
還暦を過ぎたマゾには懐かしい女王様だと思う。
中野クイーンのレガシーを受け継ぐ京子ママのお店が六本木レーヌです。

当時はまだメディアに顔出し可能な女王様は少ない時代。
しかし、アイマスクをつけていても、感じる目力と妖気が際立っている。

僕はこのグラビア写真を見て、彼女の指名を決意した。
まだ大学生でシャイな僕にしては、大胆な決断だったと思う。
そう思わせるだけのインパクトが、この写真にはある。
当時は、M男向け企画に、マゾヒストの心に刺さる魅力が希薄な時代だったから。

1970年代からそうであったように、編集者もカメラマンもマゾヒストの気持ちなんてわかってないし、モデルの女王様役の女性も
実はM女だったりして、 M男向けのグラビアのほとんどは、チグハグな構成が目立っていた。
女性緊縛写真の場合であれば、まっとうな縄師が撮影を兼ねるような現場なので、きっちりとした演出で突き抜けたフォトが見られたが、「女王様と奴隷」というコンセプトの写真は、「SMセレクト」などを例外として、本当に中途半端なものが多かった。
この桜桃書房から単発で出た「PASSION」という写真集は、そういう意味で画期的だった。
ゆかり女王様は当時すでに人気のプロ女王様で、単なるポーズだけでもリアルな存在感が引き立っている。

昔は「女王様がマゾのペニスを責めるの図」というのはあまり描かれなかった。
1980年代後半ぐらいから、SM風俗店の急速な台頭の流れとともに、こうした描写も増えてきたように思う。
秘すれば花であったような、女王様とマゾヒストの実態が、鞭・ローソク・緊縛以外で、密室の中で何が行われていたのかが、少しずつ露になっていく過渡期だったのかもしれない。
僕もこの時、ゆかり女王様に顔面騎乗されながら、何がナンだかワカラナイうちに逝かされてしまった(>_<)
ソレ以外はほとんど覚えていないけれど、ソレだけは強烈に今でも覚えている。
「SMプレイって、そういうものだったの?」という、新鮮な感動があった。
世間知らずのウブな大学生には、刺激が強すぎたように思うのだけれど、とにかく、優しいプレイだった。

↑
このグラビア・シリーズでは顔出しされていませんでしたが、
その後、別のメディアで素顔を見せてくれた。
↓

この撮影では、後ろの障子に影を効果的に映し込むという照明の使い方が絶妙だ。
知ってか知らずか偶然なのか、春川ナミオさんの描く陰影を思わせる巧みな手法だと思う。
スタンディング顔面騎乗というスタイルは、春川さんも好まれていた構図。

このグラビア企画の真骨頂は、和室で
赤いハイヒールという、当時としては斬新なコーディネイトだ。
やっぱり、コーディネートはこうでないと (。。)☆\バキ
もしかして、死語? ↑
社会人になってからも、何度かお世話になりましたが、程なく退位されてそれっきりです。
僕にとっては永遠の女王様となりましたが、まだお元気なことを、願っております。
*下の広告は、10年以上も経った後のもので、ここで掲載されている「ゆかり」女王様は別人です。
上段左端の
良美さんは、池袋のSMバー・ファムファタールで会える(はずです)
■ 天野蘭女王様 育児とSMを両立させたママさん女王様の元祖!
*この記事にはご本人からコメントが入っております!
和樹女王様

北川繚子女王様

シャネル女王様

朝霧リエ
伝説の女王様
春日ルミ

みづき桃香

飛室璃杏(Eve)
■ 秀美女王様
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京子ママの指導が行き渡っている女王様ですから しっかりと威厳さを纏ってましたね
桜桃書房も しっかりと 女王様が持っている威厳さを引き出して妖美な世界を表現してくれておりました。
当時のSM業界の状況を知っているものからして 昨今の威厳さの無さには目を覆うたくなります。
歳を取りました。
今は簡単にSNS上で「マゾから 貰った」 「マゾから してもらった」と発信しているのは悲しい限りです。
威厳さのかけらもございません。
今は古本屋業界で2000年までの女王様雑誌が人気らしく定価以上で取引きされているのも
やはり女王様自身の威厳さに惹かれるからでしょう。
昔と今は違いますから
愚痴を話しても仕方ありませんし
そうは言っても
今でも当時の女王様とプレイ出来るのは恵まれておりますのでこの辺りで
誰か 女王様もどきのSNSは淘汰してくださいと願わずにはいられません。