今年はじめにブログを引っ越したさい、過去のエントリーが随分と移行されないまま残ってしまっています。新しいカテゴリー「過去記事リバイバル」ではそういう過去記事を再度復活させていきます。

「崖の上のポニョ」の話題で
盛り上がっているヴェネチア国際映画祭。コンペティション部門に出品されていた「インジュ(
Inju)」というタイトルが目を引いた。
これは江戸川乱歩の「陰獣」を現代風にリメイクしたような作品で、監督はフランス人。かつて松竹でも映画化され、SMをモチーフにした乱歩の傑作である。サスペンスとしても秀逸で、まだSMという概念が人々に馴染みのない時代に、トッピングとしてのSMの味つけがまた素晴らしかった作品。
キャストの日本人俳優石橋凌は、
SMクラブの女王様から演技指導を受けたのだという。なるほど、微妙に変化していくSとMの人間関係の綾を表現するのに苦労しそうな作品ではある。演技のリアリティのためにわざわざSMクラブに行くとは見上げたプロ意識とは思うが、「個人的にそういう趣味はないです」だとぉ~??
ホントか?
少しは
SMに興味があるからこれ幸いと足を運んで楽しい思いもしたんじゃないのか?
もっと自分に素直になれよ石橋~!
赤裸裸にSMを語るイチロー選手を見習ってほしいものである。
ま、それはいいや。とにかく昭和初期に発表された耽美的な日本文学が、ヌーヴェル・バーグのおフランスでどのように作品化されたのか興味がつきない。
日本文化オタクのヘンタイ映画監督ヴィム・ヴェンダースが審査委員長なだけに、賞取りレースに絡んでくる可能性も大きく、「ポニョ」以上に日本人としては注目作品と言えるだろう。
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是非読んでみようと思います♪