スケッチブック上での「★ 場面が変わって ⑥」の
⑥という数字は、春川さんが構成上つけた番号で、このブログ記事タイトル「幻の絵コンテ」のナンバーとは紐づいてません。
今回が、第3回目のご紹介になるわけで、おわかりですよね?
前のシーンでは、セクハラされて悩んでいるOL・A子の親友B子が相談を受けて、わざとA子の上司である春川課長に
ナンパされ(←もしかして死語?)、一緒に飲んでいるところでした。
ご自身の姿を投影されているかのような、登場キャラクターとしてのセクハラ上司・春川課長は、今一緒に飲んでいる相手が、部下の親友であり、SMの女王様だなんてことはつゆ知らず、飲みながら、酒癖のワルさから
おさわり(←もしかして死語?)するのを防ぐという口実で、両手をB子に縛られてしまいます。
それにしましても、今では信じられないという若い人もいるかもしれませんが、昔は酔った勢いで一緒に飲んでいる女性の脚やお尻に触るような行為は、平然と行われていました。そして、それが許されていた、とまでは言わないけれど、たいして問題にはならなかった。
もちろん、死ぬほど嫌な思いをしていた女性もいたはずなのに、表面化することは稀でした。
僕はやったことないです... などと偉そうに言うことでもないですが、僕はSMクラブでも女王様の身体に触れることは原則としてやっておりません。脚をお舐めとかマッサージなどを命令された場合はともかく、何かのはずみでタッチするなどもってのほかというか、あり得ないでしょ? 成り行きで少しぐらい触れることすら憚れます。
「SMクラブでかっこつけるのやめましょう!」 とは、バロックのみづきさんのお言葉ですが、まぁねえ、SMクラブに来ておいて、セクハラもへったくれもないもんだでしょうけど、女王様に、いや全ての女性に敬意を払って、キワドいことをするからには極力、気を配りたいと願ってのことです。(やや、かっこつけてるかもしれない)
顔面騎乗はまた特別というか、そもそもSMクラブで顔面騎乗を依頼する時点でセクハラでしょ?

先日プレイした若い女王様からは、顔面騎乗される時に
「両手で私のお尻支えていていいよ。その方が苦しくないし、舐めやすいでしょう?」 という、信じられないほど優しいお言葉を頂きました(>_<)
最終的にここまでくると、どうでもよくなっちゃうような部分も、あるかも・・・(>_<)
女王様側が喜んでする場合はいいけれど、気がすすまずに不本意ながらするプレイもあると思います。
お互いに楽しめる環境をつくるのが理想ですが、これは難しいと同時に、意外と楽に実現する場合もある。
70年代〜1980年代に話をもとに戻すと、昨今の#MeTooムーブメントで昔の実態も明らかになったように、当時は居酒屋やスナックなどで「チューさせろよ〜」とか言い出すような輩もいたし、基本的に人の嫌がることはしないというのがマナーであることが、ないがしろにされていたという、もの凄い時代だったと思う。
(電車や映画館でタバコ吸ってる人、たくさんいました)
春川さんは純粋なフェミニストでもありましたから、その辺りの社会的状況をも憂いていたのかもしれません。
話をさらに絵コンテの方に戻すと、酔っぱらって寝込んでしまったセクハラ上司の春川課長が、監禁されてしまったというシチュです。
このシーンは、もうコレだけでなかなかエキサイティング。
前回までの春川課長の、のんきな岸田劉生顔とはうってかわって、怯えているような表情が、まるで別人に見えます。
ここで描かれているように、地べたに這いつくばって、ハイヒールを履いた女王様を足許から見上げたり、頭を踏まれたり、口に足を突っ込まれたりという、マゾヒストにとっては、本当にパラダイスな情景です。
画家としての春川ナミオ氏が、特に好んでピックアップされるモティーフでもあります。
さて、この後、どうなっちゃうんでしょう?
■ 前回までのあらすじ
- 関連記事
-
SMクラブで女王様にセクハラするという発想がカッコつけてるんですよ。
女王様に鞭で追い回される光景を思い浮かべてください。
服を着たまま追われる、Tバック姿で追われる、フルチンで追われる。さて3つの内、どれが一番惨めでカッコ悪いマゾでしょう?
僕はフルチンだと思いますけどね。
セクハラするのはマゾではなく女王様側なんですよSMは…
僕も女王様からカッコつけるなと言われることがあるんですけど立場をわきまえろと言う事なんですよね。
ついつい客顔して偉そうな事を女王様の前で言う、Tバック等着衣があるのは問題ありです。
多分、多くのマゾは水戸黄門気取りで立場は本当は違うんだよなんて考えているんです。
印籠捨てて貧しい平民で仕えれば絶対楽しいと思いますけどね。
春川課長がTバック姿なのはプライド捨てきれてないんです。