
これは30年ぐらい前に、当時はSONYの8ミリビデオで撮影したアナログ素材を、PC取り込み、いわゆるデジタルエンコーディングという、当時としては最先端の技術で作成した動画素材を、さらに鞭打ちのシーンだけ抜き出しGIF画像にコンパイルするという、手間ヒマかけて作成した動画です。
まだYouTubeなどない時代で、公開するつもりはもちろんなくて、プレイ直後はまともに見れなかった動画でした。
ただ、僕のことを鞭打ちNGの軟弱なマゾだと誤解されている御仁もいらっしゃるようなので、そうでもないのですよ〜と言いたくて、後悔することにしました。でなくて公開じゃ。
余談ですが、置きカメで自分たちのSMプレイを録画する。
マゾなら昔から誰でも、よくやっていることだと思います。 (・・・そうでもないかな?)
それを他の誰かに見せるかどうかは別にしても、撮影自体は、記念や後から自分で楽しんだり、後日女王様と二人で見て新たな羞恥責めの素材とする目的で行われたりもするのでしょう。
もう十何年以上も前の自分の映像をあらためて観賞していると、自分を客観的に見ている別の自分がいるみたいで興味深い。
こうして20年ぶりにあらためて見てみると、それなりにMビデオっぽく、サマになっているような気も致します。
プレイ直後は直視できなかったけれど、しばらくしてから、冷静に編集したりできるようにはなったワケです。
「顔面騎乗に花束を!」よりも、かなり昔の時代です。
そして今、かなり冷静に見つめていると・・・
「こんな恥ずかしいことやっている自分なんて、俺じゃない(>_<)」
とか思ったりもする。
しかし、それはまぎれもなく、己自身なのだ。
そんなことわかってる。 でも、それを認めたくない (>_<)
ここ最近のマイブームになっている「
本当の自分とはナンだ?」症候群です。
そういう自己矛盾が、官能的な刺激ともなる。
どうしようもなく哀れな自分を、不本意ながらではないにしても、かといって喜びながらでもなく、微妙な感情のズレの隙間から眺めることの切なさに、マゾヒズムの神秘を感じる。
そして、そこにささやかながら、ある種の感動も、ありそうだ。
かつてある女王様が「SMは芸術だ!」と宣言した。
今さら定義も解釈もする気はないけれど、自分にとってSMは、少なくとも前衛ではあったように、今では思う。
つまり日常ではない。
今はスマホで自撮りが日常的に行われる。
SMプレイを自撮りする行為も、わりとアッケラカンとされちゃう時代。
自分の(たいして恥ずかしくもない)平凡な姿を、あたかも客観視できる。
SMプレイもその延長線上にあり、恥ずかしい姿を「本当の自分」として世間に共有することには、
もう昔ほどの前衛性は薄れてしまった のかもしれない。
特異な空間の、特別な時間ですらも、普通の人とは異なるパーソナルなパフォーマンスとして、他者の視線で他者と共有することに、現代社会は慣れ過ぎてしまってはいないだろうか・・・
ただ僕自身も、自分をヘンタイである前に、人としてユニークでありたいと望む傾向がありました。
できればアーティスティックに、クリエイティブにものごとを考えてみたいし、ものを創ってみたい、みたいな?
自分のSMプレイ体験の映像を見てみて、アレ、俺って意外と「まともなマゾ」じゃね?ぐらいの、ふてぶてしい気持ちにもなったりして。ここで冒頭のGIF動画を再度、ごらんになってみて下さい。
ただ縛られて鞭で打たれているだけです。
これだけではあまり面白くないでしょう。
向きを反対にして、女王様の足を舐めながら鞭打たれる図のほうがかっこいい。
あるいは、アナルにプラグ突っ込まれているほうが絵になる。
もっと惨めに、果てしなく情けない姿を追求してみたくなるのです。
恥ずかしがり屋さんなくせに、自己顕示欲も強い。
こんな矛盾も平気で気にしない面の皮の厚さ。
これって、アーティストさんにもありがちなスペックだったりもする。
残念ながら僕は、芸術家にはなれなかったけれど、夢は抱き続けているのです。
己の魂のマゾヒズムをアーティスティックに、クリエイティブに現界させる。
SMが芸術なのは当然として、それは支配者側の女王様が宣ってこそ意味がありそうですが、ところがどっこい、マゾにだって、マゾヒスムを芸術的に表現する自由があるのです。
I have a dream... いつの日か、己の惨めなマゾヒスムの芸術化によって、支配者の女王様に感動して頂くことを!
そしてマゾヒストの同士の皆さんにも、さしつかえなければ、共感して頂きたく願っております。
マゾヒスムは、爆発だ! 誤解されたって、いいじゃないか!
■ SMは爆発だ!
■ ご挨拶の儀式の魅力
■ 記憶しておこうと思う
■ 本当の自分になれる時
■ 黒いハイヒールの眩惑
■ 感動の人犬プレイ
■ 人生の意味
■ 意図の誤謬
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ご本人が見ると記事に書かれている以上に色々な思いがこだまされるんでしょうね。
この位置からのムチが一番痛い気がして、このアングルが私は好きです。ムチの先端が時々、わき腹というかお尻や背中から少しズレた部分に偶然はいったりして。
自分の画像は撮影したことはありませんが、記事を読んでこの動画を見たらやってみたくなりそうです。(笑)