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マゾヒズムに花束を!

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一期一会 

ラシオラ広告_1997

  これは約20年前「SMスナイパー」に掲載されたラシオラの広告です。

 すでにウエブ全盛でしたが、まだ紙媒体での広告・集客に根強い効果が残っている時代でもありました。

 この種の広告というのは、女王様のプロフィール写真だけがコンテンツで、他のスペックはどうでもいい。気に入った女王様を見つけることができれば、その広告は目的を果たす。

 しかし、ラシオラの広告にはそれだけにとどまらず、センスや想像力を期待させるパブリック・アートとして、とても力強い印象が残っております。

ラシオラ広告_朝霧リエ

 リエさんの背景はおそらくヴェネチアか、ヨーロッパのどこかだと思われるのですが、使われている写真がどれもおしゃれで、SMクラブの広告とは思えないエレガントなデザインに、恥ずかしがり屋の魂の暗部が狙撃されてしまいました。

 別にこれまで隠していたわけではないのですが、僕はこの広告を見て、ラシオラに入会しました。

 しかし、朝霧リエさんとプレイすることは一度も叶いませんでした。当時北川プロから出ていた「マゾ吠え一本鞭」なども見ていたので、かなりハードなイメージが脳裏をかすめ、何度も指名しようかと迷っているうちに、彼女は引退してしまった。
 
 プレイしようと思えばいつでも出来たのに(>_<)

 ラシオラは最初から有名なカリスマ女王様が在籍され、ニュータイプなお店として登場しました。狭いマーケットで競争の激しい業界において、めきめき急成長します。

Lasiora_Ad_2010_08.jpg


 こちらはそのほぼ10年後の2008年、スナイパーEVEに掲載された広告。

 この時期、ラシオラは一つの転換点にさしかかっていたのかもしれません。

 洗練されたスタイリッシュな広告の効果もあってか、意識レベル高めの才能豊かな若い女性が続々と入店する一方で、次から次へと辞めていく。もともと出入りの激しい世界なのだけれど、どういうわけだか、僕が指名する女王様というのは、すぐいなくなります。

 朝霧リエさんのように、本格的なプロ意識の強い女王様には、おっかなくて近寄ることができなかったから当然かもしれない。

 デビュー当時は初々しく、長続きしそうもないかな?と思われた、あるドミナに目がとまりました。

 少女のようにかわいらしくて、その一方でエキゾチックな大人の魅力もあった。

 しばらく様子見で、彼女のブログなどを読みながら、どうしようか迷っていたのですが、朝霧さんの例もあるし、いつのまにかフェードアウトされてしまわないうちにと、一か八か、恐る恐る、悩みに悩み、堪え難きを耐え、忍びがたきを忍び、ドキドキ、ワクワクしながら、

 清水の舞台から飛び降りるつもりで、

 一大決心をして、なおかつ優柔不断に、予約してみました。

 顔立ちは朝霧さんにも似た、もう完璧に仕上がっている雰囲気でしたが、僕の身勝手な妄想通り、意外にソフトなタイプでした。

 ソフトなんだけど、威厳があって厳しそう。

 だけどホントは厳しくない。

   ・・・てな感じの、僕自身にも意味不明で曖昧なゾーンに彼女はいた。
 
 プレイは、ほぼ完全に僕が希望する内容で進み、大満足のセッションでした。

 「完全希望調教不可」を銘打っているラシオラですが、これは「完全にお望み通りのプレイは保証できません」という程度の意味で、どの女王様も基本的にはマゾ側の要望に耳を傾けて下さいます。

 いわゆる「50 対 50」が、「80 対 20」になったりすることもある。

 全ては現場のノリと女王様の裁量次第。だからもちろん、逆に「20 対 80」となってしまう場合もある。

 女王様の中には、自分のSM観と合わないプレイを排除される方もいらっしゃいます。それを否定するものではないけれど、指名してから、もうすでにセッションが始まってからそれ(相性が合わないこと)に気づくのは悲劇かもしれない。

 お互いにそれは避けたいし、そうならないようカウンセリングなどで努力はするのだけれど、いつも上手くいくとは限らないのがツラいところでもあります。

 僕にはその悲劇を楽しめるほどの才覚はなく、その悲劇を喜劇と呼ぶ女王様もいたけれど、実際に何度もその悲喜劇を味わっている。

 だからといってクレームをつけるのは粋ではない。

 内容が悪ければ自己責任だと思っていて、出会ってしまったからには、つかの間でも誼を結んだ縁に、何か意味を感じてしまうのが僕の感覚なのです。

 それは僕だけの感じ方かもしれないけれど、SMクラブでのご縁といえども、そういう気持を大切にしていきたい。

 「一期一会」というのは、もともとは茶道の世界で言われる、千利休の言葉。

 おもてなしの真髄を言い表し、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くすという心構えを意味します。

 朝霧さんは若い女王様の育成にも熱心で、明らかにこのコンセプトを軸に指導されていると思われます。

 彼女とはその一回だけの、まさに一期一会のプレイで終わったのですが、現在もラシオラでトップレベルの人気女王様として、すくすくと成長されているようです(>_<)

     どうでもいいか、そんなコト。



■ SMの女王様に市民権を与えたのは朝霧リエです

■ 今そこにある危機

  憧れの朝霧リエさんと


■ ラシオラよ永遠に!

■ 朝霧リエさんの逮捕

■ ラシオラのSM 朝霧リエの思想と美学
朝霧リエ

■ 朝霧リエに調教されたドM有名人とは?


■ 鬼六まつり '96「外道の群れ」
鬼六まつり_朝霧リエ
   北川プロの看板女優として鬼六祭で調教ショーを披露したリエさん








 


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[ 2016/09/12 12:13 ] えすえむだけが人生だ | トラックバック(-) | CM(5)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2016/09/12 13:58 ] [ 編集 ]
こんにちは。
ちょうど拙blogでもリエ女王様ご出演のビデオ「マゾ吠え一本鞭」にふれた記事を執筆中でした。途中で放り出して、別のテーマの記事を書いてたら、先を越されてしまって焦ってます(^^;;
まあ、切り口が違うので公開しますけど…

リエさんは事務所でお顔を拝見しただけですが、怖いというイメージだけが先行して、僕も敬遠してしまいました。
今考えると1度位お手合わせ願いたかったですね。

残念なことをしました…

[ 2016/09/12 22:38 ] [ 編集 ]
おお! お久しぶりです。コメントありがとうございます。

> ちょうど拙blogでもリエ女王様ご出演のビデオ「マゾ吠え一本鞭」にふれた記事を執筆中でした。

 おお! それは楽しみです! なんかmugiさんとはネタがかぶりますよね。

 こんな古いネタで先を越すもないように思いますけど(^^)

 思い返すと、入会手続きに一度、リエさんらしき人が登場したことがあったような気がする。
 あの人、時々、地味にフロントや受付もやってたりして、こっちはそんなこと知らないし、舞い上がっていたから気がつかない。
 
 あの時期、この広告みてリエさんを指名できるマゾは、よっぽどの達人か世間知らずでしょう。
 
 今思うと、逆にご縁がなくてよかったかも? という気もします。

> 今考えると1度位お手合わせ願いたかったですね。

 現在のmugiさんは、名実ともに「達人」になっちゃったから、そう思えるのでしょう。

 僕は全然ダメです(>_<)

 

[ 2016/09/13 16:35 ] [ 編集 ]
さっそく、コメントを入れようとしましたが、
朝霧様の内容には、さすがに何を書いてみたらいいのか?
思い入れが多すぎて困りました。
朝霧様とはプレイをしていなくても、
シオラの店の話題だけでも、
本格型の女王様が在籍して、
それを研修を重ねて、朝霧様の理想になるまでは、給料のでない見習いドミナという条件でありながら、
シオラに集まる女性のレベルの高さは、まさに女王様でした。
さらには、そこでプレイする男性のレベルも、
「松先輩と」僕をよんでくれる教養を備えた紳士であったことを覚えています。
朝霧様や、この時代にはカリスマ女王様が何人も出ていますが、
女王様には、間違っても「僕は○○女王様の調教を受けております。
幸せです。」なんて口に出した失敗があります。
女性は自分が一番の気持ちがありますから、他の目からは
「お前の財布が欲しいから、調教をしてもらっただけでしょ」
なんて言われました。とにかく、相手を持ち上げて、新人女王や無名の女王様でも、
「僕は貴女様の、奴隷になりたいのです。お願いします。」
この言葉を最初に使わなくては、愛のある調教は受けれないことが最近になってわかりました。
[ 2016/09/15 23:43 ] [ 編集 ]
 おお! コメントありがとうございます。

野良の松さんもラシオラの会員さんでしたか。

昔のラシオラは「いかにも」という感じのプロフェッショナルが多かったですが、
最近は、普通っぽい女性が増えてきてるような気がします。そして、だんだんと、
リエさんの「親身の指導」のもと成長されていく。

 そういう変化が、成長の過程に自分も一役かっているのかと思えるところに、喜びもありますね!
[ 2016/09/16 13:21 ] [ 編集 ]
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