マイケル・マニングはニューヨーク生まれの、現在はロスを拠点に活動する若いフェティッシュ・アーティスト。小説家であり、イラストも描く。子どもの頃は鉄腕アトムや鉄人28号などの日本のアニメを見て育ったという。彼のフェティッシュなセンスにこの影響を見てとるのは難しくないだろう。元々日本のアニメーションには、子どもたちをフェチにするサブリミナルな要素があった。

マニングの
画風はイギリスの
オーブリー・ビアズリーを思わせるような白黒のペンタッチで、同じくイギリスの FemDom アーティストである
Sardax を思いだす。Sardax も日本文化の影響を濃く受けていることで知られている。

マニングの場合、FemDom 系と言い切れるほど明確ではないものの、それっぽい作品がいくつかある。5年前に出版された
Inamorata:The Erotic Art Of Michael Manning という画集では
リリスが巧みに描かれている。リリスはアダムの最初の妻とも言われるが、ファムファタールの元祖的な妖女である。
全頭マスクで拘束されながらも、勃起して跪く男に寄りかかるリリス。普通のM男にとってはこの構図だけで萌えてしまう。
春川ナミオのように、作家自身に強度のM性が(おそらく)ないだけに、抑制されたマゾヒズムがよりいっそうが強く出ているような気がする。
フェティシズムとマゾヒズム。似て非なるものではあるが、クロスオーバーする部分も多い。マゾヒズムがフェティッシュな視線で語られる時、M男は何となく浮かばれるような気がする。



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