当初、そしてリリース時には、ネットでのダウンロード販売は行わず、DVDパッケージ版のみの限定発売ということでしたが、売り切れて在庫がなくなってからも問い合わせが引きも切らず、「ぜひ見たい!」というユーザーの要望に応えるかたちとなったようです。

 この件に関しては北川プロから「ダウンロード版で再販したい」と正式に打診がありました。

 今だから言える正直なハナシ、個人的には複雑な心境です。

 自分では思い入れ以上に、後悔や悲しみ、その他いろいろな感情がごった煮で、気分としては「永久にお蔵入り状態でいいや」という思いはありましたが、まだ見たいというお客さんがいらっしゃるからには、喜んで同意しました。

 ご覧になられた方はお分かりのように、北川プロの他の作品群とは明らかに異色タイプで、

 いい悪いは別にして、

 後にも先にもあり得ない記念碑的な作品だと思う。

↑ って自分で言うことかい  (。。)☆\バキ


 控えめに言っても、顔面騎乗への僕なりのコダワリを詰め込んだ奇跡的な映像は実現してます。

 
↑ ってどこが控えめなんだか  (。。)☆\バキ


みづき桃香_北川プロのスティール
メインのM男はえいちゃん


 しかしながら、本来なら出演予定の全くなかった僕が、撮影最終日に、諸般の事情により突然M男役で登場することになり、ここの部分で僕は悩み、それはなかったコトにして編集しないとか、発売そのもを中止しようとか、いろいろ考えました。すでに莫大な予算が投入されている手前もうナカッタコトには出来ない。

 必死の思いで編集し、ジタバタ悪あがきをしながらも完パケを納品し、表向きではツラっとこいて発売されていたのですが、監督自身は苦悩していたのです。


みづき桃香_10784


 僕が出ているラスト部分に関しては、あまり見て欲しくない気がします。だったら、その部分だけ削除したディレクターズ・カット版で販売すればいいじゃないかと思われるでしょう?

 構成上それも難しく、見られたくないけど、見られたい・・・

 されたくないけど、されてみたい? みたいな、マゾヒズム特有の複雑なメンタリティがここで機能する。

 それに「あのラストがよかった!」という人もいたりして、まいりました...(>_<)(>_<)

 時が経つにつれ心の傷も癒えて、今となっては泣き笑い話ですみそうなレベルに落ち着いたし、再度編集しなおすのもツライものがあるので、発売時のままの状態で再販することになりました。

 いずれにしても、SM的な動画はもちろん、春川ナミオさんへの単独独占インタビューも収録されていますし、まぁ自分で言うのもアレなんですがSM映像史上かつてない画期的な作品であることは間違いありません!

 もしかすると、僕がマゾとしてはプロになりきれなかったラスト部分は、ある意味においては

 マゾヒズムの真実に迫る可能性 を秘めた、

 それはそれなりに価値ある映像と言えるのかもしれない.... 


... とブログには書いておこう。 (>_<) (>_<)


北川プロ・サイトロゴ
北川プロのダウンロード販売のサイト


「顔面騎乗に花束を!」ダウンロード販売のページへGo !
 




If_hM_Bar

【目次】

1 ヘタレMが北川プロの作品を監督したら
2 女王様という名の女優
3 キャスティング
4 北川繚子
5 ある日の会話
6 スタッフ編成
7 S男性のカメラマン
8 女子高生の顔面騎乗
9 別の日の会話
10 M男優
11 女王様とM男の関係
12 タイトル決定!
13 スタイリッシュな女王様
14 主演女王様決定!
15 ついに発売!
16 ジャケットのデザイン
17 DVDの鑑賞ガイド
18 評価
19 後悔
20 安堵
21 またまた、別の日の会話
22 インタビューされてしまいました...




[ 2014/02/23 09:16 ] もしヘタレMが北川プロの作品を監督したら | トラックバック(-) | CM(1)

やっぱり、人はわかりあえない 

やっぱり、人はわかりあえない (PHP新書)やっぱり、人はわかりあえない (PHP新書)
(2009/07/16)
中島 義道 小浜 逸郎

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 マゾヒズムに関しては、「話せばわかる」というのはウソだ。

 いくら丁寧に語ってみたところで、これは絶対に理解されない。

 SMクラブなどで女王様は「わかったフリ」をしてくれている。

 それはそれでありがたいし、感謝するけれど、プロ女王様とのセッションが寂しいのはそこに原因があるような気がする。

 ではプライベートで親しい間柄の主従関係(女王様&奴隷)の場合はどうだろうか。

 やはりそこにも、信頼や好意に基づくポジティブな妥協があるだけで、実際にマゾヒズムという概念について女王様はわかっていない。

 「顔面騎乗すれば喜ぶだろう」程度の認識はあっても、なぜそれがエリック・スタイルでなければならないのか、その根の深い理由まで知ろうとはしないし、そんなの女王様はどうでもいいと思っている。

エリックの体位_1

 僕はそれが問題だとは思わないけれども、例えば、顔の上に座る時には加速度をつけず、逆にだんだん

 お尻の下がる速度をゆっくりしていって、

 M男の顔に接触するギリギリのところでストップし、隙間をあける時間を5〜6秒ないし、可能であれば1分ぐらい(そんなの無理)キープするとか、そういう細かい作法については、全く無頓着だ。

 時には全然呼吸させてくれない女王様もいて、それもそれでクールな女王様として、受け入れることが可能なのがマゾヒズムなのである。

 このことは一般の人間関係や人とのつきあいにも言える。

 お互いの違いを認識し、わかりあえないことを前提にしていれば、トラブルを回避することができる。
 
 逆に言うなら、わかりあえるなどと勘違いすることが、多くのトラブルの原因にもなっている。

 わからなくても、さもわかったような顔をして話を聴くというのは、上等な人間関係構築のスキルなのだ。

 人間関係を切りたければ、「ワカンナ〜い」と突き放せばいい。人の話を聞かない(無視したり・スルーも含めて)のは、絆を断つ最短で最良の手段であろう。

 どんなに言葉を尽くしても、わかりあえないことはある。

 だからといってコミュニケーションが不可能だとか、無意味なのではない。

 わかりあえなくても、個々のセンスで感動を共有することは出来る。

 わかってもらえなくても、萌えてしまうのがマゾヒズム。

 マゾほど素敵な性癖はないのである。

 だから女王様、お願いします。

 ツマンナサそうな顔をしててもいいから、お話だけは聞いてくらひゃい(>_<)

今ここ ↑
 




■ 女王様はわかってくれない?

■ マゾ力

■ 悩み相談

■ 身体も心もボクのもの


身体も心もボクのもの ~はじめてのSMガイド~身体も心もボクのもの ~はじめてのSMガイド~
(2009/05/18)
三葉

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[ 2014/02/20 09:20 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(0)

人間犬 

あんたは犬よ!

ルーシー:「あのね…あんたは犬よ、これからもずっと犬なのよ!」

スヌーピー:「元気が出るね!」

 別にこれまで隠していたわけではありませんが、僕にだって犬のように扱われてみたいという願望ぐらいはあるのです。
 
↑ って、偉そうに言うほどのことじゃない  (。。)☆\バキ


あんたは犬よ!_17

 俗に馬派・犬派・豚派の三大マゾ願望などとも言われるようですが、僕はどちらかというと、

 かろうじて人間扱いされる奴隷願望 

という感じで、人間としての尊厳は残しつつ、それを踏みにじられ、恥ずかしめ(辱め)られる状況の中で、女王様を崇拝し、服従するのが好きなのです。

あんたは犬よ!_18

 マゾッホの小説「毛皮を着たヴィーナス」の世界のように、

 まず普通の人としてポジションがあってから、

 「奴隷」という立場に自ら志願し転落し、何やかやと命令される項目の中に馬になりなさい!とか犬がある。

 いったんセッションに突入してしまえば、その流れでもって執事や召使い、囚人、家畜、人間椅子(人間家具)、はたまた人間便器になったり、いろいろあるでしょう。

 おそらく僕のベースにあるのは「奴隷願望」ですが、奉仕系であって「拷問される系」はありません(>_<)

↑ そんなの勝手すぎ  (。。)☆\バキ


あんたは犬よ!_23

 SMクラブなどでは新人の女王様でも当たり前のように首輪をつけてくれたり、特に何も言わなくても犬のように扱ってくれますから、あえて希望する優先順位に「犬」がたまたまランキングされていなかった。

 人によってツボの位置が異なるだけで、基本は同じ被虐感から発生するファンタジーであり、馬・犬・豚などと大雑把に分類されたりするけれど、もちろん実際にはもっと細かくて複雑であるのは言うまでもありません。

Human_dog_004_edited.jpg

 同じ犬でも、ペットのように可愛いがられるのか、野良犬のように虐待されるのか、舐め犬か、放置犬か、さらに繊細な妄想の世界が広がっていく。

 僕はおそらく犬になりきれず、人間なのに「なりすましの犬」状態でお仕置きされてしまうのがいいネ!

 ↑  我ながら意味不明な願望だ 

あんたは犬よ!_7

 ここでもCFNM、つまり着衣かどうかが問題となるのであろう。

 普通、犬は服なんて着ない(最近は着衣でお散歩している本物の犬もいますが)

 服を着ているからこそ「人間犬」であり、全裸で犬状態になるのとはまた別の感動があるような気がする。

あんたは犬よ!_8

 女王様が全裸っていうのは、どうよ? ありえないでしょ?

あんたは犬よ!_1

 まぁ、別にどうでもいいか、そんなコト。

あんたは犬よ!_9

 ちなみに関東地域は雪で大変でしたね。あの大雪の日、僕は東京にいたのです。

あんたは犬よ!_10

 おしゃれな都市景観も雪景色に埋もれると、僕の住む田舎と同じで胸キュンものでした。

あんたは犬よ!_11

 パブリックな場所で、これは・・・ 着衣ならやってやれないコトはないのでしょうが....

あんたは犬よ!_12

 僕はやっぱり「密室派」で〜す(^^)

あんたは犬よ!_28

 インドアなら全裸にもなれるしネ ( ← 結局裸になりたいんじゃん)


あんたは犬よ!_25

こんな感じの2ショットを撮られてみたいです

あんたは犬よ!_5


あんたは犬よ!_6


 周囲に人の気配がない場所で、着衣ならやれる。やらないかもしれないけど。


あんたは犬よ!_3


 腰を痛めてしまってもうお馬さんごっこは無理なので、これからは、人間犬として頑張ってみようかな・・・などと思っているのですが、何か問題ありますでしょうか?


懐かしのSMいろはカルタから




 人間犬をテーマとしたようなSMバー(ファンタジー・バー)が兵庫県にありました。
Delusion_Land
デリュージョンランド



 店内では、希望者は首輪をつけられて、四つん這いでフロアを案内されるようなイメージです。

 僕の住んでるところからはちょっと遠いのですが、一度行ってみたいかな〜という気がする。



■ 犬になって女王様と散歩


■ 聞くとマゾになる音楽・わたしの犬    人間犬願望を刺激してくれます
PU_My_Dog.jpg
 
[ 2014/02/18 21:16 ] Photo | トラックバック(-) | CM(1)

イカす女王様天国・イカ嬢 

ユリイカ・スタッフ募集の件

 前回はユリイカのM男さんについて書いたので、今回はイカ嬢(ユリイカ嬢=ユリイカの女王様)について書いてみます。
 
 別にこれまで隠していたわけではありませんが、僕は本当にシャイなほうで女性を後ろの方からジトーと眺めては、勝手な妄想を膨らますタイプ。女性の方からすれば、ストーカーみたいなキモイ野郎ですが、後をつけたりしたことはありません。


キモイ


 それはともかく、ユリイカ後夜祭イベントで、ボンデージ姿はキマッているのに、どことなく地味な印象の現役イカ嬢に目がとまりました。

 撤収間際にその彼女が、さらに地味な普段着姿 で通りがかったので、

 ちょっと勇気を出して「お疲れ様でした」と声をかけると

 「あ、私フツーの人です」

 という妙なリアクションが微笑ましく、素ではこんな感じでもS女としての一面を持っているのかと思うと、思わずワクワクしてしまった。

 お客さんとしてユリイカに来ていて「興味はあるけど未経験」のS女候補みたいな人がスタッフになられるケースもあるようです。(女性客も安心して遊べるお店です)

 ユリイカというお店は「M男の聖地」とも言われるように、女性を崇拝したいお客さん(M男だけとは限らない)が集まる女性上位の場ではありますが、女性だからといって自動的に崇拝してもらえるかどうかは、何とも言えない。

 「女王様募集中!モードのM男」が集まってくるのは確かで、女性からすれば女王様度(女子力)が試されるような面があります。

 ユリイカのスタッフ(イカ嬢)には、最初からプロっぽい女王様もいますが、誰がどうみても普通のお姉さんっぽい人もいて、その玉石混淆のバランスがよい。

 不遜な言い方を敢えてすると「磨けば光る玉」がゴロゴロしており、ある程度のコダワリを持ったM男には別の楽しみ方もある。

 M男からのギラギラした熱い視線を、スポットライトのように四方八方から浴びることによって、イカ嬢たちの女子力が磨かれていくのだと思われます。

 同じことがM男側にも言えて、様々なタイプのイカ嬢やS女性客に囲まれて「M男度」が試されるインタラクティブな空間がユリイカです。

 もちろんSMクラブではないのでプレイ経験は必要なく、する必要もない。

 ただM男から見つめられ、崇拝され、カミングアウトされ、勝手に妄想されるリスクはある。

 もしかすると、ちょっとエロティックな流れへと展開する可能性はなきにしもあらず。

 それでもイニシャティブは常に女性側にありますし、品位と節度の保たれた大人の社交場ですから、心配することはありません。

地味な女の子でも、イカす女王様になれる。

 *注 M男を「逝かす」女王様という意味ではない


 もちろん、逝かせてくれてもかまいませんけど・・・  (。。)☆\バキ




ユリイカのおもてなし


 理想とするパートナーに出会えるチャンスもあるのではないでしょうか。


ユリイカ・スタッフ募集




■ マゾの社交場・ユリイカのM男

■ ユリイカ10周年・後夜祭の速報

■ ユリイカ十周年に寄せて









[ 2014/02/16 08:51 ] つぶやき | トラックバック(-) | CM(0)

マゾの社交場・ユリイカのM男 

M男の聖地

 僕が生まれて初めて、実物のM男とナマで接近遭遇したのは、北川プロ主催のイベントに招かれた時で、これもほぼ十年前のことです。

 この種のイベントでは、運営をサポートする奴隷スタッフの地味な活動が欠かせません。
ユリイカ周年祭でも、バックヤードでのM男さん達の動きが光っていました。

 北川プロに比べると、ユリイカのM男さんは「草食系」といった印象を受けましたが、そのルックスとは裏腹に、濃い持ち味を生かした才能で、周年祭成功に多大な貢献をしていたように思う。

 ゆみこさんが信頼を寄せる数名のM男スタッフさんと、今回は打ち上げでご一緒する機会を得ました。

 なんとなくムッツリしてたり、人見知りしそうな、ガードが硬そうで実はユルそうな・・・いろいろなタイプの方がいました。
 
 特に何かを語るでもなく、ごく自然に打ち解けた雰囲気になれるのは、北川プロの場合と一緒で、お互い何も知らなくても「あんたのコトはわかっているから」みたいな(実際にはわかっていなくとも)

 アウェイから飛び入りで参加している僕の存在に、実際には気まずい思いをしていたのかもしれないけれど、それを表に出さないところが大人である。

 その中の一人、ホコ天と呼ばれる人物は、ユリイカ開店前からのブレーンで、周年祭公式カメラマンです。

ホコ天さんが着ていたシャツには公式IDが! ↓
ホコ天


 その偉大な公認カメラマンに厚かましくも、ゆみこさんとの2ショットを撮ってもらいました。

ゆみこさんと十年祭で


 僕はカメラ映りは悪いほうなので、普段は人に撮ってもらった自分の写真があまり好きになれないんだけど、ホコ天さんに別撮りして頂いた「素顔バージョン」は、我ながらいいネ!と思った。

 カメラマンの人柄がよいと、モデルもリラックスしていい表情を出せるというあの構造が理解できたような気がする。

 長年にわたり僕は、M男(あるいはマゾ)であることに引け目や負い目を感じてきました。

 マゾヒズムは、自己のコンプレックスの裏返しのアイデンティティ。

 このブログはそういうイジケタ気分を解放するために始めたようなものでした。

 数年前にユリイカでカミングアウトして、一瞬は弾けたような気がしたが、やはりどこかで劣等感を引きずっていた。

 匿名性という仮面に隠れていても、公の場でのマゾとしての自分の立ち位置がよく見えない。どうも素直になれない。

 本当は素直になりたいと願ってはいるのに・・・

告解

 後夜祭で日本三大M男のがっちゃん氏がステージに呼ばれた時、

「僕はM男じゃない!」


 と、大真面目におっしゃるので会場の笑いをさそっていましたが(あそこまで偉大だとシャレになるんだけれど)、僕のように中途半端すぎる「M男」は、たんなるヘンタイ野郎でしかない。それも最低の。

 だからこういう場所でナイス・ガイのM男さん達に会うと、よけい卑屈になってしまいます。

 それなのに、不思議とくつろげて、そこに集う人たちに親しみを感じられるのが、ユリイカのマジックなのでしょう。

 この場所にくると、ヒネクレタ自分が少しは素直になれる。

人に言えない性癖を共有できる空間としてユリイカは最高で

 そこに集まる人々も最高な人たちです。

 その最高な人たちが、たまたまM男だったりする。

 夕樹七瀬女王様に言わせると

夕樹七瀬 サイテーで、ヘンタイで、最高だぁ〜!(>_<))

 な人々。

 だから、僕みたいなサイテーのヘンタイでも、その仲間入りができそうな希望を感じます。



*現在(2014年2月)ユリイカではスタッフを募集しているようです。
ユリイカ・スタッフ募集
 詳しくはお店にお問い合わせ下さい。

↑ いいお店です





■ ユリイカ十周年に寄せて

■ ユリイカ10周年・後夜祭の速報


[ 2014/02/15 12:20 ] 仮性M日記 | トラックバック(-) | CM(2)

ユリイカ10周年・後夜祭の速報? 

映画「タクシードライバー」から

 東京都知事選をよそ目に、新宿某所ではSM界のビッグイベントが行われていた。

 先日も書きましたけれども、ユリイカをよくご存知ない向きにあらためてご紹介しますと、いわゆるSMバー的なお店としては後発で、今からちょうど十年前の2004年2月、池袋にオープンしたフェティッシュサロンです。

 その母体となったSMサークルや開店当初の動きにこそ怪しげな雰囲気が漂っていたものの、まっとうなお店で、

M男的顧客満足度の高い、魅力的なお店として注目されるようになります。

 このタイプとしては比較的ユルめというか、当時の老舗同業店やSM関係者からは

「ド素人がやっているケシカラン店」

 などといった冷たい視線で見られていた時期もあったようです。

 しかし客層には優良で濃いドマゾが多く、「日本三大M男」などの超人達人的マゾヒストが常連のスゴい店です。

 当初、僕はナカナカ行く勇気が出ず、しばらくは店のホームページなどを傍観しつつ様子をうかがっていたのでした。

 十年前、つまりこのブログを始めた頃の僕は内気でシャイな仮性マゾだった(今もだけど)


カミングアウトしたいのか?

 お客に「カミングアウト」させる(無理強いはしない)という、当時としては新しいコンセプトで接客してくれる女王様(イカ嬢=ユリイカのミストレスという意味)たちによる誠実なおもてなしは、僕のように「恥ずかしがり屋さん」的なM男には向いていると思う。

 初めてのお客さんでも安心して遊べます、

 
・・・ って僕が言うこっちゃないか  (。。)☆\バキ
  

俺は女王様じゃないぞ

 一方で、店内には本格的な吊りの設備とかもきちんとあり、「吊って下さい」とお願いすれば、もしかしたら吊ってくれるかもしれないし、くれないかもしれない。

 そんなコトは場のムードやイカ嬢次第、お客さんとの距離感しだいですから、お店としての属性に意味はないと思います。

 その「ユリイカ10周年 After Party & 鏡ゆみこ聖誕祭」に行ってきました。

 新宿のクラブ(SMクラブではなく、昔風に言えば  スコ みたいなとこ)を貸し切りにして、大雪後の混沌にもかかわらず百人近いお客さんが集まりました。

 これはかなりクオリティの高い、感動的なイベントとなりました。

キモイ

 先立って開催された通常の周年祭に訪れたお客さんにのみチケット購入が許されるという、ややクローズなイベントです。

 この「あえてクローズ」なところがおそらく画期的で、そこにいる人々は先週の周年祭に訪れていた常連さん達だけなので、心がオープンになれる。

 個人的には見ず知らずでも自然と和めるアットホーム感が心地よい。

 すでに卒業した、かつてのイカ嬢たちも同窓会的に駆けつけ、伝説のアイドル女王様・夕樹七瀬のきら〜ん☆ライブには大爆笑。彼女は独特の女王様フェロモンをまき散らしながら、お祝いにこしらえたのであろう「吉本興行ネタ」で会場を沸かせる。随分以前から好きだったけど、惚れなおすと同時に、憧れの女王様的イメージが音を立てて崩れてしまったけれど・・・

オマエ変態か?

 お店の周年祭というと、身内の仕切りで流れがチグハグになってもそこはご愛嬌となるんだけど、ユリイカのこれは違った。9周年で編集された丼本のイベント版といった感じで、素人には真似のできないザ・プロフェッショナルな作りで本当に凄い。

 舞台裏のオペレーションを担当していたスタッフの采配も、目立たないところで光ります。

 DJの選曲もよかったし。

 何と言っても、イカ嬢たちの歌やダンスがどれもこれも本格的で、これにも驚いてしまった。

 前半に登場した和ルイ子さんの歌は、声楽の基礎をしっかりと押さえた重みのあるオペラでマイクなしでも迫力満点。元イカ嬢・エイミーさんが奏でるピアノの調べにのせた素晴らしい歌声には圧倒されました。

 意味不明の沢田研二も懐かしく、ベリーダンスやトリを打ったゆまさんのコンテンポラリーダンスもお見事。

 後半にご登場の 朝霧リエさん。

 彼女はもちろん旧イカ嬢ではありませんが、まるで現役のフレッシュ女王様のごとく、キャピキャピ(←死語?)したノリではしゃぎまわる。

 この人はもともと無邪気で子供っぽいキャラではあるけれど、全く年齢を感じさせない。

 久々に往年のカリスマ女王様が本格的鞭打ちショーを見せてくれるのか?と期待度100パーセントだったんだけど、ひょうきんなお笑いネタでがっかり(>_<)

そうなのか

 会場にいたM男たちを次から次へとステージに上げて、ゆみこさんと両サイドからビンタするという(暖かい?)企画で面白かった。

 僕は、個人的にユリイカの十年を振り返るショート・ムービーを編集して贈呈しました。お店のサイトに掲載されている写メダイアリーの古い画像からピックアップしたスライドショー。

 最初はユーミンの「あの日に帰りたい」をBGMにして名曲アルバム風にしようと思ったのですが、構成していて自分勝手にしんみりしてしまい、「これはお祝い向きでない」と路線を変更。

 笑いを取りにいくネタを思いつき、映画「タクシードライバー」のワンシーンをカスタマイズし、「イージーライダー」の「ワイルドでいこう」の音楽を使って、ノーテンキな映像に仕上げてみました。映画大好きのゆみこさんにはウケると思ったんだけど、来場者にはどうだったかな?


いいところを教えてやる


 しんみりバージョンは、ユリイカ初期の歴史をよく知る古い会員さんが作っていたのでちょうどよかった。

 このムービーはイベントの冒頭で上映されて好評だったらしく、後半で再び朝霧さんのMCにより紹介されたので、感無量でした(>_<)


ユリイカに行きな


 いよいよクライマックスに近づいた後半、日本三大M男たち(の一人、馬之介さんは突発的事情でドタキャン)がステージに呼ばれる。

 日本SM界の黎明期からの生き証人、がっちゃん氏と巨泉さんのお2人の年齢はもう80歳近い。

 その巨泉さんの祝辞の言葉がまた心に染みた。

 ユリイカ十周年のお祝いを述べた後、こんな言い方で締めくくったと思う。

 「私はもう高齢で、まもなくお迎えが来くるわけですが、ご来場の若いM男性の皆さん、

 どうかいいM男になって下さい。

 いいM男がいないと、いい女王様が育たないのです。

 いい女王様が育たないと、私は安心して死ねません」



 確か、このような趣旨のことをおっしゃっていました。

ユリイカに行こうオープニング


 僕もすでにいい年したオッサンなのだが、巨泉さんよりは20歳以上若いわけで、今さらながら、いいM男になりたいものだと心に決めたのでした。

 ユリイカのようなお店で「M男度」を磨くことにより、いいM男になれるはずです。

 その証拠に、実際ユリイカにはいいM男が集まり、いい女王様が育っている。

 だからといって、僕がいい女王様を育てられるとは思っていないですが(オコガマシい)

 せめて、いい女王様と、いつの日にか出会うことが叶えばと...(>_<)


 だからまた、ユリイカに行こう。


ユリイカで行こう!


 蘭花さんを筆頭とするスタッフの皆様、お手伝いのM男諸氏、ゲストならびに関係者の皆さん、お疲れ様でした。

 感動的な十周年イベントでのひと時を過ごすことができ、感謝しています。

 ありがとうございました!


監督@鏡ゆみこ




ユリイカ6周年



ユリイカ7周年スライド


ユリイカ8周年スライド




【関連エントリー】

■ SMサロンに初めて行ってみる
  
僕が初めてユリイカへお邪魔した時のエピソード


■ ラシオラのSM 朝霧リエの思想と美学
朝霧リエ


■ 粋な会話をしたい  この時はゆみこさんは不在で、七瀬さん、桃香さんと初めてお会いした

■Go ゴー!池袋 丼本ゲット
丼レシピ本 ゆみこフォト 昨年のユリイカ9周年祭関係記事




[ 2014/02/10 17:36 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(3)


プロフィール

筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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