
最近 SardaxのTwitterで見かけた作品です。
すでにこの種のFemDomアートは、これまでに何度も目にしているのですが、描かれている情景(責めのタイプ)によっては、どうにも、好きになれない感じのする時もあるのが正直なところ。
ただ、彼の絵は大好きだし、美術作品として鑑賞する分にはいい。
こんな上品な部屋で美しい女王様から鞭撃たれるという妄想は、楽しいし、興奮する。
Sardaxの絵の怖いところは、それを見ると、本当は自分の苦手な項目(Whipping)でも、たまにはいいかな〜(>_<)と、思わされてしまう点です。
心底イヤでも、美しい女王様に調教されることによって、好きになれるのかもしれないし、その冒険やファンタジーの喜びを、Sardax のアートは、与えてくれる。
おそらくは、女王様の魅力やスキルが、あるいはマゾヒスト独特の感性が、論理的には説明できない思考(嗜好)や行動を促すのがBDSMの醍醐味という解釈が一般的でしょう。
僕がこの絵について、そういう感想をつぶやいたので、Sardax は次のように述べます。
..., being whipped isn’t a pleasure in itself
but becomes a pleasure if it is endured for the love of the mistress.
鞭で打たれること自体は喜びにならないが、女王様への愛のために耐えることができるなら、喜びとなる。 まったくその通りだと思う!
というか、BDSMのそのような王道ともいえる概念は、わかっていた(つもりであった)
だけど、実際の経験的な痛みや恐怖が混在した複雑な思いが、なんとなくそういう理解を妨げていたように感じられた。
Sardaxの絵の中で、男の表情は見えないけれど、その「耐えよう!」としているような身構え方で、将来彼が感じるであろう恍惚に共感できそうなムードがそこにある。
そこが、見た瞬間に思わず惹きこまれ、この世界に耽溺してしまう大きな理由だろう。
Sardaxの画家としての才能が、そういう奇蹟を可能にしている。
こうした一面は、あらゆる芸術作品の持つ特徴だとも思います。
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