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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

月別アーカイブ  [ 2016年03月 ] 

アームチェア・マゾ 

アームチェアマゾ_2

 アームチェア(肘掛け椅子)にはちょっとした思い入れがあります。難関の公立高校合格祝いに、両親が書斎机と一緒にプレゼントしてくれました。机は父のお下がりでしたが、椅子は当時の値段で10万円ぐらいする立派な新品で、座り心地は抜群。まぁ、たくさん勉強してもらいたいという親バカ心だったのだと思います(笑)

 なのに、そのごたいそうな椅子に座って最初に読んだのは沼正三の「ある夢想家の手帖」でした(苦笑)

 しかし、もっぱら漫画やSM関係本ばかり読んでいたのに、高校時代からまっとうな読書量が飛躍的に増え、大人っぽい難しい書籍を読むきっかけともなり、こういう環境を与えてくれた両親には心から感謝しています。

 初オナニーもこのアームチェアでやりましたね(どうでもいいか、そんなコト)

 あれからもう40年余、今もその椅子に座ってこのブログを書いています。

ロッキングチェア・マゾ

 それはともかく、自宅にいながら、「地球の歩き方」みたいな本を読んで旅した気分になれる人のことを「アームチェア・トラベラー」といいます。(または「ロッキングチェア・トラベラー」とも)

 僕も初めての海外旅行の時は(まだインターネットのない時代でしたので)現地情報の収集がけっこう大変でしたが、そういう準備期間の方が長く、楽しい記憶として残っています。実際の旅は予定通りにはいかず、ハプニングとトラブルの連続。旅の恥はかきすてとばかりに、パニックになりながらも危機一発で、ギリギリセーフな状態で切り抜けてきた。今となってはそれも良い思い出となっていますが、準備の大切さと、楽しさを実感したものでした。

 僕は幼少時にSMに芽生え(?)、小学高学年の頃には、雑誌広告などから会員制秘密サロンめいたSMクラブの存在を知り、

 「大人になったら、ここへ絶対に行こう!」 と、

 確か10歳になる前には、かたい決意をしていました。 

 そして、大学時代に初めてSMクラブに行くまでの約10年間、僕は文字通りの

 アームチェア・マゾ だったのです。

 現実にはお目にかかることのない女王様を相手に、アームチェアに座りオナニーしていた。

妄想が現実となったあの日
妄想が現実となったあの日


 普通に(清純系グラビアアイドルなどで)オナニーすることですらある種の罪悪感があるお年頃。マゾ願望で逝くしかないのは最悪のコンプレックスを感じていた。

 中学〜高校時代は、表向きは健全に部活動や勉学、アルバイトやボランティア活動などをする「良い子」の仮面をかぶった実は「悪い子」なのだという劣等感を抱いていました。

 そういう後ろめたい気持でいながら、脳内的には鞭も聖水も、緊縛もローソクも、人間便器や人間椅子、奴隷・家畜・ペット、ぜ〜んぶオッケーでした。なにしろ肘掛け椅子で「奇譚クラブ」や沼正三を読んでましたから。

 その頃はリアルでやりたいという願望よりも、妄想の方が楽しく、

 NG項目なんか、全くありません。


 想像だけなら自由だし、ある意味でパワフルなもの。「そういう世界」を知っているという妙な優越感が、本当はイケナイことを考えているという劣等感を押しのけていた。知識は力なりというのは、そういう意味でもあるのでしょう。

 しかし、社会人となり、ある程度経験(と言えるほどたいしたものでもないですが)を重ねてくると、あれも出来ない、これも無理(>_<)とだんだんわかってくる。

アームチェアマゾ・イラスト

 仮想現実的な体験とはいっても、実際に身体を使ってやるSMの重みは、長年にわたるアームチェア・マゾにとっては刺激が強すぎた。

 鞭ってこんなに痛かったんだ(>_<)  ← 当たり前だ (。。)☆\バキ

 女王様も、普通の人なのね(>_<)   ← 当たり前ネ (。。)☆\バキ

 豪華プレイルームって、マンションの和室なんだ(>_<)   ← 当時はそれで普通


 心のケアーが必要だったのでは?と、今では思う。← ないから (。。)☆\バキ

アームチェアマゾ_3

 初SMはわけがわからないうちに終わって、それなりの感激はあったものの、喪失感も残った。人間とは、いや自分はなんと無力で、情けない存在なのだろうと、SM的な体験を繰り返すごとに落ち込む。青春時代にはあまり気にならなかったけど、分別のある社会人になってしまうと、どうしてこんな変態行為をして喜べるのだろう?と自己嫌悪に悩んだ時期もありました。

 だから大人になってSMクラブで己の願望を満たすためのプレイが実現するようになってからも、リアルでなくSM小説やイメージ、絵画や映像を通して、自分の好きな妄想だけに耽り、自己の殻に閉じこもってしまう快適性を好むようになりました。

 そんなことをやっていると人間関係につまずいたり、悩んだりすることも多くなる。

 僕も含めいわゆるエゴマゾというのは、このようなタイプが多いのではないかと思いますね。

 これからは「エゴマゾ」という言い方をやめて、「アームチェア・マゾ 」という表現に変えたらいい。

 いつの日か椅子から立ち上がり、部屋を出て実際に外の世界へ旅立つ。

 その時にエゴが取り払われて、問題が解決する可能性も見えてくるような気がする。

 だから、顔面騎乗されて、ご奉仕している時に逝かせてくださ〜いい(>_<)と、大きな声で言おう!

 結果を恐れず、行動しないことには何も始まらない。
自分の歩幅でまず一歩

 そして逝く寸前に「まだ逝っちゃダメ!」と言って欲しいのですが、

どこか、間違ってますでしょうか?


アームチェア顔面騎乗





■ ある思い出
(通称:エマニュエル夫人の椅子)
エマニエルの椅子
 このタイプの籐椅子にも思い入れがあります(>_<)






[ 2016/03/18 20:33 ] 仮性M日記 | トラックバック(-) | CM(6)


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筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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