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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

あなたに見せたい絵があります 

あなたに見せたい絵があります_No15_クラリス

 正直に言うなら、本当は見て欲しくない絵なのかもしれない(>_<)

 子どもの頃から、ウシロメタイ気持ちでいながら、なおかつ熱烈な視線をそそいできた春川ナミオの顔面騎乗絵図。

 20代前半まで、誰かと一緒に見たことも、それについて言葉を交わしたことすらなかった。

 こんな絵(ごめんなさい) が好きな僕は異常だ。

 そんな自分にも嫌気がさしていた。

 しかし、彷徨うようにして春川絵画美術を追い求め、奇譚クラブを初めとするあらゆるSM雑誌を、子どもにしてはかなり大胆に、そして巧妙に、貪るように集めていた。

奇譚クラブ  SMキング keel  


 そして、このような世界が、意外と「適切に」も存在していることを知り、日本近代文学や演劇、海外メディアや西洋美術などにも興味を持つようになっていく。しかし、リアル的には、まだ妄想とも幻想ともつかない時代が長過ぎて、気持ちをもてあます青春時代・・・

文豪


 大人になったら、いつかSMクラブに逝って、この絵と同じことをするんだ!
  (*「して頂く」が正しい)

 Jr.High School の時にはこの決意をかためていた。

 大学に進学して、「さあ、やっとSMクラブに逝けるぞ〜!」と嬉しく思っても、そう簡単に逝く勇気は出てこなかった。

 実際のところ、あんなところ(失礼!)に本当に逝っちやったら、どうなるんだろう?

 怖い人がいるかもしれないから、なんか武器になるものを持っていったほうがいいのかしら???

 今から40年ほど前、SMクラブに初めて逝った時は、もちろん手ぶらでした。

 *まぁ、今でこそ、初対面のドミナの時には、花束とか和菓子とか、あれこれお土産持っていくようになったんやけど、僕も年をとったということやね(何故か関西弁)

 学生証や多額の現金などの貴重品を、JR山手線・恵比寿駅のコインロッカーに入れて、そこから地下鉄日比谷線で六本木に向ったのを覚えている。

 ロッカーの鍵は、靴下の中の足の土踏まずの部分に滑り込ませていた。
     ( ↑ 当時は素晴らしいアイデアだと思っていた)

 SMクラブで、拉致監禁されて身ぐるみはがされても、解放されれば家に帰れる・・・

   バカだよね。自分。

 SMクラブってところは、それぐらいエタイの知れない、恐ろしい場所の可能性を信じていたわけではないけれど、疑ってはいたのかもしれない。

  今から思うと、バカだよね、自分

 まぁ、そんなお馬鹿なことはともかくとして、実際にはSMクラブが安全、安心なところで、女王様も、相性の良し悪しはともかくとして、善人ばかりだとわかって来た。

 でも、SMプレイ体験としては、しっくりしないことが多かった。

 女王様がどんなにいい人でも、何か違う。

 どうも自分の思い描いていたファンタジーが実現されてないんだよなぁ...

女王様は判ってくれない


 いつの頃からだったか、春川ナミオさんのイラストを持参するようになった。

 持っては行っても、女王様によっては見せたり、見せないこともあったりした。

 どの絵で、どういう見せ方をしたのか? 

 それは絶対に秘密だが、それ以前に、その絵を持ち歩くこと自体が何だか恐ろしくて...

 あの頃は飛行機に乗らないと東京に逝けなかったので、手荷物保安検査で「コレは何だ!」と言われてしまいそうで、それが怖かった。

 そこまでいかなくとも、浜松町あたりで警察官に職務質問され逮捕されるんじゃないかとか、本気で思っていた。

 ホンットに、バカだった自分。(今もだが)
   
  天国の春川さん、ごめんなさい。


  この恥ずかしい秘話は、春川さんにお会いした時に告白して、きちんと謝罪しました。

  この時の春川さんの言葉が、今も耳に残っています。


 homer:春川さんの絵は一生懸命集めていましたが、持ち歩くのが怖かったんです... 」

 春川氏:みんなそんなもんやで。押し入れの奥の方とか厳重にしまっている

 homer:何だか申しわけない気がして、スミマセン(>_<)
 
 春川氏:まあ、堂々と持ち歩かれても困るしね。こっそり楽しんでくれれば。


 春川さんが渾身を込めて描いた作品に対する敬意が足りなかったことを詫びたつもりでしたが、自分だけの宝物にしてくれることが、最大の敬意だと、春川さんはおっしゃっていました。

 その頃すでに、インターネットでは春川作品が氾濫しており、ネットは全くなさらかった春川さんですが、複雑なご心境だったようです。

 その時は、僕がブログですでに春川さんの作品を紹介しまくっていたことに関して、「お手柔らかにお願いしますよ」と内諾を得たというか、事後承諾を得たように思っています。

 春川さんの作品を好きなのは、僕だけだ。 

 当時は(今もだが)そう思っていた。

 そうでないのは明らかで、そのことを嬉しく思っていますが、やっぱりこっそりと鑑賞するのが筋なのだろうとも思うのです。

 春川さんはこうもおっしゃっていました。

 「万人受けするものを描いてるわけじゃない。本当にわかる人だけがわかるものを」

 
 わかる人だけ。

 その「わかる人」の中に、僕は含まれていたのだろうか・・・

 含まれていると思いたい。

 春川さんはこの日、僕に未発表の原画をプレゼントして下さいました。

 この絵はこれまで、一度たりとも、女王様にも、ブログでも紹介しておりません。

 自分だけの宝ものとして、死後のコレクションに秘蔵していくつもりです。

 春川さんの偉大さ、芸術性、功績を、僕のような者が語ったりするのはおこがましいと、いつも思っているのですが、本当に「わかる人」たちに、春川さんのレジェンドを継承していければと願っております。

 僕がそんな余計なことをしなくても、春川さんの魂は、万人ではないにしても、わかってくれる人々に、これからも共有・共感され続けていくことは間違いありません。


 春川ナミオさんに花束を!


Claris.jpg



 

■ 春川ナミオさんとの思い出!
春川ナミオと
  憧れの巨匠とついにご対面!







 



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[ 2020/05/02 14:48 ] 雑記 | トラックバック(-) | CM(5)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2020/05/02 19:43 ] [ 編集 ]
homer様
はじめまして。
私も春川ナミオ先生の画に自分の思考を重ね合わせ、救われた気がしました。
先生を偲んで、何かできることがないか考えてみました。
作品からいくつかを選び、それを元に自分のmの嗜好や経験を物語に仕立てて、皆で持ち寄るというのはいかがでしょうか。
S女性の方からも作品が寄せられたら最高ですが、まあそれは夢の世界と思います。
もっと何か、先生に感謝の思いを伝える方法があればどうか教えてください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
[ 2020/05/04 00:00 ] [ 編集 ]
おお! 初めて。ようこそお越し下さいました。

 皆さん昔から無意識になさっているように、好きな絵をブログやTwitterでシェアするというのは、恥ずかしいようで嬉しいような、愉しい感じですよね。

 春川美術の中で、自分のお気に入りのを一つ(が難しければベスト3、いやベスト10でも!)選んで、
 それにコメントをつけるのいうのは、僕たちにできる最高の供養だと思います。

> 作品からいくつかを選び、それを元に自分のmの嗜好や経験を物語に仕立てて、皆で持ち寄るというのはいかがでしょうか。

 よろしいんじゃないですか!
 テレワーク用のアプリZoomとか使って、みんなでワイワイがやがや楽しそう(>_<)

> S女性の方からも作品が寄せられたら最高ですが、まあそれは夢の世界と思います。

 SMバーとかで、ミストレスに見せて「どれが一番好き?」っていうのは、昔よくやってました。

> もっと何か、先生に感謝の思いを伝える方法があればどうか教えてください。

 え〜と、てっとり早いのは、僕の過去の投稿(そこで紹介している春川さんの作品)に対する別見解とか、付け加えるべき項目があればコメントして頂くのも、天国の春川さんは喜ばれると思います(たぶん)

 佐竹さんがすでにご提案されているように、絵にコメントをつけたり、
 勝手に物語化するというのは、素晴らしいと思います。

 僕も、ここんとこ(ていうかお亡くなりになるずっと以前から)そんなことばっかりやってますけど、
 もっとみんなでやりたいし、相互リンクしてる他の皆さんの思いも知りたい。

 それらをシェアして逝きたいです。(mugiピョンとか、ネホリ氏、馬之助さん、馬仙人さんなど、昔からコメント頂いているパイセンたちが沈黙しているのが、寂しい・・・)

> 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 ナイスなコメントありがとうございました。

 こちらこそ、よろしくお願いします。



[ 2020/05/04 15:43 ] [ 編集 ]
私も初めてSMクラブに行った時は十分に注意しました。
中野クイーンだったのですが、中野駅のコインロッカーに身分の分かるものは入れて、ロッカーの鍵は番号のわかるところは捨てました。場所はしっかりと覚えて。

そして、クイーンに行く階段を上る時はサングラスをしました。意味がわかりません。

もしかしたら、全裸で縛られた所を写真に撮られて一生脅されてしまったり、外国に本当の性奴隷として売られてしまうのではと、覚悟して行ったのです。

でも、そんなことはなくその後は何度も終わった後後ろめたい気持ちになりながら通いました。

京子様と繰り返し調教を受け、当時はめったにない人間便器となった時、もう戻れないと思い今に至っています。
[ 2020/05/21 18:37 ] [ 編集 ]
 おお! コメントありがとうございます。

似たようなご経験を語ってくれる方が意外といらっしゃるもので、僕だけじゃなかったと、少し安心?します。

ネットや、口コミですら何も情報のない時代、はやり勇気は必要で、それ以上に用心深さみたいなものも、必然的に身についていたように思います。

 そういう、得難い思い出だけに、大切にしてきた面もあります。

[ 2020/05/22 20:56 ] [ 編集 ]
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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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