
生まれて初めて松山へ行ってきました。先月岡山に行った時にも思ったのですが、こちらの方は言葉がまったりしていていい感じです。関西とはまた違った雰囲気じゃけん。なんとなく人なつこい感じがするゾナもし。
道後温泉にも行ってきましたぁ~
ここは夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台としても有名だったところ。恥ずかしながら知りませんでした。
漱石は好きな作家なんだけど、偉大すぎてどうも近寄りがたいような雰囲気がちょっとイヤで、わざと距離をおいてきたような気がする。ひねくれてるよなぁ。「こころ」とか「我が輩はネコである」は学生時代に読んでた。ただ「坊っちゃん」だけはたままた読んでなかったので、今回の愛媛県デビューを記念して新潮文庫を買い、帰りの飛行機の中で読んでみました。短いね。乗り継ぎ時間もあったので、その日のうちに読み終えました。僕は田舎ものだから、なるほど!これが江戸っ子のステロタイプなのかと、知らないなりに納得できる極端な人物像。これが長年のベストセラーとして親しまれているという事実は「親譲りの無鉄砲で子どもの頃から損ばかりしている」キャラクターが、日本人の心に染み付いているという証なのだろう。「坊っちゃん」のストーリーは恐ろしいほどシンプルで、あまりにもあっさりしすぎていて驚いてしまった。色恋沙汰も出てこない。ただ、マドンナをめぐる「寝取られもの」の原型みたいなエピソードがちょっとだけありますよね(ほとんどの皆さんが読まれているという前提で書いてるのでネタバレになります)
友人の女を奪うというストーリーは「こころ」のメインテーマになっていて、その萌芽がここにもあったのかと思いました。漱石にとって「寝取られ」は重たいトラウマなのかもしれません。僕にはちょっと理解しがたいマゾヒズムの第三者関係とも関連がありそうで、「夏目漱石のマゾヒズム」という論文を書こうかと思っています(ウソ)
まあ、あまり根拠ないけど、太宰とか芥川とか、近代日本文学の巨匠たちの多くは、程度の差こそあれ、みんなマゾヒズムを理解していたように思ってます。マゾであったかどうかは別にして。
↑ 結局そういう話に持っていくんかい (。。)☆\バキ
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