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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

「エムさん」が街の本屋さんで発売? 


 別にこれまで隠していたわけではないのですが、「エムさん」というネット・コミックを楽しみに読んでいます。

M-san_001.jpg

 嗜好のツボが僕とかなり違うけれども、ストライクゾーンのかぶっているところもある。

 M男なら誰でもそうだが、

 街で見かけた美少女を勝手に自分だけの女王様に仕立てる妄想をします。

 しかし、その自分に対する無関心ぶりを「仮想放置プレイ」にしてしまうなんて、かなり高等なファンタジー。

 普通は後ろ姿(というよりお尻から太ももにかけて)を見つめて

女子高生の後ろ姿

もし、このお尻で顔面騎乗されたなら、 (*´Д`)ハァハァ 


 と想像するものです。

普通はしないって ↑

普通はこうですね ↓
エムさん_視姦
*別の作品です


 例えば、鏡というのはSMプレイにおいて重要なアイテムとなります。

エムさん_鏡のナルシシズム

 以前、「鏡のナルシシズム」というエントリーでも触れたように、写っている自分の姿に萌えるのでなく、崇拝する女神様とのツーショットであることがポイント。

in_front_of_mirror_1.jpg


 「毛皮を着たヴィーナス」で女主人のワンダと奴隷ゼヴェーリンのSMプレイ中にこんなシーンがある。

 部屋の奥にある鏡に写った二人の姿にゼヴェーリンが声をあげ、ワンダがそれを見て

 「残念ね、この瞬間は絵には残しておけないのね」 と言う。

 自縛した緊縛写真をセルフタイマーで撮影する「自縛撮り」のように、完全な独りナルシシズムと違って、やはり女王様とのインタラクティブなやり取りの中において、己の惨めな姿を再確認するというのが王道なのです。

 
王道と言えるほどのことなのか? ↑


エムさん_身長差

 「亭マゾ」がいくら実話を元にしてるとはいえ、やはり一般的には非現実的な夢物語。

 そういう点では、「エムさん」の世界は、わりとリアルで身近に感じる。

 SMは風俗と割り切り、女王様をある意味で「風俗嬢」とみなすドライな視点が、僕にとっては衝撃でした。

 意味不明とも言える自虐ネタで、世間の理解を越えるマゾヒズムの心理を、わかりやすく解説している点で秀逸。

 自分の性癖をここまで冷静に見つめる態度は、

 保守的な劣等感からは、一つ大きく突き抜けた革新性が漂う。

 M性感やSMクラブに行くことを自らの癒しのツールと位置づけ、その恩恵により健全な生活を維持する。

エムさんはMなので

 そういう人は昔からいたし、僕もその一人なのですが、「エムさん」的人格は病んでいるようでいて、そもそも病理が飽和状態にある現代の格差社会に適合した突然変異のよう。

 そして、あらゆる変態に献身的なお・も・て・な・しで接遇することのできる女王様は、ストレスがどこよりも充満している都会というアリ地獄の天使だ。

ShortHope.jpg


 未だにSMクラブに足を運ぶのには、ビギナー時代の背徳感を引きずっている自分が恥ずかしくなります。

 エンターテイメントとしての出来もよく、マゾならではの笑えるオチにも好感が持てるのですが、これならば一般ノーマルな人々の共感をも呼ぶでしょう。

 独特のコダワリを主張しているようでいて、「SMとはこういうもの」という枠にとらわれる考え方が、実はナンセンスであることに気づかされます。

 SM原理主義ではなく、変態自由平和主義です!

 このように素晴らしいコンテンツを、ネットでコソコソ見るんじゃなくて、紀伊国屋書店で立ち読みでもしたいものだなぁ〜と思っていた矢先、なんと!この作品も紙メディアで出版されることになったそうで、ちょっとびっくりしました。「亭マゾ」のように若い女性に売れそうとは思えないのですが、僕のようなオールドタイプには嬉しいニュース。

 単行本用に書き下ろした新作の中編とエッセイコミックが追加されるそうです。

 マウスでクリックしたり、スワップして次ページに逝くのはかったるい。

 僕は「手に触れて、ページをめくり」フェチなのです。

毛皮を着たヴィーナス_本
 やっぱりズシリと重さを感じて、指先でページをめくりたいよね(>_<)

 この感覚は、顔面騎乗されている時に、両手で女王様のお尻の谷(山?)を鷲掴みにしたい気持とよく似ている。

↑ 似てネーから  (。。)☆\バキ


eichan_#201

 別にお尻を触りたいのではありません(>_<)

 息が苦しい時に、呼吸のために少し隙間をあけたいだけなのです (。。)☆\バキ


 そんなコトはどうでもよくて、

単行本「エムさん」は8月22日発売開始!

エムさん



 エムさんは、どこにでもいる普通のオタクであり、微笑ましいマゾとして応援して逝きたい!

エムさん_言葉責め
   言葉責めも高度や(>_<)




■ SMプレイ前は、全裸か着衣か?
「エムさん」じゃあ、服脱いで


■ 鏡のナルシズム(初級編)
鏡s



■ 鏡とマゾヒズム
鏡_2



■ 男としては最低で、M男としては最高の瞬間




関連記事
[ 2016/08/19 18:09 ] BdSmマンガ夜話 | トラックバック(-) | CM(7)
WOWOで放送するのですが、中山美穂さんが流星さんに
「調教しがいがあった。」と舞台挨拶で笑いながら言われたそうです。

46の熟女に23の流星が調教される役柄ですが、
もともとは、親友の息子を調教して復讐を果す内容のようですが、

Mビデオよりも演技力のある俳優や女優が演じるドラマを見たいのに見れないのは悔しいですが、
ビデオで発売されたらみれますね。
楽しみです。
中山美穂さんの演技に期待しています。

僕も中山美穂さんに
「調教しがいがあった。」と笑いながら言われたいです
[ 2016/08/19 21:31 ] [ 編集 ]
物語の最初は、主人公の彼氏を、友達の女性が
「親友なら、私にちょうだいよ。」
そして略奪されたことから、憎しみをもち、復讐を心に持つのですが、
男性ならば絶対に口に出せないし、
言えば猫の雄のように喧嘩となります。

男性は雌に対しては、譲ることはありません。

そして、平気に口にして、また怨みに思うのも女性の心理ですが、
女性の心理の底には、
彼は戻るものと自信があり、男性にも怨みを持つから不思議です。


そして、物語は二人の間に生まれた息子にターゲットとします。
長い間をかけて、自分好みの奴隷に調教するのですから、女性とは恐ろしいものです。

しかし、その根底には、元カレと親友の女性への愛憎があって、若い息子にも二人の分身としての物を持つから、調教しがいとなるわけですが、
実に女性の執念は恐いものですね。ホーマーさん
[ 2016/08/20 12:51 ] [ 編集 ]
WOWOWは数年前に解約しちゃって、僕も見れないのですが、
まぁ、どうしても見たいというほどでもないというか、
どうでもいいような。

 むしろ、あまり見たくもないというか、
そこまで言うと、ふうこさんに申し訳ないんで、言わないけど

  ↑ 言ってるじゃん(>_<)

 中山美穂は昔は好みのタイプだったな〜

 
[ 2016/08/20 12:55 ] [ 編集 ]
独特のMこだわりがジョークになっているのが、才能あるなぁ…という感じです。

賢者の愛は、女性向けのお話でしょうね。
若い美マゾ青年を苛めたいって…女性側しか共感しない気がします。
[ 2016/08/21 01:30 ] [ 編集 ]
この漫画、初めて知りましたけど面白いので買います(笑

女の子は徹底的に可愛く描写し、逆に男は適当に落書きのように描くという手法は、古くはみなもと太郎の「ホモホモセブン」や喜国雅彦の作品に通じるところがありますね。

どちらの作家もFENDOMの精神を感じるものがあり僕は好きです。

しかし、homerさんのこのBdSmマンガ夜話というカテゴリーのネーミングを思いついた時、頭の中で電灯が光ったのではありませんか?←古典的漫画表現(笑
秀逸すぎますわ。



[ 2016/08/21 09:42 ] [ 編集 ]
おお! コメントありがとうございます!

 M男のコダワリって、普通の人からするとすでに滑稽だとは思うのですが、それをジョークに使えるセンスはやはり希有だと思う。「亭マゾ」にはない部分で、これまでは喜国雅彦とか暗藻ナイトがやってました。

 エムさんはそういう意味で「第三の新人」的マゾ作家として、注目したいです。


 
[ 2016/08/21 12:23 ] [ 編集 ]
おお! アニバーサリーおめでとうございます。


 そういえばmugiさんは絵心もおありですから、またひと味違ったパースペクティブで評価されますね。

 僕が感心したのはネーム(セリフ)まわりで、コンセプトの言語化、言語表現能力がそれこそ秀逸だと思ったのです。

 キャラの描き込みにはあまり思いがおよばなかったです。

 僕が直接面識のあるM男さんには、ダンディーでハンサムな人が多かったので、エムさんのようなタイプは、現実にはいそうでいないんじゃないかな〜と感じてました。
 
 特に春川ナミオさんとか、乾はるかさんのように、絵心のある方はみんなナイスガイ。

 mugiさんもきっと、アイドルのような女王様と奴隷契約を結ばれるぐらいですから、相当イケメンではなかろうかと推察されます。

 ただ、一般的なステロタイプとしてあの「エムさん」に出てくるキャラにはリアリティがあるのでしょうね。

 実在する友人知人関係がモデルになっているみたいですし。

 マゾというよりは、変態オタクという別カテゴリーだと思うのですが。


>BdSmマンガ夜話というカテゴリーのネーミングを思いついた時、


 昔、まだNHKが衛星放送を始めたばかりの頃に「BS漫画夜話」という、実にいい番組がありました。

 それをパクってるだけなのですが、そのことをおっしゃってるのかな?

 「頭の中で電灯が光った」ワケではなく、手のひらをゲンコツで叩きました(笑)

 カテゴリーのネーミングはみんなテキトーなので、「秀逸」なんて評価されるとお恥ずかしいですが、ありがとうございます。

 




[ 2016/08/21 12:47 ] [ 編集 ]
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筆者に宿る仮想人格:homer



 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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