
昔、ビギナー時代にSMクラブに逝ってた頃は、女王様に手コキで逝かされたことはあっても、女王様の見ている前で自分でオナニーしたことはまだありませんでした。

そんなコトが許されるハズない、と思っていました。
たまたま、強制オナニーとご縁がなかっただけかもしれませんが・・・

オナニーなんて一人でやったほうが楽しいんだもん (>_<)
少なくとも20代前半ぐらいまではそう思っていた。
僕は遅咲きのマゾだったのです。
ですから次のように命令された時は本当に驚きました。
オマエは、私の許可なくしてオナニーはできないのよ!
オナニーしたくなったら、まず、私にお願いしなさい!
お許しを願いでること。いい? わかった?
ええ〜? SMクラブって、そういうところだったんだ!
僕はSMクラブというのは、鞭で打たれたり、縛られたりするところだと思っていました。
そして、僕にとっては、絶対に顔面騎乗をしてもらうサンクチュアリだった。

人前でオナニーをする羞恥プレイというものが成立することすら知らなかった。
ご命令には絶対服従するわけですが、NGとは言わないまでも、カテゴリーが別だと。
今でこそ、ありがちなプレイスタイルだとは思いますが、当時の僕には衝撃的だった。
春川ナミオさんも、オナニーの描写はされてなかったし、本当にびっくりしました。

「逝かせて下さい女王様〜」という古典的な台詞にしても、女王様に責められている時に言うものであって、自分でやってる時に言うのもアリ(むしろそっちの方が一般的?)という知識や情報もありませんでした。
様々なプレイスタイルがあるんだということを知ったのは、30代過ぎてからでしたね・・・
インターネットの夜明け前、1980年代の素人のSMプレイは、あまりにも閉鎖的で保守的だったと思う。
自分には自分のやり方しかない。他の人がどんなプレイをやってるかにも全く興味がなかった。

というより、自分と同じようなことが好きな人、やってる人がいるなんて思ってもいなかった。
まぁ、どこかにはいるんだろうけど、僕は孤独なマゾで、孤立していました。
今でこそ、マゾ紳士や女王様のお知り合いも増えましたが、基本的にマゾヒストは、孤独な存在だと思うのです。
- 関連記事
-