マゾヒズムに関しては、「話せばわかる」というのはウソだ。
いくら丁寧に語ってみたところで、これは絶対に理解されない。
SMクラブなどで女王様は「わかったフリ」をしてくれている。
それはそれでありがたいし、感謝するけれど、プロ女王様とのセッションが寂しいのはそこに原因があるような気がする。
ではプライベートで親しい間柄の主従関係(女王様&奴隷)の場合はどうだろうか。
やはりそこにも、信頼や好意に基づくポジティブな妥協があるだけで、実際にマゾヒズムという概念について女王様はわかっていない。
「顔面騎乗すれば喜ぶだろう」程度の認識はあっても、なぜそれが
エリック・スタイルでなければならないのか、その根の深い理由まで知ろうとはしないし、そんなの女王様はどうでもいいと思っている。
僕はそれが問題だとは思わないけれども、例えば、顔の上に座る時には加速度をつけず、逆にだんだん
お尻の下がる速度をゆっくりしていって、 M男の顔に接触するギリギリのところでストップし、隙間をあける時間を5〜6秒ないし、可能であれば1分ぐらい(そんなの無理)キープするとか、そういう細かい作法については、全く無頓着だ。
時には全然呼吸させてくれない女王様もいて、それもそれでクールな女王様として、受け入れることが可能なのがマゾヒズムなのである。
このことは一般の人間関係や人とのつきあいにも言える。
お互いの違いを認識し、わかりあえないことを前提にしていれば、トラブルを回避することができる。
逆に言うなら、わかりあえるなどと勘違いすることが、多くのトラブルの原因にもなっている。
わからなくても、さもわかったような顔をして話を聴くというのは、上等な人間関係構築のスキルなのだ。
人間関係を切りたければ、「ワカンナ〜い」と突き放せばいい。人の話を聞かない(無視したり・スルーも含めて)のは、絆を断つ最短で最良の手段であろう。
どんなに言葉を尽くしても、わかりあえないことはある。
だからといってコミュニケーションが不可能だとか、無意味なのではない。
わかりあえなくても、個々のセンスで感動を共有することは出来る。
わかってもらえなくても、萌えてしまうのがマゾヒズム。
マゾほど素敵な性癖はないのである。
だから女王様、お願いします。
ツマンナサそうな顔をしててもいいから、お話だけは聞いてくらひゃい(>_<)
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