顔面騎乗という言い方もずいぶんとポピュラーになりました。
しかし僕は今でもこの言葉が、ナカナカ口に出せません。
声に出したくない日本語ですが、昔はコレが言えなくて苦労しましたし、泣きました。
苦しまぎれに「女王様の椅子になりたいです!」と言ってみたら
四つん這いにさせられて背中に座られたりして。( >_<)
まあ、
それもアリ なんだろうけど、
僕の本当の気持ち、「心の闇」がわかってない。
↑ そんなの、誰もわからんって そういう貴重な(=イタイ?)経験をしてからです。
春川ナミオの絵をSMクラブに持参するようになったのは。

女王様に「こんな感じで・・・」と、ためらいがちにお願いする。
こういう絵を人に見せるという行為自体が、たいへんに
恐ろしい時代 でした。
この絵と同じようなコトをして欲しい!という隠されたメッセージ。

これは特に隠されているとは言えないけれども、メタ・メッセージがある。
ただたんに顔の上に座ってもらって、それで「ハイ、おしまい」というわけではない。
初めての時はもうそれだけで、その一瞬だけで満足してしまいましたが、顔面騎乗されている間には、多くのドラマがあります。

メタ・メッセージとは、本来の意味をこえて、別の見方・立場からの意味を与えるメッセージ。
よく使われる例に、思春期や児童期に好きな異性をいじめるというメッセージは、「好意」というメタメッセージがあります。
メタ・メッセージはスムーズに伝わらないし、誤解されることも多い。
顔面騎乗のメタ・メッセージにはいろいろありますが、「羞恥心」であったり「圧迫感」であったり、あるいは死と隣り合わせの「窒息感」もあるのかもしれない。

根底には舌奉仕の願望が隠されていますが、人によってはそこに癒しや「お尻の奥には何があるんだ?」という探究心を追求する場合もある。
M男に限らず、男性にとって女性のお尻は神秘的でミステリアスな存在。
己のマゾヒズムを充足させる手段として、奉仕活動から奴隷、家畜状態、物体(便器)化などなど、実に様々なリビドーがある。
そんな偽善的なことを言う前に、ひとたび女性が男性の顔の上に座ったなら、次にどのようなアクションが期待されるのか。それは明らかでしょう。

そこのところは、言わなくてもわかって下さいよ〜(>_<)みたいな...
SMクラブには、そのメタ・メッセージをわかってくれない(受け取ってくれない)女王様もいらっしゃいます。そのこと自体は別にいい悪いの問題ではありません。
メタ・メッセージの理解力の有無、受け取る気持ちのあるなしは別の次元になる。
シンプルに言うと、タイミングや相性、あるいはたんなる「やる気」の問題でしょう。
こちらとしても、メタ・メッセージをくどくど説明する勇気はないし、そうなるともうそれは「メタ」ではなくなってしまいます。

あからさまに説明すると、情趣が消えてしまう。
本来的には説明不能な世界です。わかってもらえなければ、それまでのこと。

ある程度のことはわかっている。わかられていると信じることにロマンを感じます。
本当は、ストレートに自分の気持ちを正直に言えれば、苦労しないのだけれども・・・。
「貴女が好きです」ときちんと告白する前に、(それがナカナカ言えないから)食事に誘ったり、鞭で打たれたりしてデートを重ねるのはごく普通に一般的に行われていることでしょう。
顔面騎乗は、
「好きです」と、告白するのに似ているような気がする。
↑
似てネ〜ッよ (。。)☆\バキ 無理をせず、かといって手抜きもすることなく、メタ・メッセージの交流が実現できれば、それは素晴らしいコミュニケーションだと思います。

↑ のメタ・メッセージが コレ ↓
【顔面騎乗関連記事】■ 顔面騎乗の起源と歴史■ 顔面騎乗の社会的評価 ■ 顔面騎乗に市民権を与えた男 ■ よくわかる顔面騎
【大好評「試験に出る!シリーズ」】■ 試験に出る春川ナミオ■ 試験に出る顔面騎乗 ■ 試験に出るSM
■ 文豪座談会

明治の文豪も愛した顔面騎乗
■ 別の日の会話

北川プロのCEO、北川繚子さんが語る顔面騎乗論。舌奉仕は顔面騎乗において是か非か?