僕のブログのコンテンツは言わばお蔵出しみたいなもので、ネットから入手したものもありますけど、ほとんどは押し入れから持ってきてます。親にも見せられない、いわゆる「死後のコレクション」なわけですが、実は数年前に入院した時、身の回り品を病院まで届けてもらうために僕のマンションに入った妹や親にこの秘蔵コレクションの存在が部分的に発覚してしまいました。もっとも、それよりずっと以前、子供の頃に隠しもっていたSM雑誌を捨てられていたこともあり、
面と向かっては何も言われない けれど、
なんとなく僕がSMに関心があることは前々から親バレはしていたのですが。
だから療養中ということもあり、見られた恥ずかしいコレクションについてはとやかく言われませんでした。もともと家族で性に関する会話そのものがなかった家庭だし、わかっていても口に出さないというムードは、我が家の伝統としてあったのです。親にしてみれば、自分の子供がマゾだなんて、やりきれないんじゃないかな。特に戦前に生まれて、いわゆるSMに関する免疫もない世代なわけで、僕としてはできれば知られたくなかったことです。ま、知られちゃったものは仕方がないけど。
それより以前にこの種の話は赤の他人ともそんなに気軽にはできない気がしています。
ブログなどを読んでいると、最近の若い人はわりとオープンに性に関する会話を家族ともできているようでちょっと驚きました。特にSMに関する話題は、もうそれほどタブー視されていないような状況で羨ましいというか、ちょっと複雑な気持ちになります。友達感覚の親子関係とでもいうのか、「キミ」とか、ファーストネームで呼び合うような雰囲気には違和感があるんだけど、変に断絶しているよりはいいのかもしれない。子が親を殺す犯罪も多発している現代において、コミュニケーションの最も基本的なスキルが育まれる家庭という空間で、性やその他のマジな会話が交わされるムードはむしろ望ましいとも言えるのでしょうかね。
*小学生の時に拾って、親に見つかり捨てられてしまったSMキング
大学生の頃、古本屋で見つけ即購入した。1000円ぐらいだった。
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