
M男性にはマザコンが多いというのが一般的な通説だとか(
マゾコン?)
しかし、これは普通の男性にもあてはまるので一概には言えないと思う。
多くの男性はマザコンだから、M男にもマザコンが多いというだけの話。
つまりマザコンのS男性もいるわけで、M男だからといってマザコンとは限らない。
ただ、サディストよりも、マゾヒストがマザコンである確率は高いのかもしれない。
もしマザコンを見抜くコツというものがあれば、それはマゾを見抜くコツにも応用できそうです。
アマルコルドの早川舞さんが、ズバリ
「本当のM男を見分けるポイント」という記事を書いている。
彼女の言うことが全て当てはまるとは思えないですが、まあまあいい感じの分析をしている。(この件に関してはいずれ本人にツッコミを入れたいと思う)
マザコン野郎は本人にその自覚のない場合が多く、母親の過干渉を無意識に受け入れているだけで、それをことさら隠そうともしない点が痛い。
それに比べると、マゾヒストは自分の性癖をよく自覚しており、普段はそれを巧みに隠そうと必死ですから、それを「見抜く」というのは、マザコンを見抜くよりは難しい気がする。
フロイトによれば、多かれ少なかれ、男の子はマザコンに、女の子はファザコンに育つ(らしい)。
マザコンは正式にはエディプス(オイディプス)・コンプレックスと言って、(ファザコンは「エレクトラ・コンプレックス」という)異性愛が前提です。
少なからず女性にもマザコンはいるので、専門的なことはよくわかりませんが、SMの場合は同性愛もありますし、より屈折、倒錯しています。
フロイトの学説を批判する気はありませんが、いずれにしても、子どもの成長に両親の影響が大きいのは当たり前で、それがSM気質の発生や取得にも関連があるのも当然です。
だからといって、ファザコンの女性にS女が多いとかどうとか、そういう話にはあまりならないでしょう。
例えばこういう話もよく耳にします。
普段は全てに対して主導権を握りたがる(Sっぽい)男性が、性行為の時だけ受け身になったり甘えたがる傾向があるという。
昔からよくある俗説に、政治家や医者にマゾヒストが多いというのもここから来てます。
逆に、普段はおとなしく控えめな男がセックスの時だけ攻撃的になるとか。
「Mだから、Sだから、〜である」というような定義は、あまり意味や普遍性がない。
人には誰にでもMとSの両面があり、特定の誰かに対してMになったりSになったりする、というのが僕の持論、というか一般的によく言われていることです。
つまり何かを根拠にして相手がMかSかと定義するのは無意味で、それを見抜くコツなんてものも存在しない。
人それぞれだから。
重要なのは相手がMかSかでなく、MとSの両面性があることを前提に、自分に対してM性をさらけ出せる人なのかどうか。
それを知るための「観察力」が、コツと言えば言えるかもしれない。
ユリイカみたいなフェティッシュバーに行くと、そこにはM男性を名乗る(カミングアウト・サロンだから)人がいますが、見た目だけでは「え〜?この人本当にMなの?」みたいな意外性を目の当たりにできて面白い。
キワドい質問をされた時のリアクションや雰囲気でなんとなくわかる時もある。
命令口調で目がトロンとなったり。
僕の場合、答えに詰まって黙っていると
「何とか言いなさいよ!」、と静かに詰め寄られたりすると、もうイチコロです(>_<)
それでも、その女性に虐めてもらいたいとか、「女王様像」を求めているわけではない。
ここがヤヤコシイ部分で、もちろんそういう場合もあるけれど、その女性の持つS性に惹かれているのであって、その女性自身を好きかどうかは、これはまた別問題になると思う。
相手によりけりなんだけど。
だから、やっぱり「人それぞれ」なの。
もしもSM的な意識を抜きにしてその女性が好きになってしまったなら、普通の男女交際を望むのか、女王様になって欲しいのかの葛藤が生まれます。
真性マゾヒストであれば対等な男女関係でなく、不平等な主従関係を望むのでしょう。
僕は「仮性」マゾだから、そこまで徹底する気にはなれない。
対等な男女関係、あるいは男性上位のポジションから、奴隷契約を結び瞬間的に転落する過程を好むとか、何かとやっかいで複雑で未知なる項目が絡んでくる。
矛盾もあるし、合理性はない。 愛にも同じようなことが言えますが、SMを恋愛感情の一種と見る傾向が、ここ数年の傾向としてあるように感じます。
特に若い人たちによるSMのポップ化とリンクしている。
愛の問題となると、これはもう宇宙一のミステリーの世界です。

M男を見抜くコツがわかれば、宇宙の真理も解明できるでしょう。
マゾヒズムとは心の闇の奥の底にある魂のブラックホールであり、高速で膨張している。
そう簡単には見抜けないし、見抜くためには光よりも高速の判断力が必要になる。
もし見抜くコツが発見されても、マゾヒズム自体が光の早さで膨張しているので、追いつくのは難しい。
ビックバンもヒッグス粒子も、驚異的で粘り強い観察から発見されました。
M男を見抜くためには、辛抱強く相手を観察するしかない。
観察されるのを好むのも、M男なのです。
S女性の見分け方はわりあいに簡単
