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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

幻の絵コンテ ③ 

春川ナミオ_復讐の檻_4
 
 スケッチブック上での「★ 場面が変わって ⑥」の という数字は、春川さんが構成上つけた番号で、このブログ記事タイトル「幻の絵コンテ」のナンバーとは紐づいてません。

 今回が、第3回目のご紹介になるわけで、おわかりですよね?

 前のシーンでは、セクハラされて悩んでいるOL・A子の親友B子が相談を受けて、わざとA子の上司である春川課長にナンパされ(←もしかして死語?)、一緒に飲んでいるところでした。

 ご自身の姿を投影されているかのような、登場キャラクターとしてのセクハラ上司・春川課長は、今一緒に飲んでいる相手が、部下の親友であり、SMの女王様だなんてことはつゆ知らず、飲みながら、酒癖のワルさからおさわり(←もしかして死語?)するのを防ぐという口実で、両手をB子に縛られてしまいます。

 それにしましても、今では信じられないという若い人もいるかもしれませんが、昔は酔った勢いで一緒に飲んでいる女性の脚やお尻に触るような行為は、平然と行われていました。そして、それが許されていた、とまでは言わないけれど、たいして問題にはならなかった。

 もちろん、死ぬほど嫌な思いをしていた女性もいたはずなのに、表面化することは稀でした。

 僕はやったことないです... 

 などと偉そうに言うことでもないですが、僕はSMクラブでも女王様の身体に触れることは原則としてやっておりません。脚をお舐めとかマッサージなどを命令された場合はともかく、何かのはずみでタッチするなどもってのほかというか、あり得ないでしょ? 成り行きで少しぐらい触れることすら憚れます。

 「SMクラブでかっこつけるのやめましょう!」

 とは、バロックのみづきさんのお言葉ですが、まぁねえ、SMクラブに来ておいて、セクハラもへったくれもないもんだでしょうけど、女王様に、いや全ての女性に敬意を払って、キワドいことをするからには極力、気を配りたいと願ってのことです。(やや、かっこつけてるかもしれない)


 顔面騎乗はまた特別というか、そもそもSMクラブで顔面騎乗を依頼する時点でセクハラでしょ?

Twitter_顔面騎乗について

 先日プレイした若い女王様からは、顔面騎乗される時に

 「両手で私のお尻支えていていいよ。その方が苦しくないし、舐めやすいでしょう?」

 という、信じられないほど優しいお言葉を頂きました(>_<)

 最終的にここまでくると、どうでもよくなっちゃうような部分も、あるかも・・・(>_<)

 女王様側が喜んでする場合はいいけれど、気がすすまずに不本意ながらするプレイもあると思います。

 お互いに楽しめる環境をつくるのが理想ですが、これは難しいと同時に、意外と楽に実現する場合もある。


 70年代〜1980年代に話をもとに戻すと、昨今の#MeTooムーブメントで昔の実態も明らかになったように、当時は居酒屋やスナックなどで「チューさせろよ〜」とか言い出すような輩もいたし、基本的に人の嫌がることはしないというのがマナーであることが、ないがしろにされていたという、もの凄い時代だったと思う。
 (電車や映画館でタバコ吸ってる人、たくさんいました)

 春川さんは純粋なフェミニストでもありましたから、その辺りの社会的状況をも憂いていたのかもしれません。
 
 話をさらに絵コンテの方に戻すと、酔っぱらって寝込んでしまったセクハラ上司の春川課長が、監禁されてしまったというシチュです。

 このシーンは、もうコレだけでなかなかエキサイティング。

 前回までの春川課長の、のんきな岸田劉生顔とはうってかわって、怯えているような表情が、まるで別人に見えます。

 ここで描かれているように、地べたに這いつくばって、ハイヒールを履いた女王様を足許から見上げたり、頭を踏まれたり、口に足を突っ込まれたりという、マゾヒストにとっては、本当にパラダイスな情景です。

  画家としての春川ナミオ氏が、特に好んでピックアップされるモティーフでもあります。

  さて、この後、どうなっちゃうんでしょう? 

  

 

■ 前回までのあらすじ

復讐の檻_03






[ 2021/04/28 16:59 ] 試験に出る春川ナミオ | トラックバック(-) | CM(6)

春川ナミオさん一周忌 

女王様に踏まれるhomer

 恥の多い生涯を送ってきました。

 春川さんが亡くなって一年になります。

 昨年、あまりにも突然の訃報にしばらく呆然としておりましたが、苦しかったであろう癌との闘病の末の、大往生であったことを後に知りました。

 あらためましてご冥福をお祈りするとともに、僕のこれまでの人生でかけがえのない助言と励ましを頂きましたことに感謝の意を表したいと存じます。

 僕も還暦を迎えてから、親類縁者はもちろん、恩師や知人の他界を耳にするたびに、今さらながら人生の儚さを痛切に感じています。

 「明日は我が身」という思いは、コロナ禍という今の状況もさることながら、今後ますます心の中で大きな重みを増していくような気がします。

 だからこそ残りの人生を大切に、いや自分だけでなく、身の周りの人々にも、気を配れるような心の余裕を持ちながら、穏やかに暮らして逝きたい。

 幸いなことに今の僕は、まぁ健康だと思われるし、これが心身ともにと言えるかはともかくとして、マゾヒズム・ファンタジーも盛況に脳内でアドレナリンを分泌している。

 もしSMプレイをするなら、なるべく女王様にお楽しみ頂けるよう努力して逝くことが、今後の課題となるであろう。
 
 どうしても昔から、ドタンバで自分の満足度を優先してしまう傾向がこれまでにはあった(今もだが)

 すでに醜態を晒していることで、女王様は楽しんでいるんだろうという、身勝手な思い込みが先行して、知らず知らずのうちに、女王様を置いてきぼりにしてきたことを反省しております。

 そういえば以前、春川さんに、描かれる奴隷が勃起していないことについてお尋ねしたことがあります。僕の不躾な質問に、春川さんは快く応えて下さったのですが、一昨年出版された画集のコラムで、同じようなことを編集者が取材していました。春川さんは(自分の妄想はともかくとして)男が興奮して喜んでいるような絵は描きたくないと仰っていました。むしろ女性が勝ち誇って喜んでいる描写に力を入れている、と。

ペニスが強調されることがあまりない_3

 そうなんだよ! コレですよネ。

 春川さんの作品に触れていると、同じマゾヒズムでも、自分の快楽より女王様の喜びの方に軸足がシフトしていくように感じます。

 このコンセプトを、無理矢理一般化するならば、自己愛から他者愛への冒険とでも言えるでしょうか。

 これまで自分勝手に、好きなように逝きてきたようでいながらも、なんだかんだ逝って、様々なご縁のおかげさまで逝きてきました。

 そういったことに感謝しつつ、謙虚に慎ましくマゾヒズムを考えたい。

 レイシズムや環境問題など、最近の社会情勢に目を向けると、世界を救うのはマゾヒズムしかないような気もします。

 自分の変態性マゾヒズムが、人様の迷惑だという負の側面は承知しております。

 もちろん僕には社会を変えることなど無理。

 それでも自分のマゾヒズムが、少しでも世界に貢献する可能性があることを信じて、社会奉仕ではなく、女王様へのご奉仕に、今後は力を入れて逝きたいと願っておりますが、何かモンダイありますでしょうか?


 マゾヒストに長寿と繁栄を!

非論理的です



■ 憧れの春川ナミオさんとお目にかかった日
春川ナミオと




■ 春川ナミオの絵について・団鬼六
団鬼六氏プロフィール写真
  10年前にやはり癌で亡くなった団鬼六氏が、春川ナミオ原画展に寄せられたメッセージ。






[ 2021/04/24 20:16 ] えすえむだけが人生だ | トラックバック(-) | CM(4)

SMフェニックス 

SMフェニックス_表紙

 サディスティックな表情の女王様っぽいイラストが表紙を飾っています。

 80年代のSM雑誌ですが、立花冷子女王の独白というキャプションも見える。
 
 これは絶対にジャケ買いしまっせ。

 しかし、この雑誌の主なコンテンツは、明らかにS男M女系で女性緊縛写真ばかり。

 それをツマラナイとは言わないけれど、当時M男系に特化したコンテンツに飢えていた僕にはやや不満でした。

 昔のSM雑誌の表紙は、今の「スナイパーEVE」とかみたいに顔出しOKの女王様はいなかったので、ほとんどがイラストでしたネ。

 「SMファン」やセレクトも、あるいはコレクターといったM男に理解のある雑誌ですら、どちらかというと一般ノーマル男性を意識したカバー・デザインだったように思います。当時は(今もかもしれないですが)、変態じゃないノーマルな男性が、S男性であるという理解が一般的だった(たぶん)

 表紙絵の、そのおどろおどろしさはどのメディアも共通しており、S男性向けというよりは、一般向けを狭義に狙っていたのかもしれない。何故かMの心にも刺さっていたようにも感じる。

 SだろうとMであろうとなかろうと、両者はゲシュタルト的に揺らぎあっているワケで、その感性は共有できる要素が多いのである。

 それにしましても、本当に狭い世界でしか流通し得ない、不気味な匂いの漂う雑誌といった趣が、今となっては懐かしいです。



【昔のSM雑誌】



Mエグゼクティヴ    SMキング 

 奇譚クラブ keel  



■ 奇譚クラブのマゾフォト

PU_Kitan_OLD_MazoPhoto.jpg



 ■ 女王様の地位向上の歴史

 昔の女王様はなぜマスクで顔を隠していたのか?



 ■ マゾフォトのカメラ目線

マゾフォトの目線



 ■ SMスナイパーの廃刊

 SMメディア変遷の歴史


■ マゾ写メ  

Mazo_Shame_20111216101358.jpg S女性にM男の恥ずかしい姿を撮影されちゃうマゾ写メ (>_<)







 
[ 2021/04/20 18:06 ] 昔のSM雑誌から | トラックバック(-) | CM(5)

人間テーブル 

人間テーブル

 人間便器にはとてもなれないけれど、これなら出来る!(たぶん)

 だけど、それほどやりたいのかい? というと、実はそうでもなかったりして。

 ただ、絵的にはいいと思う。

 なので、「憧れの一瞬」というカテゴリーに入れてみまスた。

tumblr_mqtptgGqri1sdnx8no1_500.jpg

 そもそも小道具として、こんなガラス板持ってないし、あったとしても、持ち込めない。

 利用するホテルや、その現場に似たようなのがあればいいんだけど、それにしたって、わざわざやる気には、なれんだろうなぁ... 

tumblr_nd9arc2rls1rqycspo1_1280.jpg

 四つん這いになって背中に白布かければいいんだよ!っていう声も聞こえてきそうですが、それだと安定性がイマイチで、ここは仰向けになりたい気分。

 まぁ、「普通のマゾ」は、あまりやらない、やりたがらないんじゃないかな・・・

 *僕は、自分のことを、一応「普通のマゾ」と思って、いたりする (。。)☆\バキ

 間違っても龍パイセンなら、こんなユルいプレイはなさるまい(と思う)

 人間家具などを同時多発的にやりながら〜の黄金プレイとかならともかく。

Human_Table_play

  僕の場合、四つん這いになって背中にガラス板のっけるんでなくて、アイ・コンタクトのとれる仰向け方式がいいと思うな。恥ずかしい姿を見られるという、例によって「視線責め」が眩しいから。

 まぁ、いずれにしても、女王様側から見ると楽でいいし、昔から海外では地味に人気があって、BDSM系メディアでよく見かけました。

 File0024.jpg

 今ならSMバーですら御法度かもしれないけれど、ソーシャル・ディスタンスもほどよくキープしているので、今更「不健全」なんて言わないで欲しい。

 そりゃ顔面騎乗が不健全なのは認めます(>_<)

 ビフォー・コロナの時代から、女王様には

 「イキナリ顔面騎乗して欲しいだなんて、動機が不純なんだよ!」

 て叱られたことありましたから・・・

 健康的に元気なお馬さんごっこはもう難しい年齢になってしまい、人間テーブルでお茶を濁すしかない。

 健全かどうか知らないけど、チャンスがあれば、今度やってみたいと思っているのですが、何かモンダイありますでしょうか?

M_HumanTable.jpg




[ 2021/04/16 16:38 ] 憧れの一瞬ギャラリー | トラックバック(-) | CM(2)

マゾ願望が「どうにもとまらない♪」 



 よくNHK がオンエアーしたかと思う。1972年の紅白歌合戦です。

 時代はちょっとズレるけど、ピンクレディーほどの刺激はなく、衣装も無難な方かもしれないが、脚線美やヒップラインにはドキドキした。いったい、どうやってあんな風にお尻を動かしているんだろう?と、子ども心に興奮しながら観ていた。

 テレビコマーシャルも、今から思うと、けっこうキワドイ演出をやっていたと思う。



 今見ると、全然モーレツでもなんでもないんだけど、強烈に覚えてる。

 家庭用ビデオや YouTube もない時代だったから、映像には飢えていた。
 
 きれいなお姉さんの脚やお尻を見るにつけ、ウハー(^^)となっていたりして。

 ポルノやアダルトでなくても、十分エキサイティングだったんだよなぁ...



  どう〜でもいいか、そんなコト。






[ 2021/04/10 16:42 ] You Tube ネタ | トラックバック(-) | CM(0)

懐かしのFem-Dom画像 



 僕がインターネットを初めて始めたのが、いつだったかを正確には覚えてないけれど、使ったPCはアップルのColor Classic 2 だった。当時はパソコン通信とか「電子会議」(スゲーなこのネーミング!)などと言って、テキストオンリーのメーリングリストみたいなサービスを利用していました。

 厳密にはまだインターネット時代の夜明け前で、1990年代の中頃だったと思う。

 電話回線にモデムで接続するやっかいな段取りで苦労してた覚えがあるけれど、楽しかった。

 その頃の「お宝画像」( ← もしかして死語?)をカラクラの内蔵HDから発掘しました。

 これは僕にとっては最古・最初期のデータで、出典が不明ですが、おそらく owk かどこかのフェティッシュサイトからゲットしたんだと思う。

 Fem-Dom なんて言葉も当時は日本になかったし、知らなかったけれど、インターネットを通じてこの世界が開けたような気がする。

 日本のSM雑誌ではマイナーなカテゴリーだった概念、すなわち Fem-Domというものが、世界的には意外と大きな市場であり、古本屋でコソコソせずにこうした海外画像を入手できる新たな環境は、視野を画期的に広げてくれた。
 
 いや、コソコソする必要なんかないんだという勇気さえ、与えてくれたように思う。

 冒頭で紹介しているこの画像、レタッチされたコラージュっぽい趣が当時は新鮮に感じられた。

 僕も Adobe Photoshop など、高度で高価なソフトウエアを使い始めた頃であった。

 西洋絵画のイメージで言えば、ゴシックだかバロックなんだか、そういったキーワードでくくれそうな雰囲気だが、SMの新古典主義とでも言えそうな、斬新なのにどこかレトロな味も出していて、眠っていたヤプー感性に目覚めたような気がしたものです。

 日本の古めかしいSMでは、とても真似出来ないインパクトの強い海外BDSMイメージに僕は魅せられていく。

 四畳半の和室では貧乏臭くて、実際にはやってられない「痴人の愛」のお馬さんごっこは、すでに郷愁の時代。

 太陽の光り輝く湖畔や森の広がるヨーロッパの野外で行われるポニープレイは、重く暗く閉じられたSMの概念を大きく解放してくれた。

sTOP_65_PonyPlay.jpg

 外でやりたいとか露出趣味に走るのでなく、突き抜けた明るい精神性が、西洋風BDSMの魅力だと思う。

 もちろんダークで、日本よりアンダーグラウンドな、ディープな世界もあるわけだが、そういう本格的で刺激の強いイメージよりも、ファンキーで能天気な明るさが僕は好きでした。

 

【なんとなく関連してるかもしれない過去記事】

■ 外国の FemDom メディア
keel



 ■ 死後のコレクション
絶対に秘密

 

[ 2021/04/06 16:35 ] マゾロポリタン美術館 | トラックバック(-) | CM(0)


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筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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