精神の拠り所となってくれた春川さんのマゾ絵画

　

　昨年の追悼展でみた作品です。これは初めてみたような気がする。

　どちらかというと、顔面騎乗絵図が注目されやすい春川さんの画風なのですが、このような奉仕系の作品も丁寧に描かれています。

　

　いや、むしろ、晩年の作品では奉仕系の比重が大きくなっていったように思う。

　やはり、顔面騎乗は身体的にツラいものがあるから、より持続可能な純粋奉仕系へとシフトしていったのでしょうか。

　

　昔、春川さんに失礼を承知でお尋ねしたことがあります。

　「正直なところ、後ろですか？　前ですか？」

　　　

　

　おそるおそるこんな感じで質問してみました。

　春川さんは見透かしたように、

「どっちでもええんとちゃいますか？」と、お答えになった。

　「敢えて選ぶとするなら、どっち？」と、僕が食い下がると、

　う・し・ろ　と、ちょっと照れくさそうにおっしゃったのでした　(>_<）

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