
これはもう見る前から必ず失望できると期待(?)できる。
以前にも
1969年に映画化されたバージョンのエントリーで述べたように、原作の小説に深い思い入れがあればあるほど、映画化された作品への失望は大きくなるという方程式は普遍です。
もともとロマン・ポランスキーの映画はあまり好みのタイプとは言えず、その彼の三度目の奥さんである主演女優にも魅力が感じられない。
というのは僕の偏見の入り交じった所見で、一般的には優れた映像作品であろうと予想されます。
マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」をベースにした脚本で、どのような演出がなされるのか。
マゾヒズムの新解釈が期待できるのか? そういった興味は尽きません。
ところで、日本公開版のビジュアル・イメージには少しドキッとさせられて、ある思い出が蘇りましたので、今回はその哀しいエピソードについて触れてみたいと思います。
一昨年、眼鏡(遠近両用)を新調したのですが、その翌日、シオラの周年パーティの2次会か何かで六本木のクラブに朝霧リエさんたちと行った時のこと。
そこで、ある女王様にお立ち台のステージへと引っぱり出され、一緒に踊らされたのです。
そういうのは
超苦手だったんだけど、女王様にバツの悪い思いをさせるワケにもいかず、
僕は仕方なく
「デスコ」風 ダンスを踊りました。

↑ その時点ですでに女王様はバツの悪いをしてるっちゅう〜の! 僕はノリは悪いけれど、マンボと、ブギウギダンスは踊れるんです!
そのうち、ノリノリになった女王様が僕に馬乗りになったり、ちょっとSMっぽい振り付けで絡んできたりしたので、こちらもエキサイトして、というか空気を読んで自分の踊りを
70年代デスコ風 から、
90年代の Hip Hop・スタイル へと
ヒート・アップしてみたら、ちょっと首を激しく回しすぎたはずみで眼鏡がフロアーに落っこちた。
すかさず不幸なタイミングで女王様の足で踏まれてしまい!まさに映画のポスターのように眼鏡のレンズが砕かれたのです。
もう20年以上愛用している
スイスフレクスというメーカーの、軽くて壊れにくい素材だったのに、木っ端みじんでした(>_<)
僕も女王様も一瞬で素に戻り、彼女がステージ上で恐縮しきりに謝ってくれるので、僕は平然を装い(心の中では泣きながら)「まあ、これはなかったことにしましょう」と、また踊り続けたのでした(>_<)
相手が女王様でなかったなら、つい恨み言のひとつでも口に出そうな局面ではあったのですが、意識的にスルーしました。
この時の心情は実に複雑で、新調したばかりのお気に入りの眼鏡が壊れたことのショックと、それと同時にお気に入りの女王様の足で踏まれて壊されたことへの官能的な思いが入り乱れ、なんとも忘れがたい夜となりました。
マゾヒズムって、こういう時にお買い得ですよネ!って、なんのこっちゃ(>_<)
別にまぁ、どうってことのない思い出です・・・
もう忘れてたんだけど、このポスター見てふと思い出しちゃった。
どうでもいいか、そんなコト。
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そうなんですよ。自ブログでは体面を考えて、書きませんでしたが(笑)予告編を見る限りではあまり魅力的じゃないんですよね。やはり、過度な期待はしない方がいいのかもしれません。
リンク先の1969年版『毛皮のヴィーナス』レビュー、とても勉強になりました。