
たいていのSMプレイでは、興奮状態なんだろうと思う。
性的にエキサイトしているとか、勃起のハナシでなく(それもあるけど)
冷静な判断力が低下するような感じ。
例えば僕は、プレイ中にはメガネを外していますが、ある時メガネをかけたまま、外したと思っているメガネを探したりする(これは普段でもよくある)
まぁ、初期の認知症を疑うべきかもしれないけど、非日常的な空間の中で、ふわふわと浮ついた気持ちで、女王様のちょっとした指示や言葉へ臨機応変にリアクションを取れないことがある。
別に動揺しているわけでもないのに、何が何だかよくワカラナイ(>_<)
新人女王様にありがちなフリーズともまた違う。
まぁ、それもソレで、楽しい時間ではあるわけですが、もう少し落ち着いて、ひと呼吸おいて、まったりとSM的体験を味わいたいもの。
平常心というやつは、
「今から自分は平常心になりま〜す!」 といくら宣言しても、なれるものではない。
気づいた時には、すでに失っている
(そのことに気づいていないことがほとんど)
なるべくなら、女王様との時間を大切にしたい。
そのような思いから、「いまココ」にいる感動をじっくりと見つめられるよう意識するようになった。
そうはいっても、女王様の方もいろいろとやってくれますから、戸惑ったり、ウハ〜(>_<)となったり、セッション中は頭がテンパって、女王様に「アヘ顔」晒して、とても冷静ではいられるわけがない。

女王様も、冷静にシラけているマゾを見ていてもツマラナイだろうから、こちらも演技的に興奮しているようなフリをすることもあるけれど、それは別に「平常心」からではなく、どちらかというと「忠誠心」に近い。
忠誠を尽くしているフリというのは、それが偽りでも、忠誠を尽くしていることになる
(と思う) 結局、マゾが自己満足のためにご奉仕しているようでいて、女王様がそれで楽しければ、そういうことも全部ひっくるめて、お互いにウイン&ウインの体験が可能だし、本来そうあるべきなのだろう。
興奮状態で頭の中が真っ白になるのもいいけれど、女王様がきちんと楽しまれているご様子を、きちんと確認できる余裕があったほうが、より充実したセッションが共有できると思う。
エゴマゾよろしく己の快楽に突っ走るのではなくて、女王様の快楽・満足のために、己を消し去り、
無我無欲の境地でご奉仕する。 その心意気が、地球環境よりもやさしく女王様に配慮した
エコ・マゾヒズムへの道しるべとなるであろう。
どうでもいいか、そんなコト。