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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

緊縛事故について 

現代緊縛入門

 「ごめんなさい、ごめんなさい」と、その新人女王様は泣きそうになりながら、僕の二の腕をマッサージしていた。

 こんなことになるんだったら、緊縛をお願いするんじゃなかった・・・

 10年ぐらい前、SMクラブのプレイルームで、マヒして動かなくなった左手を見つめながら、僕はぼんやりと心の中でつぶやいていた。

 昔は常識ある人だけしかSMをやらなかったので、こういうことは起こらなかったのだろう。

 仮に非常識な人でも、相当の覚悟でもって、少なくとも慎重に行うという理性があった。

 怪我やトラブルが発生しても、大人の流儀で良識的に処理され、稀に訴訟問題になった話も聞きますが、原則として自己責任であり、多くは表沙汰にはならなかったのだと思う。

 最近は誰もが軽はずみにやろうとするので、トラブルになるリスクが増えているように思う。

 自動車の運転と一緒で、やる人間が増えれば、事故も増えるだろう。

 「緊縛講習受けました〜」などと言って、いい気になっているS女のように、手取り足取りで丁寧に教えてもらった「ユルい」縛り方では危なっかしい。

 例えば、氷室イブさんの技術は、今年亡くなられた縄師の雪村春樹に自らが縛られながら現場で目撃し、肌で感じて「盗む」という次元による、真剣勝負で習得されたものでした。

 まさに伝統芸能の巧みの世界。カルチャー教室で教わるようなおママゴトレベルとは違う。

 十年前の僕も、ママゴト程度に甘く考えていた。

 さらに言うなら、僕は非常識だった(今もだが)

 ガチガチに縛られて、女王様に虐められてみたい。漠然とそれぐらの感じだった。

 身勝手な欲望が、常識を吹き飛ばしていた。

 あの時は30分ぐらいマッサージされてやや回復したけれど、マヒはとれず、家に戻ってもドアのノブをしっかりと掴んで回すことができなかった。

 右利きだし、まあいいや、そのうち治るだろうと。

 ところが、深夜になってパソコンのキーボードを打とうとする時に深刻な影響が出て愕然とする。

 翌朝すぐに、かかりつけの病院に行った。

 橈骨神経症。

 初めて聞く病名にびびりながら、長年の付き合いのある主治医に「遊びで縛られてこうなった」と僕は正直に告白した。治りたい一心で羞恥心はどこかに飛んでいた。それぐらい動揺しており、あるいは絶望していたのかもしれない。

 電気治療と2週間ぐらいのリハビリで一応は治ったかに見えたが、明らかに右手とは異なる違和感が少し残っていました。女王様は何かあったら連絡して欲しいと、電話番号を僕に教えてくれていた。

 僕は「たいしたことない。完治した」と伝え、その女王様とはそれっきりとなりました。

 これは自業自得だし、何らかの後遺症が残ったとしても、彼女を恨む気は全くありません。

 もちろん補償を求めようなんて発想すらない。

 ただ、縛られてみたいという願望のファンタジーは、消えていました。

 今でも時々、左手の握力が落ち込み、指先の感覚が少しおかしくなる。

 そういう時、あの時の記憶が鮮明に思い浮かびます。

 動揺したり緊張すると、指先がかゆいような、しびれるような感覚が現れ、手を握ったり開いたりするクセがついてしまった。

 この軽くシビレるような奇妙な感覚が、必死になって僕の腕をマッサージしていた女王様の姿を映し出す。

 SMの女王様として大好きだった彼女のことが気の毒でなりませんでした。

 縛った人間が悪いわけではない。

 やらせたのは僕なのだ。

 彼女は共犯者とは言えるかもしれないが、主犯は僕。

 非常識だった自分への自己嫌悪。

 なかったことにしたい思い出とは、こういうものです。

 それまで緊縛されることにちょっとしたファンタジーや魅力を感じていたのに、この記憶が心のブレーキをかける。日常生活に支障はなく、今はキーボードも問題なく打てます。

 特にどうってコトはないのですが、なんとなく気になる微妙な感覚。

 リセットしたつもりでも記憶から消せないしびれが、切なく僕を苦しめる。

 以前、北川プロの作品にも出演したことのある青山夏樹さんが「現代緊縛入門」という本を最近出版されました。


 内容的に特に新しいものはなく、

 書かれているのは、当たり前なことばかり。

 しかし、コスプレの延長で、気軽に縛りをやってみたりする若者たちが急増する昨今、こういう「常識」をあえてわかりやすく解説する教科書みたいな本も必要なのだろう。

 SMが好きで、これから緊縛をやってみようかなという若い人たち、あるいはすでに体験してオッケーだと思っている人たちには、ためになる本です。

 僕にとってこれまで封印していたツラいエピソードで、あまりためにならないとは思いましたが、この本に敬意を表し、思いきって文章にしてみました。

 縄で縛られるということには、危険がつきもの。

 これは縛る側にも言えます。

 そこをきちんと理解した上で、お互いに納得して、緊縛プレイを楽しまれて頂きたいです。

 SMは愉しいからといって、遊び感覚でやるものではないと思う。

 鞭でも顔面騎乗でも、あらゆるSMプレイには、ある種のリスクが伴うということです。

 たとえ合意の上でも、危険な共犯者になる覚悟がいる。

 あれ以来僕は、初対面の女王様には「すみませんが緊縛NGで」とお願いしています。

 どういうわけだか、僕がいいネ!と思える女王様は緊縛が好きで、得意だったりする。

 また、明らかに必要ないかとも思われる場合でも「セーフワード」は決めさせて頂いてます。

 最近の若い女王様には「そんなの必要ないわよ」という人もいる。

 僕は「うん、そうだね。たぶん使うことはないと思うけど、一応決めておこう」

 このつまらない体験を話すことはなく、今まで誰にも話したことはありません。

 ただ、「セーフ・ワードは○△□○ってことで(^^)」となし崩しに言っておく。

 ちょっとした緊張感を維持するための、おまじないのような気もする。

 セーフ・ワードを使ったことはない。

 過去にちょっとぐらい痛い目にあったから、用心深くなっているわけではありません。

 万が一、何かやらかしてしまうかもしれない、そそっかしい女王様のために、彼女に気まずい、つらい思いをさせたくないがゆえの、ささやかな気配りです。

 まぁ、ソフトなフェチプレイしか依頼していないのに、「バカじゃないのこのマゾ?」と女王様に蔑みの目で見られるのも、なかなか恥ずかしくて、よかったりする(>_<)


 どうでもいいか、そんなコト。




■ 健全なマゾヒズム 現場でイニシャティブを握るサディズム側に、より確かな健全性が求められるという話


■ 緊縛の文化史・日本人の知らない日本美
緊縛の文化史 表紙


■ 男性緊縛美
樹里ふぉとぐらふ



■ 緊縛の芸・氷室イヴ女王様

[ 2016/04/23 20:16 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(9)

顔面騎乗の想い尻 

homer_memory


 恥の多い生涯を送って来ました。

 僕がなぜこれほどまでに顔面騎乗が好きなのか、その理由の一つはわかっています。しかし、そのことを明確に書いてきませんでした。大切にしていた思い出なので、気恥ずかしいというのもあり、これまで秘密にしていた。

 これが自分のマゾヒスムの原点なのかどうか、そのあたりは曖昧ではありますが、密接な関連性はあるでしょう。

 別に隠していたわけではありませんが、小学校の同級生の女の子との思い出を書いてみます。

 ちょっと恥ずかしいので、文豪の筆致をモノマネして。

吾輩はマゾである。

夏目漱石

 女王様はまだいない。

 どこでいつ、吾輩にマゾヒズムが生れたのか、とんと見当がつかぬ。何でも、吾輩が子どものころ、女の子が馬乗りになり、顔の上に座られた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて、女の子のお尻というものに触れた。

 しかもあとで聞くとそれは、お○んコという、女の子にとって一番大切で、敏感な部分であったらしい。

 このおマ○コというのは、時々我々を捕かまえて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考えもなかったから、別段恐しいとも思わなかった。

 この当時は、マ○コとは、お尻の穴と同じだと思っておった。

 ただ女の子のお尻の下で圧迫され、スーと息もできなくなった時、何だかフワフワした感じがあったばかりである。お尻の下で少し落ちついて、女の子の顔を、下から見上げたのが、いわゆる「女王様」というイメージの、みはじめであったろう。

 この時、妙なものだと思った感じが今でも残っている。


 7歳の時です。

 学校の廊下で、仲良しの女の子と無邪気にじゃれあっていて、その子が馬乗りなった次のタイミングで、全く偶然に、彼女のお尻が僕の顔の上にありました(エリック・スタイル



 ここに、いやらしい気持は絶対に、絶対ありません。

 でも今振り返ると、本能的に男の欲望が芽生えたのは、この時だったのかもしれない。

 よくわからないです。

 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 【語ること、書くことは、ある経験を翻訳することであるが、その経験はしかし、それが紡ぎだす言葉のなかではじめて原典となる。】(モーリス・メルロ=ポンティ)

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


 言葉にならない経験というのは、言葉で表現できない。しかし経験に浸っているだけではいつまでもその経験の意味は明らかにならないと、メルロ・ポンティは「翻訳」のメタファーを使って言っています。言葉以前の経験も、言葉として整えられてはじめて形をなす。

 んなコトはど〜でもよくて、とにかくオナニーもまだ知らないお年頃でした。

 たぶん勃起も経験してなかったんじゃないか。

顔面騎乗で勃起

(ちなみに、勃起って、いつからはじまるんですかね? 女の子の初潮と同時期ぐらい?)


 異性を意識するとか、SMなんていう概念などない「まっさら状態」で、言葉にならない「顔面騎乗」を体験してしまったのです。

 僕はこれを長年、どうにかして「翻訳」してみたいと考えていました。

 幼い心の中でも、恐ろしく卑猥で、限りなく神聖な想いが、ごちゃまぜになっていたような、なんとも説明のつかない気持。

恐ろしく卑猥で

 大人になってから各方面に取材してみると、このような体験を持つ人は多数ではないにしても、かなりの数いらっしゃるようです。特にマゾヒストの手記によく現れる「幼少期のある体験」という文言というのは、顔面騎乗と似た形態のお馬さんごっこであったりします。それがお仕置きであったり、スパンキングであったり、浣腸とかビンタとか、その個人個人で様々なバリエーションがある。いい歳したおっさんが、お尻ペンペンされたい願望を持つのは、子どもの時の記憶に原因があることが多い。

 この種の異性とのファースト・コンタクトがきっかけとなり、リビドーを引き起こしたというエピソードは枚挙に暇がありません。

クンニ

 この女の子はとても可愛くて(松たかこに似ていた)僕は大好きでした。何度もこういうじゃれあいみたいなことしていたのです。

 いつだったか、また僕が仰向けになった時、やはり胸の上に馬乗りになって、ほぼエリックスタイルが出来上がった。



 あともう少しでパーフェクト顔面騎乗というポジションに、彼女のお尻(お○んコ)が眼前に迫っていました。

 そこで、時が一瞬、止まった。

 だるまさんがころんだ。

 僕たちはお互いに見つめ合う。女の子はにっこりと微笑んでいました。

 僕はなんだか楽しくて、ワクワクしていました。
 
 もうすぐお尻が顔の上乗る。乗っかるんだ!

 ・・・・・ 乗る。  

乗ってくれるんですよね?

 お尻がフワ〜と浮き上がり、顔の真上に来たと思ったら、お尻はそのまま上昇して、飛んでいった。

 あぁ〜、そ、そんな・・・(>_<)

 女の子は立ち上がって、どこかに行ってしまったのです。

 この時の僕の絶望感たるや、凄まじいものでした。

 おあずけかよ!


(この語彙は当時まだ持ってなかったと思う)


 今思うと、これはあんまりです! ←どこが (。。)☆\バキ

 酷くないですか?

 僕が何したっていうのよ!(>_<)

 ジドウだった僕には「心のケアー」が必要でした(←この言葉も世間にまだなかった)

 誤解のないよう強調しておきますが、いやらしい気持は本当に、絶対にない。

 パンティーを食いちぎり、その向こうにある

アソコにキス

  オ○んコを舐めよう

 などと露ほども思ってない。

顔面騎乗_アナル奉仕
  今は時々、やってみたいと(少しだけ)思うこともあるけれど・・・  (。。)☆\バキ


 この時は純粋に、神秘的で未知なるものへの憧憬しかありません。

 そもそも 性欲的な願望がなかった と思います。

 ただ、かわいい女の子が好きだっただけ。

 そして、その女の子のお尻も含めたオ○んコや太ももといった部位に目がくぎづけになった。

 彼女の性格や、内面の美しさなどは、どうでもよかった のです。

 下から見上げた彼女の顔が、なんとも神々しく、ただ、ウットリとしてしまった。

顔面騎乗の想い尻_05_神々しいお顔

 顔面騎乗願望に僕の場合は、あまり性的な意味がない。

 もちろん顔面騎乗されると興奮しますし、今ではたまに勃起もしますが、顔面騎乗に憧れる気持は、もっと子どもじみた衝動に近い。大人のギラギラした欲望を顔面騎乗に込めることも可能ですが、僕にとってはちょっと違います。あの時のなんだかよくわからない胸のときめきを、今でも追い求めているような気がする。

 そうは言っても、誰がどう考えても、こんな願望はおかしいんじゃないか?と、高学年になるとわかってくる。

 普通にエッチな話題を同級生としている時、女の子のお尻の下で悶えたいなどと、口が裂けても言えなかった。

 この気持は、その後長らく封印されていました。
 
 *)DVD「顔面騎乗に花束を!」の番組収録で僕は、このエピソードをえいちゃんとみづきさんに話してます。その部分をカットしようかと悩みましたが、残しました。

 今はもう、汚れちまったスケベ心のカオスが、顔面騎乗願望と入り乱れており、ワケがわかりません。

顔面騎乗の想い尻_01 顔面騎乗の想い尻_04


 こうした淡い思い出の数ヶ月後、僕は親の転勤に伴い転校することになりました。

 お別れ会の後で、その女の子は無言で僕のほっぺたにキスしてくれた。

 これも衝撃的な事実ですが、この時は

 もう一度顔面騎乗してくれたらいいのにナ

 と思っていたのも真実です。

 ただ、キスというのも初体験で、心がほっこりしました。

 その後は一ヶ月以上、僕は顔を洗わなかった。

 *筆者注* 今は毎日、必ず顔を洗っています!

 都会から田舎の小学校へ転校した僕は、顔がやたら汚かったので浮いてました。

 今でいう陰湿なイジメというほどではなかったけれど、疎外され孤立していました。

 そんな寂しい時に、前の学校で顔面騎乗をしてくれたあの女の子を想い、彼女の重い尻を、想い知りました。

更科青色の想い尻

 顔面騎乗は人の心を豊かにし、幸福にする。
 
 この時の顔面騎乗初体験の記憶はず〜っと、50年近くたった今も、僕の心のどこかに深く残っていて、心が折れそうになった時、寂しい時、悲しい時などに思い出すと、なぜかニヤニヤして、元気になれるのです。

 まったくど〜でもいい話だネ、これは(>_<)

 しかし、このような思い出を、僕はいつまでも大切に、心の奥にしまっておきたいです。


【追記】(2016年4月20日)


 このエントリーは「マゾほど素敵な性癖はない!」とのコラボ記事になりました。

 mugiぴょん、ありがとうございます。





MetaMessage_comic_01.jpg
顔面騎乗のメタ・メッセージ
 

 

 いや〜、今回のエントリーは書くのも考えるのも恥ずかしかった。こんなバカ恥ずかしいことを書いた自分を褒めてやりたいですよ。これを真面目に読んで、純粋に評価してくれそうなM男さんを指名します。僕の一番古い記憶で、恥ずかしい思い出のお蔵出しなので、純粋理性批判のこもった、躍動的なコメントを期待するものです。
 
 まずは、こうした恥ずかしい記事を書くきっかけを与えてくれた、mugiぴょん

 長らく相互リンクでお世話になっておりますKaisubさん。

 どこにいるのかわからない、イトー氏(>_<) 元気でやってますか?

 顔面騎乗にあまり関心なさそうな鞭フェチM男さん。

 あらゆる物事をM視点で語るmakoto139さん。

 これらの方々は、今すぐとは言わないので、今月中、遅くとも5月のGW連休ぐらいまでに、恐れ入りますがコメントをお願い致します。

 これら指名M男氏に関しては、「いいね!」「お気持ちわかります」とか、「エゴマゾ万歳!」などといったような、お茶を濁したようなユルいコメントは絶対に許されません! 異論・反論・オブジェクションがあれば、必ずそれを明記して下さい。僕が判断して、不適切なコメントの中から、抽選で約1名の方に素敵なプレゼントを贈ります!
*当選の発想は、プレゼントの発表をもってかえさせて頂きます。


 もちろん、それ以外の人も、ご意見、ご感想をお聞かせ下さい〜!
 (プレゼントはありませんけど)

僕は何も、顔面騎乗が素晴らしい

 などと言ってるわけではないのです。←言ってるって (。。)☆\バキ

 鞭や緊縛が好きでも、顔面騎乗は毛嫌いする女王様もいらっしゃいますので、こういう事例もあるのだということを知っておいて頂きたいです。

 ある女王様は、「M男はみんな顔面騎乗好きなんだよ〜」と、僕を慰めるように言って下さいましたが、

 そんなの、なんの慰めにもなりません。

 M男が好きなプレイでも、女王様がお好みのプレイではないという厳然たる事実。

 こちらが死に物狂いで懇願しても、「なんだかな〜」と、いかにもつまらなそうに、

 かったるそうに、しぶしぶと渋谷にやる。

 僕は何もいやらしいこと、千駄ヶ谷。

 もっと楽しそうにやってくださいたま市〜! 

 顔面騎乗願望は、なかなか上手くカミングアウトできない世界だとも思われます。

 皆さんにとって、顔面騎乗とは何ですか?

 絶対に秘密にしますから、教えて下さい。


 
北川プロの顔面騎乗論!■ 北川繚子さんとの別の日の会話
No_15
 北川女史に心をまる裸にされるホーマー監督。舌奉仕は顔面騎乗において是か非か?




【顔面騎乗関連記事】


■ 顔面騎乗の起源と歴史

■ 顔面騎乗の社会的評価

■ 顔面騎乗に市民権を与えた男

■ よくわかる顔面騎



【大好評「試験に出る!シリーズ」】

■ 試験に出る春川ナミオ

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■ 文豪座談会

明治の文豪も愛した顔面騎乗




顔面騎乗の想い尻_03

 
[ 2016/04/10 14:20 ] えすえむだけが人生だ | トラックバック(-) | CM(11)

M男に市民権を与えるコミック「亭マゾ」 

亭主元気でマゾがいい_表紙

 このマンガがすごい!

 以前紹介した六反りょうの「亭主元気でマゾがいい!」が電子書籍でなく、ついに紙の単行本として発売されました。

★ネット版の最新作(2016年3月末現在)


 SMバーにお客さんとしてやってきたマゾ男。そのマゾと結婚した女王様の描いたコミックが、全国の本屋さんに並んでいる。これは凄いことだと思う。

 かつて、SM業界をリアルに描いたメジャーコミックとしては、森園みるくの「Beehive」 や、「 麗羅(レイラ)/三山のぼる」 がありました。

 奥さんを女王様にして家の中でのSMプレイが描かれるコミック作品は、僕の知る限り1993年に発行されていたマニア向けマイナーSM雑誌「Queens Express vol.3」に掲載されていたこれ
 ↓
Sweet Marriage_Cover
Sweet Marriage(甘い結婚)

 女王様とマゾのプライベートや、特に「性生活」というのは、従来はあまり可視化されてこなかった領域です。

 夫婦でSMやっている人はいても、それは「夫婦間の秘め事」というカテゴリーに属し、セックスは奥さんとやって、SMは女王様とするという不文律みたいなものがありました。

夫がマゾです

 ある世代から上の人にとって、SMを家庭内に持ち込むのはタブー。

 その禁断の扉が、このコミックによって開かれたのです。

マゾ亭

 この作品には、きわめて普遍的で、現代的なテーマが含まれていると思う。

 ドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)や虐待など、夫婦間や家庭内における沈鬱な事態に対して、明快な解決策の与えられる画期的な作品として期待されていい。

 こうなってくると、この作品には、手塚治虫文化賞の受賞もありえる。

 ストーリーは事実を元にするフィクションですが、女王様目線のエッセイ風コミックという切り口で、都会的なSMコミュニティのルポルタージュ作品としても仕上がっています。

 出来ることなら見たくない恥ずかしい世界。

 マゾヒストの夫と、女王様の妻は、いったい家庭内でどう暮らしているのでしょうか?

 歴史的には、自分の奥さんに 顔面騎乗してもらったり、聖水をかけてもらったり(飲んだり?)というアブノーマルな行為は、おそらく常にどこかで、密やかに行われていたであろうことは想像に難くありません。その内容にSMとか変態というカテゴリーはなく、夫婦間のユニークな性生活として勝手にやってくれという感じ。

 戦後の風俗雑誌の投稿欄などからも、わりあい古くから、家の中の密室でそういうことが行われていたのは伺い知れるのですが、それにしてもはやり非日常であり、家庭が舞台としてのSMには違和感が強い。SMが非日常的幻想であるなら、妻=女王様の方程式は成立しにくいのです。愛人=女王様ならわかります。ミストレスというのには、「愛人」という訳語も与えられているわけだし。

 そもそも全てのM男が、女王様と結婚したいと考えるかというと、そうでもないような気がします(その逆はなおさらのこと)

 まずは普通に好きな女性(ノーマルな)と結婚し、段階的に(顔面騎乗してもらったりしてして)女王様になってもらうという逆調教パターン(?)が王道だったと思われます。

 つまり、結局は男が主導権を握っており、

 女性の立場や気持は 
  ないがしろ にされている。


 男尊女卑の精神はまだ息づいているわけです。

 そこまで言わなくても、そんな雰囲気や因習的偏見が、後遺症のように現代社会の水面下にかすかに残っているような気がします。

 戦後、男女平等が政治的に実現し、男女雇用均等法の制定や性同一性障害差別撤廃への動きもダイナミックになった現代において、未だにセクハラ、パワハラ、さらにはマタハラ(妊婦さんへの差別・イジメ)といった男尊女卑的な動きが横行している背景には、そこに原因があるのではないでしょうか。

沖渉二

 SMという、狭い世界に目を向けても、夫が妻を縛ったり、浣腸したりという「S男M女物語」が依然としてこの世界の主流であり、女王様とM男の夫婦物語というのは、ありそうでなかった。やはりレアーなジャンルです。

 女性を、妻を、心から愛し、本当に崇拝することのできる男が、いったいどれほどいるのでしょうか。

 もちろんいることは知っていますが、ギリギリどこまで女性上位をリアルで実践されているかは疑問の余地が残ります。なぜなら、いわゆるサブミッシヴな男性ですら、本音の部分では生活の主軸に男上位の思想が無意識のうちに立っていて、非日常の舞台でそれをひっくり返すのが倒錯であり、そこに快楽性を見い出していたのだから。

「ちょっとだけ Femdom ?」なのであり、「いつも 完璧に Femdom !」ではない。

 SMは言うまでもなくデリケートで微妙な、あいまいで複雑な、マニア同士の共同体の中においてさえも共有不可能な部分が混沌として存在する世界。

 この作品の中では、そうしたSMの特殊性が排除され、すでに一般化したコンテンツとして扱われています。

 女王様とマゾヒストの物語ではなく、現代的な男女間の新しい関係性としても読めるのです。

 マゾの夫は、作者である女王様から、ごく普通に男としてリスペクトされています。

 そしてマゾ夫も、妻を女王様として崇拝しているだけでなく、まっとうな愛で支えている。

亭主元気でマゾがいい#22_pickUp

 そこには夫婦間にあるべき 伝統的関係性の美徳 が維持されている。

 SMはその装置として機能しているにすぎません。

 もしノーマルな人が夫婦仲に行き詰まったなら、SMの女王様と奴隷という関係性に焦点を合わせるとうまくいくと思う。

 「亭主元気でマゾがいい!」の物語では、いやSMというくくりのカップル間(男女とは限らない)の人間関係と置き換えてもいいのですが、この両者は相互理解を越えて、お互いに心を丸裸にしてコミットした関係性を築いている。

 浮気やDVや離婚後の親権争いなど、夫婦間の現代的・都会的諸問題やトラブルの多くは、このコミック作品を読むことで全て解決されるのではないでしょうか。

 六反りょうとマゾ夫の、この若いカップルが、末永く幸せに暮らし、エロティックで楽しい夫婦生活を営んでくれるよう願っています。

↑ 余計なお世話っだっちゅうの  (。。)☆\バキ


 マゾだって素敵な女王様と結ばれる(>_<)

 そんな夢を与えてくれる物語には、誤解や、嫉妬や、気持のすれ違いという、仮面夫婦間のギスギスした暗い荒野に、明るい光を投げかけてくれるそうな希望を感じます。


 どうでもいいか、そんなコト。(>_<)


■ SMの女王様に市民権を与えたのは朝霧リエです

■ マゾは己の欲望を満たすためにSMプレイをする
亭主元気でマゾがいい

■ 女王様の亭主になりたい

■ 顔面騎乗に市民権を与えた男


【このマンガがスゴい!】
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[ 2016/04/02 15:00 ] BdSmマンガ夜話 | トラックバック(-) | CM(4)


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