
そうだったのか!
この発言の状況や背景を知らずに、報道で目にした時はそう思った。
最近、一部で流行っている空耳アワーではないですが、僕にはこう聞こえた。
↓
女王様の方が、(M男より)コミュ力が高い。 NHKのニュースでは、「無意識の偏見」ということに焦点が当てられており、「男だから」、「女性だから」というレッテル張りに警鐘を鳴らす。
例えば、男性縄師よりも、女性縄師の方がコミュ力が高い?
最近、何でもかんでも「〜力」(女子力とか)と「力」という語尾をつけて説明、分析できるような風潮がありますが、そもそも「コミュ力」(コミュニケーション能力)とは何ぞや?
試験の点数のように、客観的に数値化できるんだっけ?
会話の内容のことなら、薄っぺらい話題で盛り上がることがある。
説得力や交渉力などとヒモづけされる「コミュ力」は、主観的な要素が大きいように思う。
コミュ力がなくても、キャラが立っているとかでプレゼンで勝利を得るとか、人柄の印象によって決まる場合も多い。
キャバクラやスナックでたわいない話をしている時、たいていはこちらが乗せられて、一方的に喋りまくっているような状況が心地よく、そんな時ホステスさんのコミュ力を後で認識することもありますが、実際にはコミュニケーションが成立しているとは言いがたい。それは女性だから場が和むとか言うレベルにとどまり、女性特有に優れている技量でもないでしょう。
しかし、今「女性だから」というレッテルを、いつのまにか僕も使っている!
相手のルックスがいいと、勝手にそう思ってたりするだけなんだけれど・・・
実は、評価する側(男)の目線の影響力がはるかに大きいような気がしますが、ここにも
男目線というレッテルが貼られているのです(>_<)
例えば、SMクラブの女王様であれば、一瞬でマゾヒストの秘めたる願望を見抜き、適切なプレイを組み立てる能力に優れている、という意味においてコミュ力があるとは言えるかもしれない。
しかし、たとえそれがなくても、マゾがその女王様を気に入って、「天然で不器用なところが好き」などと言えば、結果的にその女王様にコミュ力があったのかどうかは不明です。
マゾヒストの方がコミュ力が高い場合だって、往々にしてある。
だからといって、「マゾほうが」コミュ力が高いとか、「女王様だから」というレッテル張りは、やはりナンセンスに聞こえる。
客観的にはなんとも言えないけれど、女王様と奴隷が、仲良く楽しいSMプレイが出来たのであれば、そこには相互的に高い水準で良いコミュニケーションが成立していたとは言えそうです。
コミュニケーション力の一つは、インタラクティブに、共振させる能力のことで、対話する二人の無自覚なコラボとして評価されるべきものではないでしょうか。
無意識に行われている判断は、自覚的にコントロールするのが困難。
だから、差別や偏見が悪意なく行われる場合は厄介です。
同様に、無意識な好意は、客観的に言える理由がなくても、納得できる。
相性が完璧にマッチングしていれば、コミュニケーション(力)は不要なのかもしれない。
会見で思わず「女子のほうがコミュ力が高い」という本音を漏らしてしまった心理的背景には、男性マゾヒズムや、女性崇拝主義の影響があったのでは?なかろうか・・・・
などとモ〜ソー。
彼が、思わず「女王様」と口をすべらせなくてヨカッタ(>_<)・・・残念?
■ マゾ力■ マゾの壁■ マゾ検定