今発売中の週刊プレイボーイに
「イチローSMを語る」という記事が載っている。
最近は芸能人やタレントがふざけて、あるいはカジュアルに「なんちゃってM(S?)発言をしているし、この種のカミングアウトはもうそれほど珍しくもない時代だが、イチロー選手のこの記事はなかなか読み応えがあったので紹介したい。きちんとした真面目な内容だった。
公私ともにカッコいいイチローが、あからさまにマゾだと宣言しているわけではないのだが、そのSM論というかコンセプトはかなりかっこいい。そして、公私ともにカッコ悪い僕としては、とても参考になってしまった。
詳しくは記事をご覧頂きたいが、まず目を引くのがこれ。
テレビのインタビューで自分を追い込んでいく話になった時、アナウンサーの方に「どうしてイチローさんはあえて苦しい方に寄っていくんですか?」と聞かれたんです。その質問に思わず「僕、Mだから」って答えちゃった(笑)。でも、さすがにテレビでは使わないだろうな、そのフレーズは・・・」 ここまでなら、平凡なタレントの発言レベルだ。しかしイチローはやっぱり並でない。卓抜した語り口で彼独自の哲学が語られていく。少し長くなるが、そのまま引用する。
「SMって精神世界でしょ。僕はどちらの面も強いと思います。誰だって両面を持ち合わせているのではないでしょうか。それでバランスがとれているはずなんです。どちらかだけということはありえない。
人に会って話をする時も、相手やその場の空気によって自分が聞く側で相手が話す側だったり、その反対だったりしますよね。誰が相手であっても一方的に話すだけ、聞くだけって人はいないと思うんです。それでは会話なんて成立しないじゃないですか。だから、たぶん決まっているんですよ。この人に対しては自分はSだ、Mだっていうのがね。僕も相手によってはMになりますよ・・・(以下略)」 優等生的な発言しちゃってコノヤローッて思ったけど、イチローが言うから許せるのか。もうこのままフェティッシュ・バーに持って行って自分でも使いたいフレーズである。
実際にこの記事の中でイチローは、神戸のSMクラブに足を運んでいることを公言している。
「僕が行くお店にいる彼女たちはホンモノです。
冷やかしでは出来ないんですよ」と、相当マニアックに理解していないと出来ない発言だ。
そして極めつけがこれ。
「強いSの人の前に出るとMになるというのではなくて、強いMの人に対して、僕はMが出ちゃうんじゃないかと想像するんですけど・・・」 う~ん、あまりにもディープだぞ!イチロー!
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