別に自慢するわけではありませんが、僕は英語がペラペラなのです。
↑ 自慢してるじゃんか (。。)☆\バキ
だけど、SMの話は、日本語でもペラペラとは話せない(>_<)
普通の、何気ない英会話は、練習すればある程度伝わるし、伝わってくる。
だけど、それが「コミュニケーション」として成立するかどうかは別のお話。
SMバーなどで、自分の性癖をカミングアウトするような場合、全部は言わなくても、ある程度の内容はきちんと伝えないと、誤解されかねません。
ざっくばらんに、さらりとやれちゃう人もいるようですけど、恥ずかしがり屋さんの僕には、嘘をつくことさえ憚られるのです。
しかし、今回、意外なことに気づきました。
英語だと、別のフィルターがかかって、日本語で言うより大胆に、より正確に自分の言いたいことを表現できたような気がしたのです。
相手は北欧系白人で、僕より少し年長に見えましたが、彼にとってもおそらく英語は第2外国語で、使われる語彙が平易で、米国スラングや英国人が好んで使うイディオムが会話に登場してきません。
中学・高校生ぐらいのボキャブラリーで、アダルトな会話が進行しました。
幼少時に顔面騎乗に近い体験を彼もしていて、春川ナミオの大ファンであり、数年前に六本木のバロックで開催された「春川ナミオ展」を見ていました。
これで僕と話があわないワケがない。
僕が春川ナミオ氏と会ったことがあり、インタビューもしたことを伝えると、顔面騎乗談義に盛り上がり、Facesittingという言葉は世界共通語なのだと、あらためて認識できて幸せになりました。
しばらくしてから、「Do you know Eric Stanton ?」(エリック・スタントンを知ってるか?)と聞かれ、
I know him well, but I did not meet him. (面識はないがよく知っている)と応えると、超ウケました。爆笑された。
「米国の春川ナミオ」とも称される、ポップな顔面騎乗イラストを描くErick Stanton
初期のスパイダーマンの作画に関わったコミック作家として活躍した 日本語ではやらないような、ちょっとしたリアクションが、なぜか英語だと出来るのが不思議。
しかしこれは、相手との距離感がなせる、自然な会話だったのだなぁと思いました。
日本人のM男性とも、気を許せば、心地よい会話ができるもので、それと同じことです。
英語の偏差値は関係ない。
そもそも母国語で言えないことを、外国語で言えるはずが、ない。
しかし、僕は、SMや自分のマゾヒズムについて、かろうじて日本語では言えます(たぶん)
言い難いけど、カタコトの日本でとりあえず言える。
それが英語だと、英語能力や会話スキルとは別の文脈で、どういうわけだか気楽に言いやすいような気がした。
この「気づき」が新鮮で、不思議で面白いことだと思いました。
英語の基本的な学力があっても、英会話が苦手な人は多く、僕もそのひとりです。
ブロークンで文法的に間違っていっても、そんなこと気にせずにどんどん話をしていくと、なんとなく気は通じるもので、失敗を恐れず、というよりどんどん失敗をして会話を続けることが、英会話上達の近道だと思います。
SMで英会話は、日常的な英会話よりハードルが高そうでいて実は簡単、とは言わないまでも、はるかに取り組みやすい。教材として活用するにはいい素材になります。
自分のM性癖を英語でプレゼンテーションできるようにすれば、TOEICのスコアは確実に上がるでしょう。
あ、別にM性癖でなくても、自分が一番好きなこと(例えば「顔面騎乗」とか)を、英語で説明できると、いいですね。