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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

妄想は思想だ! 



 30年前に、僕はいったい何を考えていたのだろうか?

 平成がまもなく、終わろうとしている今、この時代を振り返ってみるのもいいかもしれない。

 若い頃は、SMプレイで満足の逝く内容を実現させたかったので、とにかく、自分の願望の「見える化」に努力していたように思う。

 春川ナミオ画伯の作品などを利用し、Femdomアートのイメージに託したりしながら、模索を繰り返していた。

春川ナミオさんのイラストって素敵m

 プレイがチグハグになるのは、その可視化に失敗し、女王様へ自分のメッセージが伝わらない時だ。

 相手がプロでも、プライベートなご主人様であろうとも、このことは同じだと思われる。

 いや、あらゆるコミュニケーションにあてはまる道理でもあろう。

 何も考えずに、実現されることではない。

sardax_2018_12.jpg


 しかしSMというのは奥が深く幅も広く、何も考えない方がいい時もあるから不思議だ。

 そういう奇跡的なセッションを一度でも経験すると、結局は相性とか、感性の問題になる。

 それらの合わない人とは、いいセッションは出来ないのだろうか?

 誰とでも合わせられるものではなかろう。

 これがSMの大きな前提で、もちろん可能な限り合わせる努力はするし、そのためのスキルが存在するにしても、最終的に残念な結果になりえる場合があるのを、想定しておいたほうがいい。

 相手次第、状況次第、努力次第、あるいはタイミングや関係性の持続時間という属性も含め、様々で複雑な要素がある。それらを考えると、とても無思想でプレイできる気がしない。


 昔、90年代に、観念絵夢というAV男優がいて、マゾ思想ということを言っていた。
  ー「マゾバイブル」(太田出版)ー

 世紀末を生き抜くにはマゾ思想しかない!

 そこまで言わなくても、思考は常に大切な行為で、いろいろなことを考えてしまうのは、仕方ないのではなく、必然だと思われる。

 そう考えると、確かに、「何も考えない」ことのほうが負担が少なくて楽かもしれない。

 だが、ここに大きな矛盾があることに気がつく。

 もし僕が何も考えていないのであれば、それは意図的に努力して「何も考えないぞ!」ということを考えているにすぎない。

 無思想の発見ではないけれども、雑念も含めて、脳内にはなんやかやが渦巻いている。

 そこまで取っ払って、完全に真っ白な状態にする(なる)には、相当な修行を積んだ達人でないと無理だと思う。

 妄想も、無秩序な思考なのだ。

 マゾヒストは、その無秩序を楽しむことが出来る達人とも言える。

 例えば、マゾ目線で言うと、全て自分の思い通りになるSMプレイはつまらない!と考える。

 だから、「必ずしも全てが自分の思い通りにはならない」プレイを望む。
 (あるいは、「少しだけ、自分の思い通りにならないプレイ」を望むとか)

 または、お相手して下さる女王様が楽しめるプレイを希望する。

 これって結局、全て「マゾの思い通り」なプレイとして取り込まれることになってしまうんだよな〜(>_<)

支配と服従

 どこか、間違ってますでしょうか?

JiJi_mazo.jpg




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[ 2018/12/08 00:16 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(6)
 こんにちわ。初めまして。去年ラシオラさんに入会した30代のフェチマゾです。SMクラブに行くと、緊張とプレッシャーで何も考えられなくなります。行く前日、前夜ぐらいまではあれこれいやらしいことを考えているのですが、当日になるとパニクってしまい、そういう意味では頭の中は真っ白な感じですが、もう少し冷静に、非日常的なものを楽しむ気持ちのゆとりを持ちたいです。homer様のように、経験を積まれた方は、そういう余裕があるのでしょう。羨ましい。こちらのブログを拝見していると勉強になります。今後とも楽しみに読ませて頂きます。
[ 2018/12/09 11:07 ] [ 編集 ]
おお!コメントありがとうございます。

 今さら自分のことを初心者とは思わないですが、気持ち的に僕は今もビギナー感覚でやってます。
SMクラブに逝くと、やはりそれなりの緊張感というのか、いい感じのテンションの高まりを感じる。
すでにお馴染みのドミナとであば、その緊張感を楽しむぐらいの余裕はあると思うけど、やはり初対面の時は、あがってしまいトンチンカン(←もしかして死語?)なことをやらかしてしまうことも。

 プライベートな関係性が良好で、場数を踏んでいるようなら、ある程度冷静にプレイできるようになるのでしょうが、僕はそこまで踏み込んだ経験はありません。プレイの時だけのお付き合いで、その時その時の、一瞬の「イマここ」感を大切にしています。

 お気楽なM性感でなく、ラシオラのようにきちんとしたSMクラブでのプレイは、儀式的なムードや、ドミナとの距離感を大切にしたいと考えています。

 30代ですか、お若いですよね。アラサーの女王様が多い業界ですから、同世代とのSMプレイが楽しめる一番いい時期だと思います。頑張って下さい!

[ 2018/12/09 20:40 ] [ 編集 ]
クラブというところ、
有態に言えば
「M男性が顧客として職業的女主人に一定の金銭を給付し、
彼女の方ではそれと引き換えにサービスを提供する、
サービス業の一種」
でございます。

そうであるなら、
「差し出した金銭に見合う
サービスを求めたい!」
と思うのは、理に適っておりますわな。

ミストレスさまの方も、たとえ真性S女であったとしても
一日に何回ものプレイのたびに全力疾走して
性的興奮を得ていたのでは身がもちません。

必ずしも自分の好きな、性的に興奮するプレイでなくても、
顧客の求めに応じ、顧客を満足させるために
いろいろ演技したり、技をかけたりするわけでございます。

そんな彼女に、何も考えないで身を委ねるひととき。
まさに、M客冥利に尽きまする~~~!

ただ、これは人によると思いますが、
一人のミストレスさまに惹かれますとな、
彼女をそういう風に
己の性的欲求を満たすための手段とするだけで
いいのだろうか?
…と思ったりするわけです。

(もちろん、そうは思わない人も多くいるでしょう。
これはある種「好み」の問題ですから、
どっちが正しいとか間違っているということでは
ございません)

プレイのための女主人ではなく
ほんとうの女主人として、彼女を仰ぎみたい
…とまあ、そんな風に思うようになったりします。

といっても所詮は「女主人と奴隷ごっこ」なんですが
でも、その「ごっこ」に、少しでもリアリティーを持たせたい。
(ちなみに『毛皮のビーナス』もそんな風な話でしたな)

そうなりますと、
女主人様のお役にたたなくてはならないので
「何も考えない」では中々つとまりませんわな。
[ 2018/12/10 07:11 ] [ 編集 ]
 馬山人さん、ご無沙汰しております。

相変わらず、スマートなコメントありがとうございます。

SMクラブでのプレイを「クラブ活動」と理解し(わりきって?)
皆さんが各々の好みとお相手との関係性において、それなりの楽しみ方を模索されるのがよろしいかと。

> 一人のミストレスさまに惹かれますとな、
> 彼女をそういう風に
> 己の性的欲求を満たすための手段とするだけで
> いいのだろうか?
> …と思ったりするわけです。

 この部分、長年通いつめて親近感が増してくると、
ほとんどの場合そう感じてくるように思いますね。

 女王様と仲良しになっちゃって、なおかつ頭を真っ白にさせられるほどのプレイになると、
考えても、考えてなくても、どちらにしてもいい結果になるし、例えならなくても、
もうどうでもよくなっっちゃたりして。

 「ごっこ遊び」で始まったはずが、もうごっこではなくなる、ような錯覚?
あるいは、ごっこでなくなりつつあるプロセスが、また官能的ではないでしょうか・・・


> 「何も考えない」では中々つとまりませんわな。

 特に「妄想系」マゾは、何かを考えることに、SM以上の生きがいを感じたりもしますわな。

 
[ 2018/12/10 18:32 ] [ 編集 ]
だいたい、ハイヒールってめっちゃ疲れますからね。 ピチピチのパンストとボンテージ? それが苦痛。 SはサービスのSで間違いない。
[ 2018/12/13 16:49 ] [ 編集 ]
おお! コメントありがとうございます。

ハイヒールを履いたことがないので知りませんでした。お疲れ様です。

 女性のファションは、身体に負担をかけるものが多いですよね。
その発祥だったのかかどうか存じませんが、コルセットが その典型でしょう。
昔、これを着せるのをお手伝いしたことがありますが、正直、やってられん(>_<)と思いました。

 ブラジャーも寄せて大きく、美しく見せるための機能性が苦しいようなハナシをよく聞きます。

 美への奉仕は、苦痛を伴うものなのかもしれません。

[ 2018/12/14 09:51 ] [ 編集 ]
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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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