「マゾほど素敵な性癖はない!」と言う人もいるけれど、
因果な性癖 だとも思う。
ある意味では、マゾヒズムは自己のアイデンティティーを決定づける要素になる。
これは女装癖や同性愛関係などにも言えるのではないだろうか。
好きでなったわけじゃない。
もちろん、好きなことは好きなのですが、
なぜ好きになったのかがわからないし、
自分でも明確に説明できない、意味不明な領域を抱える不思議な心理。
一大決心をして、初のSMプレイをしてからついに30年が経過した。

妄想が現実となったあの日 そもそも子どもの頃から抱いている妄想、願望、性癖なので、かれこれ40年以上もこういう気持ちで、
己を偽りながら生きてきたことになる。
自分でも
「よくやるよ」と、飽きれてしまう。
マゾ的思考は、いくら考えても飽きないし、SM写真やFemdomイラストなどは、同じものを何度見ても興奮する。

なぜ自分は、こんなのが好きなのだろう? 特に
春川ナミオのマゾ絵画は、古い作品でも常に新鮮な感動を覚える。
ルネサンスや印象派絵画美術と同等の、 いや、
それ以上の価値やインパクトがあるのは明白。
女性が顔面騎乗しているポーズや、あるいはマゾ男が女王様に鞭打たれているシーンなどにも、芸術的な美しさを感じる。
目を背けたくなるような酷い鞭肌ケツだって、美しい女王様のお造りになったオブジェと思えば羨ましい...じゃなくて、感動的な芸術作品として見つめることができる。
わかる人にしか、わからない。 わからない人には、絶対にわからない。 自分にしかわからない、と言いたいところだが、本当にわかっているのか? ということすらわからない。
それでも、「素敵な」という形容詞をつけることが許されるなら、それは本当に素晴らしいこと。
そして、これらのことを理解しているかはともかくとして、理解されようと真摯な眼差しで見つめてくれる人たちがいる。
SMクラブのプロ女王様。 そして、フェティッシュ・サロンのミストレスたち。

初めてSMサロンという場所に行ってみた もしかすると、M性感やヘルスにもいらっしゃるのかもしれません。
最近は、素人さんの中にも真面目な気持ちで興味を持たれているS女性もいますが、それだけでプロになれるものではない。
プライベートな、個人的関係ですらキワドいような難しいコトを、仕事とはいえ不特定多数の見知らぬ客と短時間でもやれるのかというと、これはかなり厳しいものがあるのが現実だと思う。
様々なものを背負って生きているからには、割り切って難なくこなせる人もいるのかもしれない。

どんなお仕事、ビジネスにも、きれいごとばかりではやってられない部分はある。
性風俗業界という冷ややかな視線で見られがちなアンダーグラウンドで、世間一般的には「やってられない」ようなコトが、誠実に、着実に行われている。
僕たちは変態でどうしようもないけれど、彼女たちはそれを受けいれてくれる。
かなり水準の高い接客業が行われているわけです。 大きな声では言えなかったけれど、僕は常に彼女たちを尊敬してきました。
彼女たちの努力や誠意は、いつも素晴らしかった。
イヤな顔を少しも見せず顔面騎乗をして下さった女王様たち、そしてこれからもひょっとしてお世話になるかもしれない全国の女王様たちに、心から感謝の気持ちを込めて、
どうもありがとう!
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このコメントはmixi画面のまま入力しているのだけど、ブログのコメント欄にはいるのなら、便利になったなぁ、と思った。
あ、本文についてなんも書いてなかった。
僕も同じ気持ちです。