
先日、
アンディ・ウォーホル展を観にいった後、その足で噂には聞いていたM男の祭典
「Domina-Trix 8」をのぞいてきました。
日程がたまたま重なっただけで、僕の本来の目的はウォーホル展であり、Domina-Trix 8には「ついで」に行ってみただけですから(>_<)
↑ そんなコト誰も聞いてないって (。。)☆\バキ この種のイベントは、六本木辺りで行われそうなものかとも思われますが、南青山だったとは意外です。辿りつくのにもの凄い苦労しました。
地下鉄・表参道の駅から歩いて4〜5分ぐらいの上品な静けさの漂う住宅地の一角、根津美術館の裏手の路地にその
会場はあった。おっかない黒人のお兄さんが「ここはオマエみたいな田舎者の来るところじゃない」みたいな睨みを効かせて立っている六本木のクラブもありましたけど、ここでも似たようなIDチェックが行われていました。
すぐ近くにはジャズクラブとして名高い
BlueNote Tokyoや岡本太郎記念館などがあります。
このわかりにくいロケーションが、恥ずかしがり屋さんのM男にとっては好都合なのか?
いや、違った。
恥も外聞もないツワモノM男がわんさかワンサカ押し寄せて、会場は芋荒い状態。
今回で8回目を迎えるこの催し、最初の頃はどのように振る舞ったらよいのやら戸惑いがちなM男も多かったと伝え聞きます。
しかし、パンツ一丁で全頭マスクのコスプレよろしく、マゾ・オーラ出しまくりのM男さんたちが、所狭しとひしめきあっておりました。
レイザーラモンHGみたいな人がたくさんいる。
スーツ姿の平凡に見える人も見かけるのですが、そういう人も一皮剥けばドMなんでしょう。
そしてところどころに、光る腕輪をしている女王様がいます。
ワンコインSMといって、5百円で「ご調教券」を購入すれば、会場にいる有名女王様にプレイを申し込むことが出来るシステム。
都内のSMクラブやフェティッシュ・バーに所属する女王様がキャスティングされ、ボンデージルックで会場内を闊歩している。
プレイ可能なミストレスには、目印としてその光るリングが腕に装着されているというわけ。
人気のある女王様には申し込みが殺到するけれど、そうでない女王様には声がかからないのが一目瞭然となる残酷なシステムとも言えそうです。
新宿 Amarcordのグラデスカや 六本木 mode et Baroqueのミストレス、、池袋ユリイカのイカ嬢の姿もありました。
それほど広くはない会場のあちらこちらで、調教券でプレイ申し込みをしたM男さんが顔面騎乗されたり、鞭で打たれたり、人間椅子になったりしています。
信じられないことに、実にほのぼのとしている。
それを見ている周囲の人々も、なんの違和感もなく歓談したり、飲んだりしながら過ごす。
今や女性上位のフェティッシュ・バーでは珍しくもない光景となりましたが、このように大々的にされてしまうと、戸惑ってしまうのはやはり歳だろうか。こういう場所に行くと決めるだけでも相当な決心の必要な僕にとっては別世界のようであります。
うらやま・・・、じゃなくて、ちょっとついて逝けない。
僕はこのような公の場所で弾けるのが苦手です。
以前、何かの(まともな)
デモ行進に参加したことがありましたが、基本的な性格として僕はやっぱり「ムッツリ」なのかもしれない。
愛好者だけの閉じられた空間とはいえ、パブリックな場所での顔面騎乗とかには違和感がある。

とかナントカ思いつつも、
(念のために) ちゃっかりとご調教券だけは2枚ほど購入しておいた。
お目当てのミストレスの周辺を、遠回りにウロウロしてみたりなんかして(>_<)
だけど、きちんと意思表示しないと(例えば跪いて見上げるとか)スルーされてしまいます。
結局そういう勇気が出ませんで、チケットは記念に持ち帰ったのでした。

手作り感がちょっと貧乏くさいプレイ申し込みチケット 宴たけなわのステージではショータイムも始まり、混雑度はマックスに。
深夜2時頃、山手線のラッシュアワーのような空間に、なんとなく居場所の見つからない僕は、引き上げることにしました。
そのちょうど帰り際に、お店がひけて池袋から到着したばかりのユリイカのゆみこさんとバッタリ遭遇。
彼女は知り合いの女王様がそばを通るたびに僕のことを紹介してくれるのですが、その中の一人に、ナントもう十年以上昔に指名したことのある有名ミストレスがいました!
ゆみこさんは、僕のぎこちないリアクションから何かを察知したのか
(会うのは)
「初めてだよね?」と真顔で質問してくるので、僕は答えにつまり、
「う〜ん、じ、実はその〜・・・」
向こうは覚えているわけないけれど、かつてプレイ経験があったことがバレてしまった。
こういう過去バレが一番恥ずかしい。
ゆみこさんもその女王様も笑いながらこの件は流れてくれましたけれども(ありがちなシチュ?)冷や汗の出た瞬間だった。
昔のSMプレイって、あまりいい思い出がないのである。
女王様デビュー当時のアイドルのような初々しい記憶しか残ってなかったけれど、今や人気女王様として君臨されている眩しいお姿に、「全然変わっていませんね」と言うのがやっとでした。
ゆみこさんの気の利いたご配慮で、最後の最後に「プチ恥ずかしい思い出」を持ち帰ることができてよかったです。