
銀座のヴァニラ画廊での春川ナミオ展に、最終日の前日、つまり昨日行ってきました。
実は今回、ある若いS女性と同伴で鑑賞したのですが、お客さんにも若い女性が多く、僕が数年前に企画した原画展では中高年の男性しか来なかったのを思うと万感の思いです。
展示作は見おぼえのあるのがほとんどでした(初めて見る作品でも、どこかで見たような気になってしまう)。
非売品の中には未発表作もありました。販売されていたものにはかつて雑誌に掲載されたり、ネットでも広く拡散しているのが多かったようです。
今回、印象に残るのは、
「モバイル顔面騎乗」と僕が呼んでいる一連の作品群。

歩きスマホならぬ
歩き顔面騎乗! どちらも危険ですね。

お隣さんが見ている家の近所から、ファッションショーのように華やかな場所、オフィスの廊下など、ありとあらゆる状況でいつでもどこでも顔面騎乗されてしまいます。

これらはある時期、春川さんが特に好んで描いていたモチーフで、今回の出品作はほぼ、同時期に製作されたものではないかと推察されます。

これ ↑ の和服ヴァージョンが出品されており、それは初めて見ました。 今回の出品数は約100点余で、展示作の中から見つけた、僕のパソコンのHDにもコレクションされている同作品を引っぱり出して今ご紹介しているのですけれども、「モバイル顔騎の和服姿」のは残念ながら手元になく、僕の知る限りネットにも出回っていなかったと思います。
どなたかお持ちでしたら、あるいは所在(URL)をご存知でしたら、くらひゃい(>_<)
バーやスナックという状況設定の作品は数多く描かれ、ネットでもよく紹介されています。
ランドセルしょっているから、↓ 子どもかしら?と思いましたけれども.....

よく見るとこれは女性の持ち物のようで、顔騎ベルトとセットの装着具みたいです。 一緒に歩かされているのは、一応は成人男子なのでしょう...(ホっとひと安心)
ここに登場する男たちは極端に矮小化され、しかも童顔に描かれるので、一歩間違うと児童虐待と誤解されかねません。

この他に、僕の目を引いたのが、「テニス・シリーズ」です。僕も若い頃はテニスをやっていましたから、このカテゴリーは好きなタイプ。
春川さんはテニスをする女性に思い入れが深いのでしょうか、かなり初期の頃からこの種のイラストを好んで描いておられました。
確かにテニスは、パンチラ(←もしかして死語?)が許される競技で、眩しい太ももに目がくぎづけになるスポーツです。これをやっていると、顔面騎乗されたくなる願望が膨らみます。

コレ ↑ は今回の展示にはない作品。画風からも時代が異なるのがわかります。
初期の作品では男の表情が豊かに描かれていました。

mugiさんも指摘されてますように、春川作品の特徴の一つにあまり動的なイメージのない「静寂感」というのがあります。テーマにスポーツの情景が選ばれることも多い春川作品ですが、「静と動」のアンバランスな、不思議な空間がそこに描かれます。
勝手に動きつけてみたりなんかして(^^)
男の膝にはニーパットが! こういう細かい配慮がニクいよね(^^)

まるで一眼レフのカメラで、シャッターを切った一瞬のような静止画 テニスの試合中にも顔面騎乗したい(されたい)のかい?っていうぐらい徹底してます。

いったいどのような器具や、装置と仕組みでこれが実現されているのか謎ですが、そんなツマラナイ疑問を抱くのは野暮というもの。
ただ素直に「どこでも顔面騎乗」の苦痛と快楽の魅力を想像するのが粋なのでしょう。
そもそも、こうやってクドクド説明すること自体がヤボったいやね。
マゾヒストが言葉で言い表せない、心の闇を照らしてくれるのが春川ナミオの世界なのです。
とか言いつつも、ご一緒してくれたS女性には、思いっきり春川ナミオ論をぶちかましてしまいましたが(>_<)
■ 春川ナミオのマニアックなサイト
■ 使い回される春川作品
M男的台詞付き画像にも登場した春川作品■ 春川ナミオ概論序説
■ 顔面騎乗の社会的評価
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妖艶に誘ってくれるのがたまりません。