
読売新聞 2016年 6月1日付 朝刊 恥の多い生涯を送って来ました
例の中国のCMは国際的に物議をかもし、ついにメーカーが謝罪し放送をとりやめたらしい。
それまで問題視されていなかったというのがまた驚きですが、同様に盛り上がってはいなかった日本でも状況は似たようなものだったのかもしれません。
日本も中国もアフリカ系移民が少なかったからか、問題が社会的に表面化してこなかっただけで、アジアの植民地時代や米国の公民権運動の歴史などを知れば、このCMの過激さは理解できると思います。
映像の制作サイドに人種差別的な意図がなかったとしても、その無自覚さこそが問題であったのだと。
今年のアカデミー賞で2年連続、白人の俳優しかノミネートされていなかったのが話題になっていましたが、これなども潜在的な差別意識の現れであったとすれば、不気味に感じられる。
日本人に人種差別意識がないとは言いませんが、少なくとも黒人男性に対しては、この種の偏見は希薄というのか、むしろリスペクト感の方が強いような気がします。特に女子にとっては。
その一方で、「黒人女性のミストレスに虐められたい白人男性の図」というカテゴリーが欧米のBDSMには存在し、変態度の屈折率は海外の方が強いと思う。日本人のM男性でそういう願望を持つ人がいるのでしょうか。
女性崇拝的な視点で白人女性から虐められたいというのには、そこに人種差別的な意識があると言えるのか。
随分昔に、ニューヨークのSMクラブに逝った時、指名用アルバムにはアフリカ系のミストレスも紹介されてました。
僕はネットで事前にチェックしていた、あらかじめ心に決めていた金髪白人長身美人女王様を指名しましたが、ここに差別的な意識があったのかどうか、正直何とも言えないような気がする。

たんに「好みのタイプでない」という判断にも、もしかしたら差別意識が働くのだろうか?
やみくもなファンタジーとしての「家畜人ヤプー」的欧米系白人女性崇拝主義や願望には、潜在的に人種差別的な感情が、少なからず関与すると、言えなくもないのかもしれません…
無垢なるマゾヒズムに、そういう別の意味でのうしろめたい感情が絡むこともあるのでしょう。
2週間という短いニューヨーク滞在期間に3回ほどそのクラブに逝きましたが、3回とも白人女性を指名しました。
せっかく異文化交流のチャンスがあったのだから、一度ぐらい黒人女性を指名すればよかったのにと、今となっては反省(?)しています。
どうでもいいか、そんなコト。
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なんていうSMクラブで、どんな女王様を指名されたのですか?