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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

緊急出版?「マゾヒストたち〜究極の変態18人の肖像」 

mazo_tachi_flyer.jpg

 マゾ人口は絶対に増えている。

 昭和の昔から、それなりの数は存在していたが、自己主張する(出来る)Mが増えたのが平成だったように思う。

 とはいえ、SMバーなどで自分のことを「エム」とはカミングアウトできても、

 「マゾヒスト」

   とまでは、なかなか言えない気がするんだよなぁ...(>_<)

 正直に言うと、僕はマゾではないのかもしれない、などと最近は思っていたりする。

 というのはウソですが、いつか人間になりた〜い!とは思っている...  

 
↑ 妖怪かい (。。)☆\バキ



 M男とマゾは(ほぼ)同義語かと思われますが、「マゾヒスト」は違う(たぶん)

 このフルネームは、それなりにリスペクトされるべき尊称であって、古くは沼正三とか、凛龍のヤプー0号氏の呼び名としてふさわしい。

 僕みたいな中途半端でユルいMは、自虐的な意味を込めて「仮性マゾ」などと自称してます。

 それはともかくとして、かつて「スナイパーEVE」に連載されていた「当世マゾヒスト列伝」が、書籍化され、なぜかこのタイミングで先日、新発売された。しかも新潮文庫で。
 
 この雑誌を僕は創刊号(2001年7月)から熱心に愛読していたので、内容はよく覚えていて、今でも時々、押し入れからバックナンバーを取り出しては、ニヤニヤ(ハアハア)しながら眺めたりもしている。(グラビアを)

 奇しくも同誌は今年廃刊になってしまったのですが、おそらく定期刊行物としては初めての女王様専門誌で、M男性のみを読者に想定したその編集コンセプトは画期的でした。

 これはそのオマージュ出版なのかもしれない。まだM男がクローズアップされることも稀だったご時世に、熱視線がそそがれた素晴らしいシリーズ企画だった。

 これと似たような試みが、早川舞女王様により「その時歴史が鞭打たれた」で、同じマゾヒストたちに取材されて別媒体で紙面化されているが、これよりさらに10年昔のハナシだ。

 だから懐かしい気持ちで、遅すぎる書籍化を祝福しています。

 そうはいっても連載当時は「とてもじゃないが、真似できない」ハイレベルな達人たちのルポルタージュを、かなりな距離間でもって、ちょっと歪な親近感を抱きながら読んでいたんだと思う。

 今となっては、ここに登場している有名マゾヒストたちの何人かと実際にお会いする機会を得て、まっとうな親しみを(勝手に)感じてはいるのだけれど・・・

 この本にも書かれているように、マゾヒストやM男性は、ひとくくりに出来ない多様性に溢れている。

 しかし、けして同じではないけれども、言い尽くしがたい何かを、僕らは共有もしているのだと感じる。

 それはマゾヒストに限らず、全ての人間に普遍的な宿命とも言えるであろう。

 人間として(いや、時には女王様の奴隷として)思索と実践を積み重ねてきた変態たちの肖像。

 そのトラウマと恥辱に満ちた黒歴史に、著者はあたたかいスポットライトを浴びせる。

 連載時のインターバルを補うように、随所に挿入されている書き下ろしコラム記事が面白かった。

 SMの文化や伝説が、本来は寡黙なマゾヒストたちの目線で語られる時、そこに新鮮な刺激や発見がないはずはない。

 このタイプのコンテンツが、「新潮」というメジャーなブランドから、一般社会の健全な人々にも共有される意義は大きいと思う。

 ちょっと変わった「特殊な趣味」が、多様性に寛容となった現代社会に価値あるインパクトを与えてくれる。

 世界はマゾでできている。

 確かに、マゾヒストはもはや、マイノリティではないのかもしれない。

 しかし真の意味において、赤裸々に自己主張するマゾヒズムは希有であり、ユニークだ。

 サブカルチャーからも脱皮しつつある男性マゾヒズムに、新たなスタンダードが掲示された渾身の力作。

 
マゾヒストたち_cover


 *この出版を記念して、登場するマゾヒストたちと著者によるトークセッションが高円寺パンディットで11月17日に、開催されます。


  トークイベント『世界はマゾでできている@高円寺パンディット』

 こちらも緊急開催!なのかな?

  世界はマゾでできている。

 けだし、名言だと思います。


 


 
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[ 2019/11/14 20:58 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(10)
自己主張するマゾでーす!!笑

久しぶりにコメントさせて頂きます!!

私もいつかは人間になりたいと思い、一旦は一般女性の結婚して子供まで作ったのですが、やはり無駄な努力でしたね←このことはこの本の中で松沢氏にハッキリ指摘されております!!苦笑

それにしましても、

>古くは沼正三とか、凛龍のヤプー0号氏の呼び名としてふさわしい。

おっ恐れ多くも沼正三氏と並んで私の名を書いて頂けたなんて!!
でも、正直、自己主張の強いマゾヒストとしては大変嬉しい限りです!!
ありがとうございました!!
‥٩ ;`ᴥ´و
[ 2019/11/16 06:45 ] [ 編集 ]
 おお! 龍パイせんではありませんか〜!!ご無沙汰しております。

 近年は、北川繚子さんとも疎遠になっていて、
以前と比べたら「人間らしい暮らし」?をしております(笑)... いや(泣)かな?


 刈谷の事務所で龍さんの武勇伝を伺い、個人的に(勝手に)私淑させて頂いておりましたが、
やっぱヤプーにはなれないよな〜(>_<)と、この本を読み、昔のことを懐かしく思い出しました。

 僕はブログで、気ままな自己主張してるだけなので、こんなこと申し上げるのもおこがましいのですが、
 マゾヒズムを実践的に暮らしぶりから自己主張されるのは、沼正三に匹敵するのだと、ガチで思います。

 がっちゃんや馬之助さんたちも同じだと思いますが、マゾヒストと呼べる人たちは、皆さん寡黙なようでいて、
行動で、態度で、思想的にも情熱的に自己主張されている。
 それと同時に女王様にも尽くし、楽しませている(←ココ重要)

 個人的にはよく知らないし、本当はわからないはずですが、なんとなくわかるような気がしています。

 北川プロを通じてかすかなご縁を(勝手に)感じておりましたし、そのような親近感で今回の文庫版を見つめると、これまで見えてなかったものが見えたようにも思いました。
 
 偉大なマゾヒストたちの肖像をあらためて見つめ直すことのできた今回のこの書籍化は、ありがたかったです。

 そういう素朴な思いを綴ってみただけでしたが、コメント頂けて嬉しかったです。

 新しい「おのろけハナシ」は恐る恐る聞いてみたい気もしますけれども、絶対安全SMで、ご自愛下さい。

 お元気で!

[ 2019/11/16 20:10 ] [ 編集 ]
昨日は高円寺パンディットに、まさかhomerさんが来て頂けるとは思っておりませんでしたので←(いや微かな期待は御座いましたが)トーク後私に話しかけて来て下さった時は、本当驚きました!!

一度は同じ釜の飯←(北川プロさん)を食った者同士として、また昔から愛読しているbloggerの方と一度お会いしたいと心から思っておりましたので、その想いが昨日のトークイベント←(トークは緊張でボロボロでしたが)で叶い短い時間でしたが直接名刺交換&会話を交わすことが出来、大変嬉しく思いました。

次回は同じ年代←(おそらく)を生き同じSM界の景色を見て来た者同士として、酒でも酌み交わしながらゆっくり顔面騎乗談義をしたいですね!!… ´ᴥ`
[ 2019/11/18 07:41 ] [ 編集 ]
おお! こちらこそお目にかかれて光栄でした。

 龍パイセンのトークセッションは、他のメンツに比べると「まとも」すぎて良かったですよ。

 緊張しているようには見えなかった。

 正直なところ、ギリギリまで行くべきか、行かざるべきか悩んでおりましたし、
行けたにしても、お声がけできる勇気がでるかどうかも定かでなかったのですが、
イベント内容も良かったので、勇気が出ました。

 マジでびびりながらの一期一会でしたけど、一度面識をこしらえると、次にはハードルが下がりますよね。


 ぜひ次回は、まったりとお話したいものです。

 ごきげんよう! 



 *イベントのレビュー記事と言えるほどのものではありませんが、感想をブログでエントリーしてみます。




[ 2019/11/18 16:02 ] [ 編集 ]
記事、拝見しました。
私はあきらかに「マゾヒスト」ですね。
M男でもマゾでもなく、自分で「マゾヒストです」って言っています。
セッションした女王様には「真性マゾヒスト」と言われていました。
激しくバラ鞭を打たれただけで、射精してイッてしまいましたから。

私は「スナイパーEVE」は読んだことがありませんでした。残念です。
三和出版の女王様を取り扱っているマニア雑誌はよんでいますか?
[ 2021/06/06 10:45 ] [ 編集 ]
 おお! コメントありがとうございます。

 
>激しくバラ鞭を打たれただけで、射精してイッてしまいましたから。

 ほほ〜 興味深いカミングアウトです。

 僕は鞭フェチではありますが、鞭で打たれたいフェチではありません。
意味不明でしょうけど、誤解を恐れずに説明しますと、OKなのは女王様から鞭で打たれるかもしれないという、直前の被虐感までで、実際に打たれるのはNGなのです。
(ヤッパリもっとイミフか?)

 いわゆる妄想系というか、鞭を手にした女王様イメージには萌える。
 M男が打たれている動画を見ても萌える。

 だけど、自分が実際に打たれてしまうともうダメ。萎えてしまって…
 若い頃は、一本鞭で打たれた経験もあります(ガチで痛かった、泣いたよ)

 Whipping Mistressという、相互リンクしている、お仲間のブログがあるのですが、このブロガーにお会いした時、
「鞭で打たれて、逝けるものなのですか?」と質問して、呆れ顔された。

 まぁ、この世界、人それぞれだし、みんな違ってみんないいというのを、アタマでは判ってはいたつもりではいましたが、おバカな質問して後悔しております。(モ◎さんごめんなさい)

>三和出版の女王様を取り扱っているマニア雑誌はよんでいますか?

 三和出版に限らず、大概のものは闇雲に読んではいたと思うのですが、あまりにも読み過ぎて何を読んだか覚えてないです。

 主にグラビアや企画もの記事漁りで、小説系は読まなくなりました。
 スナイパーEVEも創刊号からの愛読者だったのに、2年前ぐらいから購入しなくなっちゃった。
 置き場所もないし、もういいか、という感じです。



[ 2021/06/06 15:00 ] [ 編集 ]
鞭のラバーの匂いとか私は好きです。
鞭を手にした女王様の姿と緊張感、そして鞭の音、痛み、すべてが好きです。

「鞭を持つ姿が見たい、でも叩かないでください」って言われたら、
女王様も「は?」ってなってしまうんじゃないでしょうか。
それともセッション前のカウンセリングで伝えてあるのでしょうか。

一本鞭で打たれた経験はありませんが、
ケインに対するあこがれが私にはあります。経験はありませんが。

私はバラムチ、パドルと手のスパンキング、
あとはブラシとかでお尻を打たれた経験があります。
[ 2021/06/08 08:44 ] [ 編集 ]
 おお! コメントありがとうございます。

 鞭に限らず自分のマゾヒズムに関しては、今でも意味不明な嗜好があって、事前カウンセリングでは細かい説明はしないし、出来なかったですが、ラシオラのように「質問票」みたいなシートをあらかじめ提出しておくシステムがあるお店には、きちんと書いておきました。

 どんなコトを書いたかというと、長くなるので、昔ブログに書いた記事の方を、ご興味があればそちらをご覧下さい。

■ 鞭の美と価値

http://homer.blog33.fc2.com/blog-entry-698.html


 ラシオラのチェック・シートで鞭に関する選択肢で面白かったのは、「打たれた痕が残らない程度ならOK」とか、「跡が2〜3日で消える程度ならOK」という感じで、かなり具体的に細かく打つ強さの許容度がランク付けされていた。ホントにこんな細かく打てる技術があるんかいな?

 確か僕は「その日は跡がついても、翌日には消える程度」にまる印をつけたような記憶があるのですが、その時の鞭跡は2〜3日は消えなかったですね。まぁ、そんなの気にならなかったけど。痛かったけど。

 ドミナと仲良しになっちゃえば、おおかたどうでもいいような項目です。

 それよりも、一週間以上傷跡が残るような鞭打ちって、いったい・・・どんなんなんだ?
 ブルブルぶる〜(>_<)という恐怖感に興奮したものです。それ、一度ぐらいやってもらってもよかったかなと、今では後悔してます。

 よくSMに関する言説に「苦痛と快楽」というのがあるけど、僕にとって、痛みは快楽にならない。

 ただ、「自分が崇拝する女王様のために耐える」という文脈でのみ、それは喜びとなる可能性はある。
 そんなことをもって人は「苦痛と快楽」を言ったりする。
 とは言ってもやはり苦痛は痛いので、なるべく痛くない痛み、限りなく透明に近い苦痛に、僕の場合は限られる。

 バラ鞭はおもちゃみたいであまり好きでないですね。雰囲気重視だから。
 全然痛くないバラ鞭というのもたまにあって、アレには興ざめする。
 やっぱり鞭は(少しは)痛くないと。

 まぁ、そんなハナシをしてみたところで、女王様の方では「は?」ってなってしまうのは、いつものことなんで。

 僕の鞭に関する嗜好(思考)につきましては、ホントに正しいかとうか知らんけど、よろしければこちらもどうぞ。
  ↓
■ 正しい鞭の打たれ方
http://homer.blog33.fc2.com/blog-entry-757.html

 これらを読んでもやっぱり、「は?」ってなってしまったら、画像で構成してる下記でどうよ?

 ↓

■ 家に帰ると妻が必ず鞭を持っています
http://homer.blog33.fc2.com/blog-entry-836.html

  こんなに美しい女王様になら、半年ぐらい残る鞭跡でもいいかも?と思えるかも?

  いや、鞭フェチM男さんのようなミミズ腫れには憧れはあるけど、無理だから(>_<)




[ 2021/06/08 15:08 ] [ 編集 ]
私はクラブに行ったことがないのですが、クラブの料金ていつ誰に払うのですか?

女王様にお金の料金を払ったらシラケますし、
カウンターのある受付のいる窓口とかあるんですか?

前払い??

昔はマンションを借り切ってクラブとプレイルームを各室に設けていたそうですが、
いまはラブホテルに出向いてそこでプレイというのが殆どらしいので、

お金をいつ誰に払うのか問題が私にはわかりません。

素朴な疑問なのですが、その点、どうなっているのでしょうか。
[ 2021/06/09 14:13 ] [ 編集 ]
おお! コメントありがとうございます。

 料金の支払い形態はクラブにより異なりますので、直接お店にお問い合わせください。
ホームページにも書いてあると思います。

 一般的には指名した女王様とホテルで待ち合わせなどして、プレイ前に支払うことが多いようです。
 (ホテル代も客負担)

[ 2021/06/09 18:37 ] [ 編集 ]
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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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