この人の描写は凄まじい。

挿絵であればまだイマジネーションの膨らむ余地があるのだが、漫画においては、そのものズバリが表現される。
視覚の暴力ともいえるその直接的メッセージは強烈で、内なる何かが目覚めるだろう。
見た瞬間マゾになってしまうか、自分の中に隠されたダークマターが一気に覚醒してしまう。
それぐらい、マゾヒズムへの訴求力が強く、ある人にとっては曖昧で、よくわからなかった恥ずかしい性癖が、ビジュアルに明らかにされていく。その明快さこそが最大の魅力だと思う。

コミック・マゾにおいては、言葉や設定、ト書きに至るまで、とことん徹底している。
醜く勃起した肉棒を固縛される屈辱のコスチューム ↑ このようなキャプションは、よくぞ言ってくれました〜!というぐらい痛快。
僕のような軟弱なエゴマゾの感性にも、深く突き刺さる(>_<)
マゾへの取り扱いも半端ない。

かつての教え子との、なんとも幸福な再会。

あり得ない状況も、すんなり受け入れることが許される暗藻ナイトのマジック。

誰がどう見ても、何だか知らないけどみじめ〜な気分になる恍惚を与えてくれる。

誰だって、こんなことされたくない(>_<)と思っている人でも、見ているうちにやってもいいかも?
なんて思っちゃったりなんかする恐れがあって、これ以上読み進めて逝くことができませぬ(>_<)

今さらながら、自分で紹介していても恥ずかしくなってシマウマなのですが、これまでどういうわけかまともには記事化していませんでした。
それは、リスペクトしていながらも、潜在意識の中で排除していたのかもしれない・・・

ここで紹介している画像は古いものですが、雑誌「女神の愛」での新作を見ても、昔から一貫してブレがないところが凄いと思う。
ヘタレ軟弱マゾには、ちょっとついて逝けそうもないフォースを感じる。

それなのに、グイグイと引込まれてしまう魔力が、この作品の魅力だ!(なんのこっちゃい)

この漫画を違和感なく読めてしまうのが、マゾの性(さが)なのであろう。

クールジャパンのコンテンツとして、このコミックマゾもリストに加えて欲しいと願うものですが、どこか間違ってますでしょうか?
【マゾ花の独断と偏見による、クール・ジャパンのマゾまぞコミック】

ひさうちみちお「理髪店主の悲しみ


■ 号外!「エムさん」が街の本屋さんで発売?
- 関連記事
-